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マンガ大好きサラリーマンのヘーボンです!
進撃の巨人は非日常的な戦いの世界を描いているように見えて、実のところ現実の歴史をモデルにしているかのようなリアルな世界観をしており、教訓や名言に溢れています。
その中でガビ・ブラウンという少女は、ストーリー終盤に登場したにも拘わらず、短期間で大きな精神的成長を遂げたキャラクターです。
登場当初はマーレの洗脳教育にどっぷりと染まっており、パラディ島の住人を”悪魔”と罵る過激な発言が目立ちます。
そればかりか、読者にとって愛着のある調査兵団に対して明確に害をもたらしたことから、ファンの間から「ガビは嫌い」という声が多く上がりました。
しかし実際にパラディ島に行き、そこの住人と触れ合うことでガビは精神的に大きく成長し、それによって「ガビを見直した」という読者も急増することになります。
今回紹介するのは、成長前と成長後に分けたガビの変化が良くわかる名言です。
物語のネタバレを含みますので、気にする方はここでページを閉じるか、他の記事へどうぞ!
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【進撃の巨人】ガビの成長が分かる名言10選
マーレの洗脳影響下のガビの名言5選
名言① 私があんた達と違うのは覚悟だよ
私があんた達と違うのは覚悟だよ
出典:進撃の巨人 23巻
エルディア人の運命を背負い
私たちを苦しめるあの島の悪魔共を
皆殺しにする覚悟だ
そしてこの世界に残るのは善良なエルディア人だけだとこの戦いに勝って世界に証明する
私は負けない
私が収容区からみんなを解放する
スラバ要塞の戦いの中で、「自分こそが鎧の巨人の継承者に選ばれる」と確信するガビに対し、ウドは「今の所の成績じゃな」と部分的に認めます。そんなウドに対してガビが言ったのがこちらのセリフ。
故郷の家族や仲間を解放するという強い使命感を語ったガビの名言ですが、同じ民族の血を引いているパラディ島の住人を”悪魔”と呼び、皆殺しにすることに対してなんの疑問も持っていないことが分かります。
名言② …あんたは…それを…見たの?
…あんたは…
出典:進撃の巨人 26巻
それを…見たの?
私も見てない
そもそも敵は…
世界の平和を脅かす島の悪魔でしょ?
ちゃんと習ったでしょ?
奴らは今も昔も殺されて当然の残虐な悪魔
私たちとは違う
調査兵団によってレベリオ区が襲撃された際、「何でこんなことをされたのかわからない」と嘆くガビに対して、事前にエレンの話を聞いていたファルコは「マーレの戦士から攻撃された報復だろう」と、マーレ側の行動が招いたことだと話します。
その言葉をガビは「自分の目で確かめたことではない」と言って取り合いませんでした。
確かにファルコはエレンやライナーから伝え聞いただけであって、他人の話を鵜呑みにしてはいけないという考え方は一理あります。
しかしガビ自身も、レベリオ襲撃以前のパラディ島勢力の行いは他人に聞かされた話でしかないという事に気が付いていません。
名言③ 触るな悪魔!!私たちは負けてない!!
触るな悪魔!!
出典:進撃の巨人 26巻
私たちは負けてない!!
ジーク戦士長が残した意志は同胞が引き継ぐ!!
お前を呪い殺すのは真のエルディア人だ!!
私を殺した後首謀者に伝えろ!!
レベリオ襲撃から引き上げていく調査兵団の飛行船に乗り込み、サシャを撃ち殺したガビですが、すぐに調査兵団に捕まってしまいます。
それでもガビは怯まず、ジャンに対して上記のように叫びました。
今すぐ殺されてもおかしくない状況で、なおも相手を”悪魔”と罵る姿からは、人を殺した現状においても自分の行いを”正義”と信じ、そのために死ぬことを恐れていない様子が見て取れます。
名言④ それが無いと島の悪魔と同じになるでしょ!?
返せ!!
出典:進撃の巨人 27巻
私は善良なエルディア人なの!!
それが無いと島の悪魔と同じになるでしょ!?
調査兵団に捕まったガビとファルコは、パラディ島に着いた後逃げ出します。
その際、ファルコはガビに収容区のエルディア人であることを示す腕章を外すように言いますが、ガビはそれに従わず、ファルコが強引に外すとそれを必死に奪い返そうとしました。
腕章はマーレがエルディア人を見分けるためのものなので、パラディ島に来てまで付けている意味はありません。
しかしガビにとっての腕章は、「自分は悪魔ではない」という証でもあったのでしょう。
思えばガビがパラディ島の住人を執拗に”悪魔”呼ばわりするのも、「自分は違うという事を証明したい」という気持ちの表れだったのかもしれません。
マーレを離れてもなお、ガビが未だに洗脳の影響下にあることを示すやり取りです。
名言⑤ あなたはきっとその悪魔の女に惑わされてる!!
ッ…!!
出典:進撃の巨人 28巻
目を覚まして!!
あなたはマーレの兵士でしょ!?
あなたはきっとその悪魔の女に惑わされてる!!
悪魔なんかに負けないで!!
サシャを殺したことをニコロに話してしまったガビは、ファルコを人質に取られ、サシャの両親の前で殺されそうになります。
その際にガビがニコロを説得しようとして言ったのが上記のセリフです。
サシャに好意を持っていたニコロはサシャの仇を取ろうとした訳ですが、「パラディ島の住人は悪魔」という意識が染みついているガビは、マーレ人であるニコロが自分を殺そうとする原因はサシャにあると考えました。
追いつめられていたとはいえ、結果としてガビは親の前でその娘を”悪魔”呼ばわりするという最悪の行動をとってしまいます。
パラディ島の住人を知ったガビの名言5選
名言⑥ 私はファルコをここまで巻き込んだ挙げ句何度も助けられた…
私はファルコをここまで巻き込んだ挙げ句何度も助けられた…
出典:進撃の巨人 29巻
成績トップの私があいつに助けられてばかりで…!
迷惑をかけたまま我先に逃げるなんてあってはならないの!!
パラディ島に攻め込んできたマーレの軍勢と合流したガビは、コルトから飛行船に乗るように言われますが、ガビはそれを断り、未だ捕らわれたままのファルコを助けに行くと言いました。
「自分は成績トップだから…」とは言っていますが、その行動は純粋にファルコの身を案じてのもので、これまでのガビとは心の在り様が大きく変わっていることが分かります。
ガビはこれまでレベリオ襲撃の復讐や、裏切ったジークを問いただす事を目的に動いており、そのためにファルコを振りまわしてばかりでした。
しかしカヤを始めとするパラディ島の住人と接することで、ガビの中の彼らに対する偏見が薄れていきます。
そして今までファルコに助けられていたことを自覚し、ガビの目的は復讐からファルコの救出へと変わりました。
名言⑦ 悪魔なんていなかった…この島には…人がいるだけ
悪魔なんていなかった…
出典:進撃の巨人 29巻
この島には…人がいるだけ
やっと…
ライナーの気持ちがわかった…
私達は…見たわけでもない人達を
全員
悪魔だと決めつけて
飛行船に…乗り込んで…
ずっと同じことを…
ずっと同じことを繰り返している…
コルトと共にファルコと合流し、物陰に隠れていたガビは、偶然ブラウス家の人たちがガビとファルコの話をしているのを耳にします。
その後ガビが自分の過ちをファルコに語ったのがこちらのセリフ。
ガビはずっとパラディ島の住人は”悪魔”であり、人間では無いと教わってきました。それを信じたガビは、”悪魔”を殺すことが正義であると信じて生きてきたのです。
しかしガビを敵国の人間と知りながら親切にてくれたカヤや、娘を殺されたにも拘わらずガビを許したサシャの両親を目の当たりにすることで、ガビはパラディ島の住人も自分たちと同じ人間であると気付きます。
自分が悪魔だと思って殺した相手が実は人間だったという事実に打ちのめされ、今度は自分が憎悪を向けられる立場になったガビは、かつてライナーも同じ経験をしたのだという事を悟り、人類がずっと同じ過ちを繰り返していることを知るのでした。
名言⑧ 諦めて…たまるか
諦めて…たまるか
出典:進撃の巨人 31巻
待ってろよ
ファルコ
ついに地鳴らしが発動してしまい、ファルコまでジャンとコニーに連れ去られてしまいました。
もはや世界の滅亡を防ぐ手立てはなく、ライナーですら諦めるしかない状況で、それでもガビは足掻き続けることを決意します。
元々行動力はあったガビですが、今度は自らの意志で世界とファルコを救うべく行動を始めるのでした。
名言⑨ 私は…人を何人も殺した…褒めてもらうために それが…私の悪魔
違う
出典:進撃の巨人 31巻
悪魔は私
私は…人を何人も殺した
…褒めてもらうために
それが…私の悪魔
巨人に襲われていたカヤを救ったガビは、カヤから「どうして助けたの?私は悪魔なんでしょ?」と聞かれます。それに対するガビの返事が上記のセリフ。
「パラディ島の住人は悪魔である」と教育されて育ったガビは、罪悪感を感じることもなく人間を殺してきました。
ガビにとって悪魔を殺す事は褒められることであり、褒められるために「人を殺している」という事実から目を背けてきたのです。
自分が利己的な理由で人を殺してきたことに気が付いたガビは、そんな自分の弱さを”悪魔”と呼んだのでした。
名言⑩ 皆さんの助けが必要です…どうか…私達に力を貸して下さい!
私達は…パラディ島のあなた達を…
出典:進撃の巨人 32巻
皆殺しにすることが…希望でした
世界から認めてもらい…
許してもらうために
この島が…悪魔が消えてなくなることを願い信じ続けてました…
そしたら
お父さんやお母さんが…
レベリオのみんなが消えてなくなることになりました…
…ごめんなさい
すごく…
図々しいことはわかってますが…
皆さんの助けが必要です…
どうか…
私達に力を貸して下さい!
地鳴らしから世界を救うため、調査兵団とマーレの戦士は手を結ぶことにしますが、お互いにわだかまりを抱えたままでした。
ライナーからマルコを殺した時の話を聞いたジャンは、激高してライナーに殴り掛かりますが、その際にガビがライナーを庇った上で、協力を求めた際のセリフです。
今までパラディ島の住人を憎んできて、それが現在の惨状を招いたことを理解したガビは、そのことを包み隠さず伝えて謝罪し、協力を願い出ました。
以前のガビの態度はジャン達も何度か目の当たりにしているので、その変化に驚いたことでしょう。
そして子どもであるガビが、自分の行いを顧みて頭を下げる姿はジャンを黙らせるのに十分でした。
ガビの進む道
以上、ガビの成長が分かる名言10選如何でしたでしょうか。
ガビは登場時こそ敵を排除することをなんとも思わないキャラクターとして、読者から嫌われていました。
しかし敵を激しく憎む姿も、その後敵が人間であることを知ってしまう流れも以前のエレンやライナーに酷似しており、歴史が繰り返していることを象徴するキャラクターであると言えます。
ガビがエレンやライナーと大きく違う点があるとしたら、敵の正体を知った後の行動でしょう。
エレンもライナーも「敵も人間である」と気付きながら、それでも戦い続けることを選びました。
それに対してガビは、サシャの父やニコロの言った「戦いを繰り返す”森”から出ろ」という言葉を聞き、マーレもパラディ島も共生する道を探るようになります。
歴史が繰り返していることを象徴するキャラクターが、そこから抜け出そうとするキャラクターへと成長したのです。
そしてガビのそんな姿こそが、世界の平和を実現するために一番大切なことなのかもしれません。
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