こんにちは!
アニメ大好きサラリーマンのヘーボンです!
海外で既に大ヒットしているというマリオの映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。
日本でもついに公開されたという事で、さっそく公開日に吹替版を観に行きました!
前評判を調べてみると、一般客からは概ね好評であるものの、実は評論家の評価は低いらしく、実際辛口の口コミもちらほら…
「実際のところどうなのだろう?」と、若干不安な気持ちを抱えながら観に行ったのですが…結果として杞憂に終わりました。
映画の中に散りばめられたマリオファンを喜ばせる仕掛けに終始ニマニマしてしまい、最高の気持ちで90分を過ごすことが出来ました。
そこで今回は、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を見てきた感想を語って行きたいと思います。
観るかどうか迷っているという方は参考にしてみてください。
※致命的なネタバレは含んでいませんが、感想を語る上で映画の内容に触れています。少しもネタバレしたくないという方は、ここでページを閉じるか、他の記事へどうぞ。
【ネタバレ感想】マリオ映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」あらすじ&レビュー
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』あらすじ
ニューヨークのブルックリンで、配管工として独立したばかりのマリオとルイージ。
家族や前の会社の人間から「独立は無謀」と笑われながらも、夢を実現するべく必死に仕事に勤しんでいました。
ある日、街で大規模な水漏れ事故が発生したことを知った二人は、「今こそ活躍するチャンス」と現場に急行。
二人で配管を修理しようとしますが、そこにあった謎の土管に吸い込まれてしまいます。
気が付くと、マリオが居たのは見た事もない魔法の国。ルイージとも離れ離れになってしまいました。
そこで出会ったキノピオから「ルイージはクッパに捕まった」と聞いたマリオは、ルイージを助けに行く事を決意。
それに先立ち、まずはキノコ王国にいるというピーチ姫に助けを求める事にするのでした。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』感想
まさに「マリオ好きのマリオ好きによるマリオ好きのための映画」と言った感じ。
作中の冒頭から最後まで、様々なマリオ関連ゲームのネタが散りばめられており、そのネタを探すだけで90分間退屈する事がありません。
マリオが配管工であるという事や、キノコでパワーアップするというゲームの設定を、上手くストーリーに組み込んでいました。
筆者は特別マリオに詳しいという訳ではありませんが、『マリオカート』や『ベビィマリオ』など、知ってるネタを見つけた時には、思わず「おおっ!!」と声を上げたくなります。
お馴染みの音楽にカラフルな世界、マリオの世界観を見事に表現した映画です。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』登場人物(ネタバレ注意)
ここからは主要キャラクター一人一人についてコメントしていきます。
マリオ
本作のマリオはスーパーヒーローと言うより、等身大の主人公という印象でした。
最初は配管工として独立したことを「無謀」と笑われていますし、強さも犬に襲われて苦戦する程度。「国民的ヒーロー」という印象を持っていたので、正直意外に見えました。
しかし考えてみれば、ゲームのマリオもクリボーに触っただけで死にますし、何度もトライ&エラーを繰り返しながらクリアするものです。
弱くても決して諦めず、逆境に立ち向かっていく本作のマリオは、ある意味では原作準拠と言えるのかもしれません。
配管工として働く姿や、家族と一緒に過ごす姿など、ゲームでは見れなかった姿を見れたのも嬉しかったです。
ルイージ
臆病だが優しいマリオの弟。
本作では、クッパに捕まってしまいマリオの助けをまっているという、従来のピーチ姫的ポジションでした。
怯えていたりマリオに助けられたりするシーンが多かったですが、要所要所で兄想いな一面が垣間見えます。
ルイージが一人行動していた時に、急にホラーテイストになったりしましたが、もしかすると『ルイージマンション』のゲームを意識してのことだったのでしょうか。
ピーチ姫
ピーチ姫といえば「クッパに攫われてマリオに助けられるお姫様」というイメージですが、本作では共に戦う頼れる仲間と言った感じ。
というより、あまりにも頼もしすぎて途中で「あれ?ピーチ姫がヒーローだったっけ?」と思ってしまいました。
それくらいカッコいい姿を何度も見せてくれます!
ゲームのイメージとは違いましたが、ピーチ姫が戦う姿は『大乱闘スマッシュブラザーズ』などでも見られますし、意外と違和感はありません。
むしろ個人的には本作のピーチ姫の方が好きかも…?
キノピオ
マリオをピーチ姫の元へ導いた、キノコ王国の住人。
キノコ王国に大勢住んでいるキノピオの内の一体ですが、マリオと出会ったキノピオは元々冒険に出たかったようで、旅の仲間に加わりました。
キノピオの中でも変わり者らしく、他のキノピオが「自分たちは可愛いから戦えない」と嘆く中で、「可愛いだけは飽きた」と言い戦いに赴きます。
ゲームにおいてもキノピオは「進行役」というイメージがあったのですが、マリオの困惑を無視して強引に話を進めていくところが個人的に解釈一致でした。
ドンキーコング
ジャングル王国を治めるクランキーコングの息子。
ピーチ姫は、クッパに対抗するためにジャングル王国に同盟を申し出ますが、その条件としてマリオとドンキーコングが戦う事になります。
おそらくこれは、ゲームの初代ドンキーコング(クランキーコング)がマリオの敵であったことのオマージュなのでしょう。
お調子者ですが頼りになり、マリオと口ゲンカしながらも協力するシーンは、まさにダブルヒーローと言った感じで胸が熱くなります。
クッパ
ダークランドを支配する魔王で、キノコ王国を侵略しようと企んでいます。
物語冒頭でいきなり一国を滅ぼしてしまう姿は、まさしく大魔王。
マリオシリーズのボスとしてお馴染みですが、本作では実際に軍の前で号令をかけているシーンがあり、かなり威厳のある姿が見られました。
かと思えば、急に愛嬌のある姿を見せてきたりと、かなり魅力的な敵役となっています。
続編の可能性は?
大ヒット中の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ですが、続編の可能性はあるのでしょうか?
調べたところ、公開日の時点で正式な発表は無いようです。
しかし具体的な記述は避けますが、映画の最後にはしっかりと続編を連想させるシーンが…
これは充分に期待して良いのではないでしょうか。
映画評論家からの評価は低い?
私個人としては大満足な映画でしたが、冒頭で述べた通り、評論家たちの評価は決していいものではありませんでした。
これほどのヒット作が、なぜ辛口の評価となってしまったのでしょうか?
自分で映画を見てきた今、改めて考えてみたいと思います。
〇マリオファン以外は楽しめない?
辛口コメントの中で最も多かったのは「楽しめるのはマリオファンだけ」というもの。
本作はマリオの世界観を表現する事には成功しているものの、その世界観を知らない人間は楽しめないという事です。
確かに、本作にはゲームのネタがこれでもかと組み込まれていました。逆に言えば、マリオを知らない人にとっては退屈なものかもしれません。
例えば宙に浮いているブロックを見た時、マリオファンなら「ゲームみたいだ!」と嬉しくなるでしょう。しかし、ゲームを知らない人は「なんで浮いてるの?」とポカンとしてしまうかもしれません。
そういう意味では、本作はあくまでマリオファンのための映画と言えます。
〇メッセージ性が薄い?
辛口コメントの中に「エンタメとしてはいいが、メッセージ性はない」という意見もありました。
本作のストーリーは、攫われたルイージを助けるためクッパと戦うというシンプルなもの。
そこに深い人間ドラマがあるわけではありませんし、マリオが何か教訓めいたセリフをいう事もありません。
個人的には、マリオたちが努力する姿を見て何も感じないという事は無い気がしますが、他の映画と比べてメッセージ性が薄いと言われるのは仕方ないのかもしれません。
〇それでも本作は面白い!
評論家の辛口コメントを見ていると、なるほど一理あると納得するところもありました。
しかしそれが問題かと言われると、そうは思いません。
確かにマリオを全く知らない人は楽しめないかもしれませんが、マリオのとてつもない知名度を考えれば、大きな問題とは思えません。
実際にゲームをプレイしていなくとも、「なんとなくキャラクターの名前は知っている」とか「音楽は聴いたことがある」という人は大勢いるでしょう。
そのくらいの知識で、本作は充分に楽しめます。
メッセージ性が薄いという問題についても、「マリオファンは、マリオの映画にメッセージ性を求めているのか?」という疑問があります。
そもそもマリオのゲームは、「攫われたピーチ姫を助けるためにクッパ軍団と戦う」というシンプルなストーリーです。
重厚な人間ドラマや教訓が売りという訳ではありません。
ならば映画になったからと言って、「ドラマや教訓を含めて欲しい」と考えるファンは多くないのではないでしょうか。
おそらく本作は、「マリオ作品」として観るか「映画作品」として観るかで評価が変わると思います。
もし貴方が「マリオは全く知らないけど、話題になってるし観てみるか…」と考えているなら、本作は楽しめないかもしれません。
しかし少しでもマリオ作品に触れた事があるなら、貴方も最高の90分を過ごすことが出来るはずです。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』感想まとめ
以上、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を観てきた感想でした。
まさに、マリオファン必見の映画といえます。
逆に言うと、以下の様な人には本作はお勧めしません。
・マリオを全く知らない
・重厚な人間ドラマや教訓を含んだ作品を観たい
マリオ関連のゲームを何か一つでもプレイした事のある人なら、観に行って損はないでしょう。
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