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マンガ大好きサラリーマンのヘーボンです!
進撃の巨人は非日常的な戦いの世界を描いているように見えて、実のところ現実の歴史をモデルにしているかのようなリアルな世界観をしており、教訓や名言に溢れています。
そんな中で調査兵団の分隊長ハンジ・ゾエは、巨人に強い興味を抱き、愛情のようなものさえ向ける変人として登場しました。
しかしハンジの固定観念に囚われない考え方は、巨人の正体を探る上で大きく貢献しましたし、普段の奇行に反して、いざという時には非常に合理的な判断ができる女性です。
今回はそんなハンジの探究心溢れる名言を、ランキング形式で紹介していきます。
物語のネタバレを含みますので、気にする方はここでページを閉じるか、他の記事へどうぞ!
変革を求めし変人!ハンジの名言ランキングベスト10【進撃の巨人】
10位 わからないことがあったらわかればいい…
エレン…
引用:進撃の巨人 6巻
わからないことがあったらわかればいい…
自分らの命を懸ける価値は十分ある
エレンの巨人の力の検証を始める際に、ハンジが言ったセリフ。
「エレンが暴走した場合、手足を切り離して巨人の体から取り出す」と言うリヴァイに、エレンは「どうやったら手足が生えてくるのかわからない」と躊躇します。
そんなエレンに、ハンジはリスクを冒しても探究することの価値を説くのでした。
命がけで壁外調査を行っている調査兵団らしい名言です。
9位 我々調査兵団が何のために血を流しているかを知ってたか?
お前らは我々調査兵団が何のために血を流しているかを知ってたか?
引用:進撃の巨人 8巻
巨人に奪われた自由を取り戻すためだ…
そのためなら…
命だって惜しくなかった
それがたとえ
わずかな前進だったとしても…
人類がいつかこの恐怖から解放される日がくるのならと命を捧げ続けてきた…
しかし…こんな重大な情報は今まで得られなかった…
それでもまだ…
とぼけていられるのか?
どれだけの仲間が巨人に食い捨てられていたか…
知りませんでしたと?
事実お前らは黙っていた…
お前らは…黙っていられた…
壁の中に巨人が埋まっていたことが判明し、しかもウォール教のニック司祭がそれを知っていたことを知ったハンジが、ニックに対して怒りを露わに言ったセリフ。
調査兵団は今まで人類の為に命がけで戦い、多くの犠牲を払ってきました。それはひとえに巨人の謎を解明し、人類を救うためです。
それなのに、壁の中に巨人の謎を知っている者がいたというのですからハンジの怒りはもっともでしょう。
命がけで探究を続ける自分達への誇りと、それをコケにされたことに対する怒りの籠った名言と言えます。
8位 調査兵団は未だ負けたことしかないんだよ?
何言ってんの?
引用:進撃の巨人 14巻
調査兵団は未だ負けたことしかないんだよ?
調査兵団が王政から「リーブス商会の会長を殺した」という濡れ衣を着せられ、解体させそうになった際、ハンジは死んだリーブスの息子フレーゲルに協力を求めます。
その際にフレーゲルから言われた「もうあんたたちは負けたんだ!!」という言葉にハンジが言い返した言葉がこちら。
調査兵団は壁外調査に出る度に多くの犠牲を出していますが、にも拘らず巨人の正体を突き止めることができていません。それでも諦めずに戦い続けて来たのです。
その調査兵団にとって”負ける”ことなど今更で、諦める理由にはなりません。
物語終盤まで続くハンジの最後まで諦めない姿勢…その思いが現れた名言と言えるでしょう。
7位 私たちに見えている物と実在する物の本質は…全然違うんじゃないかってね
私は巨人に
引用:進撃の巨人 5巻
仲間を何度も目の前で殺された
調査兵団になった当初は憎しみを頼りにして巨人と戦ってた
そんなある日私は気付いた
切断した3m級の生首を
蹴っ飛ばした時だった
軽かったんだ異常に
巨人の体が
そもそも本来ならあの巨体が2本足で立ち歩くなんてことなんてことはできないハズなんだ
どの巨人にしてもそう…
切断した腕はその質量にあるべき重量には到底達していなかった
エレンが巨人になった時も何もなかったところから巨人の体が現れたと聞く
私は思うんだ
本当は…
私たちに見えている物と実在する物の本質は…全然違うんじゃないかってね
憎しみを糧にして攻勢に出る試みはもう何十年も試された
私は既存の見方と違う視点から巨人を見てみたいんだ
空回りで終わるかもしれないけど…ね
でも…私はやる
ハンジがエレンに巨人の実験について説明した際、エレンから聞かれた「なぜ巨人を前にしてそんなに陽気でいられるんですか?」という問いに関するハンジの答え。
巨人を蹴っ飛ばしたことがきっかけで巨人に興味を持ったというハンジですが、普通の人であれば蹴っ飛ばした瞬間に違和感を覚えたとしても、憎むべき巨人のことなどそれ以上深くは考えないでしょう。
しかしハンジはそこで思考を止めず、憎んでいたはずの巨人に深い興味を抱くようになりました。
ハンジという人間が、対象の外見や固定観念に縛られず、物事の本質を見極めようとする柔軟な思考の持ち主であることがよくわかる名言です。
6位 自分じゃ正しいことをやってきたつもりでも…時代が変われば牢屋の中
これは…どうしたもんだろう
引用:進撃の巨人 31巻
私たちじゃ
ジークを止められないだろうし…
アルミンやピクシス指令に託すしか…
…例えばエレンがジークを裏切っていたとしても…
イェーガー派が脊髄液でこの島を支配するなら私たちは一生この島のお尋ね者
…たぶん順番が来たんだ
自分じゃ正しいことをやってきたつもりでも…
時代が変われば牢屋の中
いっそ二人でここで暮らそうか
ねぇ…リヴァイ
リヴァイを連れてイェーガー派から逃げ出したハンジが、途方もない状況を嘆いて呟いたセリフ。
かつて人類の為だと信じてレイス王家から政権を奪ったハンジ達ですが、いまやその実権をイェーガー派に乗っ取られ、今度は自分たちが終われる立場になってしまいます。
それは皮肉にも、ハンジがかつて牢に入れたサネスが言っていた「こういう役割には順番がある」という言葉通りの状況でした。
人の上に立つ者の苦悩がにじみ出た名言と言えるでしょう。
5位 私にも…生き返らせたい人がいる 何百人も…
私にも…生き返らせたい人がいる
引用:進撃の巨人 21巻
何百人も…
調査兵団に入った時から
別れの日々だ
でも…わかっているだろ?
誰にだっていつかは
分かれる日が来るって
とてもじゃないけど受け入れられないよ
正気を保つことさえままならない…
辛い…辛いよ…わかってる
…それでも
前に進まなきゃいけない…
瀕死のエルヴィンとアルミン、どちらを救うかを揉めた際に、アルミンを救おうとして剣を抜いていたミカサを説得したハンジのセリフ。
ミカサにとって、アルミンはエレンの次に大切な人と言えるでしょう。その人が死んでしまうとなれば平静でいられないのも仕方ありません。
しかし大切な人を失ったのはハンジも同じでした。自分の右腕とも呼べるモブリットを含め、部下をすべて失った直後なのです。
過去の戦いで失った戦友はもはや数えきれず、そのたびにハンジは同じ悲しみを味わってきたことでしょう。
理屈抜きでアルミンを助けようとしているミカサにとって、リヴァイやフロックの「人類の為にエルヴィンが必要」という理屈よりも、その悲しみに寄り添うハンジの言葉こそ刺さりました。
4位 わからないものがあれば理解しに行けばいい それが調査兵団だろ?
このままアズマビトを頼りに外界を探ろうと結果は変わらないだろう
引用:進撃の巨人 27巻
世界からしても顔の見えない相手なんかを信用するわけにはいかないからね
だから…会いに行こう
わからないものがあれば
理解しに行けばいい
それが調査兵団だろ?
世界との共存の道を探るハンジ達は、アズマビトを仲介に世界との対話を図れないかと考えますが、アズマビトからは取り付く島もなく断られてしまいます。
それを聞いた調査兵団一行は失望を隠せませんが、ハンジは次の策としてマーレへの潜入計画を立てていました。
潜入と言ってもマーレ攻略の為ではなく、相手の価値観を知り対話の糸口を探ることが目的です。
「知りたければ見に行けばいい」
それはかつてエルヴィンがハンジ達に言った言葉でもあります。
3位 調査兵団団長に求められる資質は理解することをあきらめない姿勢にある
アルミン・アルレルト
引用:進撃の巨人 33巻
君を15代調査兵団団長に任命する
調査兵団団長に求められる資質は
理解することをあきらめない姿勢にある
君以上の適任はいない
皆を頼んだよ
オディハの港から飛行艇が飛び立つ時間を稼ぐため、ハンジは地鳴らしに対し一人で特攻することを決意します。その際自分の後任としてアルミンを指定しました。
「理解することをあきらめない」
まさしくハンジはそうやって生きてきた女性です。
正体不明の巨人の謎を追い求め、壁の外の世界を知った後はその世界の人々と分かり合おうと最後まで奮闘していました。
そしてその意思を引き継げる人物として、アルミンを選んだのです。
思えば前団長のエルヴィンも、世界の真相を解き明かすために生きた人物でしたね。
2位 やっぱり巨人って素晴らしいな
あぁ…
引用:進撃の巨人 33巻
…やっぱり巨人って
素晴らしいな
地鳴らしに特攻するハンジが、大量の超大型巨人を見下ろして呟いた最後の言葉。
分隊長だった頃のハンジは、自らの探究心に従い巨人を追いかける型破りな人物でした。
しかし団長になってからというもの、慣れない外交を任され、果ては部下にクーデターを起こされたりと苦悩の日々…かつてのように感情に任せた言動はすっかり影を潜めてしまいます。
団長としての重責に苦しみ続けたハンジですが、死を前にして探究心の塊だった頃の自分に戻るのでした。
1位 虐殺はダメだ!!これを肯定する理由があってたまるか!
虐殺はダメだ!!
引用:進撃の巨人 32巻
これを肯定する理由があってたまるか!!
……
ごめん…
大きな音出しちゃった…
ジャンの言う通り
エレンがこうなったのは…
私の不甲斐ない理想論のせいだ
それに…
こんなこと吠えておいて…
逃げようとしていたんだよ…私は…
すべてを捨てて…
すべて忘れて生きようって…
…でも
私はまだ調査兵団の14代団長だ
人間の自由のために心臓を捧げた…
仲間が見ている…気がする
大半は壁の外に人類がいるなんて知らずに死んでいった
だけど…
この島だけに自由をもたらせばそれでいい
そんなケチなことを言う仲間は
いないだろう
エレンが地鳴らしを発動し、イェーガー派が国の実権を握りますが、それでもハンジは地鳴らしを止める決意をしミカサやジャンに協力を求めます。その時「エレンを止めてそのあとどうするんですか」と聞いたジャンに、ハンジが感情的に叫んだセリフがこちら。
エレンを止められたとしても、他にエルディアを取り巻く現状を打開する手立てがあるわけではありません。
しかし、それでもハンジを決意させたものは調査兵団団長としての使命感です。
「他の手段がないからと言って、虐殺を正当化することなどあってはならない」
「仲間たちが心臓を捧げて掴み取った未来が、そんな利己的なものであってたまるか」
そんな仲間たちの想いがハンジを突き動かしているのでした。
最後に
以上、ハンジの名言ランキングベスト10如何でしたでしょうか。
エルヴィン亡きあと調査兵団団長となったハンジは、作中で最も調査兵団の在籍期間が長く、調査兵団の魂を最も強く引き継いでいる人物と言えるでしょう。
ジークの安楽死計画やエレンの虐殺に対し有効な代案を出せずにいたために、ハンジは人によっては頼りないリーダーに見えたかもしれません。
しかし勝算が低くても理想を追い求める姿は、ずっと続けてきた調査兵団の在り方そのものです。
そもそも人間が二人以上いる限り、世界から争いはなくなりません。安楽死計画や虐殺を完遂していたとしても、残された者たちの中で再び争いが起きることでしょう。その度にどちらかを滅ぼしていたのでは、また地獄の繰り返しです。
結局のところ、争いをなくすために必要なのは、ハンジのように共生の道を諦めない姿勢なのかもしれません。
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