こんにちは!
ダイの大冒険大好きサラリーマンのヘーボンです!
2020年10月から放送されていたダイの大冒険のアニメですが、2022年10月22日にて、ついに最終回を迎えました。
途中、不正アクセス問題による放送延期というトラブルもありましたが、殆ど休みなしで2年間楽しませてくれました。
今回はアニメが最終回を迎えたこの機会に、ダイの大冒険の重度のオタクであり、今までいくつもの考察記事を書いてきた私が、アニメ全体の感想を語って行こうと思います。
あくまで私個人の感想を上から目線で述べたものですので、ご理解のある方だけご覧ください。
【ダイの大冒険アニメ全100話】ダイ大オタクが最終回まで観た感想!
最初に結論を言ってしまいますが、私にとってダイの大冒険のアニメは…
最っっっっ高の出来栄えでした!!
作画は素晴らしいし、全体を通してアラと呼べるものは殆ど見当たりません。
全100話という長編アニメで、総集編は一度だけ。それでこれだけの完成度を保っていたのですから、アニメスタッフの努力が伺えます。
アニメ『ダイの大冒険』の良かった点
バトルシーンがド迫力!!
「作画が素晴らしい」という話をしましたが、それが最も顕著だったのはバトルシーンです。
バトル作品であるダイの大冒険は、その大半をバトルシーンで占めていますが、その一つ一つが大迫力!
技のエフェクトはカッコいいし、戦闘中にはキャラが滑らかかつ俊敏に動きます!!
バラン・ハドラー・バーンといった作品を代表する強敵との戦いは、特に作画の気合が段違いで、「神作画だ!!」とSNSでもお祭り状態でした。
声優さんの演技も相まって、毎回手に汗握るバトルシーンとなっています。
正直、この感想を書くために見直した時でさえも、思わず魅入ってしまいました。
原作再現率が高い
漫画原作の作品がアニメ化すると聞いて、まず心配するのが「原作の雰囲気が壊されないか」ということでしょう。
事実として「原作は面白いのにアニメは微妙」という作品はいくつも存在します。
そもそもアニメスタッフが原作を理解していなかったり、限られた話数で纏めるためにシーンを改変してしまう事があるからです。
もちろんアニメにするに当たって制約がある事は仕方ないのですが、人気のシーンや重要な伏線がカットされてしまえば、原作ファンがガッカリしてしまうのも無理はありません。
しかし、ダイの大冒険に関してそれは杞憂でした。
カットや改変が全く無いわけではないのですが、それによって原作のイメージが崩れるという事はほぼありません。
おそらくアニメスタッフの原作への理解が深いのでしょう。
ダイの大冒険には、一度読んだだけでは気付かないような伏線が要所要所に隠れているのですが、そういった細かい伏線も、アニメはしっかり描いていました。
それどころか、原作でファンから「分かりにくい」と言われていた描写を、アニメで分かりやすく補完したシーンすらもありました。
原作の雰囲気を壊すことなく、良さを最大限に引き出す事に成功したアニメと言えるでしょう。
アニメスタッフの作品への愛が凄い!
前の項目でも述べましたが、アニメスタッフが原作を深く理解している事が、作品を通して伝わってきます。
物語後半で登場する重要キャラを第一話でチラ見せしたり、オープニングやエンディングに分かる人には分かるネタが隠れていたりと、原作ファンを喜ばせる仕掛けがいくつもあったからです。
偉そうな言い方になってしまいますが、そういう仕掛けを見つけるたびに「これ考えた人、分かってるな~」と感心させられました。
公式情報番組である『ダイ好きTV』では、ダイ役の種﨑敦美さんとポップ役の豊永利行さんがアニメの裏話などを語っているのですが、話を聞いていると「スタッフの一人一人が本当にダイの大冒険を愛しているんだな」と思わされます。
ダイの大冒険に対するスタッフの愛が、ここまで完成度の高いアニメを作り上げたのでしょう。
アニメ『ダイの大冒険』で気になった点
ここまでアニメを絶賛してきましたが、全100話という長編アニメなので、時には「あれっ?」と思ってしまったシーンもあります。
褒めてばかりというのも何なので、次はアニメを見ていて気になった点について紹介したいと思います。
カットされたシーンもある
先ほど「原作のイメージが壊れるような改変は無かった」と述べましたが、やはりカットされたシーンも多少はあります。
好きなセリフやシーンがカットされていて、残念に思った視聴者もいるかもしれません。
個人的に気になったのは、第38話ロン・ベルクの登場回です。
ロモスの武術大会で覇者の剣を手に入れる事に失敗したダイたちは、新たな剣の情報を求めパプニカを訪れます。
パプニカでメルルと再会し、その占いの結果に従いポップの故郷ランカークスを訪問。
そこでポップと両親の再会を経て、父親のジャンクから魔族の鍛冶職人ロン・ベルクを紹介して貰う…という展開なのですが、その流れがかなり急ぎ足に感じました。
場所がコロコロ変わりますし、セリフもかなりカットされていて、ジャンクとロン・ベルクの関係性がわかりにくくなっていたのです。
調べてみたところ、普段はアニメ1話で原作の3~4話分が進むペースなのですが、この回に関しては原作の5話分進んでいたので、本当に急ぎ足だったのでしょう。
なぜこの回だけ急ぎ足になったのか…と考えてみましたが、もしかすると戦闘シーンが無い回を減らしたかったのかもしれません。
ロモスの武術大会が終わってから鬼岩城が攻めてくるまでは、移動や会話のシーンが多くなってしまいます。
アニメにするに当たって、そういう視覚的に退屈なシーンは減らしたかったのでしょう。
前述した通りバトルシーンの質は高いので「このカットがあったからバトルの質が上がった」と、納得することにしています。
センシティブなシーンは改変された
原作には「フレイザードがマリンの顔を焼く」といった過激な描写や、「女性キャラの胸や下着が見える」といったお色気シーンがあります。
そういったセンシティブなシーンは、アニメではソフトな表現に改変されました。
一応気になった点として挙げさせて頂きますが、放送時間が土曜の朝という事を考えれば、まあ当然の改変でしょう。
SNSなどで文句を言っている人もいましたが、その大半は冗談半分という感じで本気で不満を持った人は少ないのではないでしょうか。
しかも、そういったシーンが全てカットされたわけでなく、なるべく視聴者の期待を裏切らない形で改変されていたように感じます。
例えば武道着姿のマァムは、原作だと足や下着が完全に見えていました。
アニメでは肌色面積を抑えるためタイツが追加されたのですが、マァムのタイツ姿もそれはそれで艶めかしいデザインとなっています。
さらに戦闘中には、わざわざマァムの足を強調するようなカメラアングルになったりもしました。
「意地でも改悪とは言わせない」
該当シーンを見たときは、アニメスタッフのそんな声が聞こえてきた気がします。
私とダイの大冒険
以上、ダイの大冒険2020版アニメに対する私の感想でした。
ここからは少し、ダイの大冒険という作品に対する私の思い入れを語らせてください。
私がダイの大冒険に出会ったのは中学時代、すでに連載はとっくに終わっていた時期でした。
通っていた歯医者の待合室に、ダイの大冒険の単行本が置いてあったのです。
そのときの私は『ダイの大冒険』という名前こそ知っていましたが、正直に言うと「ドラクエの人気にあやかった作品」という偏見があり、実際に読んだことはありませんでした。
なので歯医者で単行本に手を伸ばしたのも、歯の治療を待っている間の退屈で憂鬱な気持ちを紛らわせたかったからに過ぎません。
そんな気持ちで読み始めたのですが、1巻2巻と読み進めるうちに、すぐ自分の偏見に気付かされました。
序盤から強敵が次々押し寄せてくる白熱した展開に、ドラクエファンを喜ばせる仕掛けの数々…
私はすぐに夢中になり、憂鬱だった筈の歯医者の日が、いつのまにか楽しみになっていたのです。
歯医者の治療が終わってからは、貯めておいたお年玉貯金を使って単行本を購入。あっという間に最終巻まで読んでしまいました。
長く続いた漫画というのは、どこかで話が間延びしたり、”飽き”がくるものです。しかしダイの大冒険ではそれが無く、読めば読むほど面白くなっていきます。
私にとってそれが衝撃的で、「こんなに完成度の高い漫画は他にない」とまで感じました。
そして、その興奮を「友達と共有したい」と思ったのです。
しかしダイの大冒険が流行っていたのは、私にとって一回り上の世代。私の同級生の中で、ダイの大冒険を読んだことがある友達は1人もいませんでした。
直接マンガを勧めたりもしましたが「それってドラクエの紛い物でしょ?」と、かつての私のような反応をされてしまう始末…
結局、ダイの大冒険の話が出来る友達は見つからず仕舞いでした。
なので私にとって、ダイの大冒険とはあくまで自分1人で楽しむものだったのです。
そんな不完全燃焼な気持ちも、時の流れと共に次第に忘れていきました。
そして大人になったある日。
友人と漫画談義をしていると、その友人が何気なく聞いてきました。
「おまえが読んで来た漫画で、一番好きな作品ってなに?」
その時の私はとっさに一つに絞ることが出来ず、いくつかのタイトルを挙げました。
しかし答えた後、自分の答えに違和感を感じてしまったのです。
私が挙げたタイトルは、どれもその時にハマっていた作品でした。今まで読んだ中で一番かというと違う気がしたのです。
そのまま心の中のモヤモヤが消えないまま、漫画談義を続けていました。が、そのモヤモヤは友人の次の一言で消える事になります。
「そういえば、おまえが好きだって言ってたダイの大冒険。アニメ化するらしいね」
その言葉を聞いて、私は衝撃を受けました。
あれほど好きだったダイの大冒険の事を忘れていた驚き。そのダイの大冒険を、現代のアニメ技術で見られるという喜び。
その一瞬で様々な感情が去来したのです。
そして忘れもしない2020年10月3日…
実際に放送されたアニメを見て、私は感動に打ち震えました。
中学時代と違い、今はSNSで簡単に感想を共有することができます。
さっそくTwitterを見てみると、同じような喜びの声をいくつも見付ける事が出来ました。
さらにリアルにも「アニメを切っ掛けにダイの大冒険にハマった」という友人がいて、念願のダイ大トークを思う存分する事ができたのです。
子どものころ夢中になったダイの大冒険…
この令和の時代に、あの頃と同じくらい…いえ、あの頃以上に楽しむことが出来ました。
その機会を与えてくれたアニメ関係者の方々には、感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました!
皆さんは今回のアニメを見て、どんな感想を持ちましたか?
ぜひ!コメントやTwitterで聞かせて頂けると嬉しいです!
※アニメが切っ掛けで、ダイの大冒険の解説や考察記事を書くようになりました。アニメは最終回になりましたが「もっとダイ大成分を摂取したい!」という方は覗いてみてください。
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コメント
ダイの大冒険 アニメ2020年版最終回になってしまいましたが、原作にあった幻の続編『魔界編』を是非とも観たいです。もちろん原作とアニメ両方です。
おそらく同世代かと思います。
周りに読んでる人が居なかった事、
めっちゃ共感しました!
私は年下の部下がいて、いい関係ではなかったのですが、ダイの大冒険がきっかけで仲良くなった経験があります(感謝)
アニメは、本当に毎週楽しみに見ていて、大人になってもこんなに次回が待ち遠しくなるものなんだなと(笑)
このクオリティーを2年間も続けてくれたアニメーターさん達には、頭が下がります。
ダイの大冒険のアニメがよかったです。僕は今、ダイの大冒険の古いほうの、Blu-ray BOXを駿河屋で買って、見ています。大変面白いので、おすすめします。
ダイの大冒険のゲームを作りたいし、冒険王ビィトのゲームも作りたい。ドラゴンクエストやファイナルファンタジーのゲームも携わりたい。