こんにちは!
ライトノベル大好きサラリーマンのヘーボンです!
皆さん「転生モノ」好きですか?
このブログでもいくつか紹介したことありますね。
当然僕は大好きです!
(転生と転移は違うみたいな話もありますが、ここでは一緒くたに語らせて貰います)
多くの転生モノでは、異世界に転生した日本人が、その知識やチートを使ってその世界で無双するといった展開が定番ですよね。
ですが現地の人から見れば、チート級の能力を持った異世界人が突然やってくるって、かなり脅威だと思いませんか?
今回おすすめする小説は、そんな観点を持った作品です。
↓その作品がこちら↓
「処刑少女の生きる道(バージンロード)」
主人公は「処刑人」と呼ばれる存在で、日本からやってきた「迷い人」を処刑する使命を持っています。
そんな重い使命を持つ主人公が、ある一人の絶対に死なない「迷い人」を殺そうとするというストーリー。
実はこの作品、以前紹介した「ヒロインな妹、悪役令嬢な私」と同じ作者さんなんですが、それとは打って変わってかなりシリアスな雰囲気になってます。
序盤のネタバレありで内容を解説していきますので、全くネタバレしたくない人は、下のリンクから飛んでください。
「処刑少女の生きる道(バージンロード)」あらすじ(序盤ネタバレ)
異世界にあるという日本という国から、ときおり迷い込んでくる人間「迷い人」。
彼らは例外なく人智を超えた能力を持っており、今まで数多くの人災をこの世にもたらしてきました。
「人災を起こす前に、迷い人を殺す」その使命を持った処刑人、メノウ。
ある日彼女は、王が協会の目を盗み迷い人を召喚したという情報を掴んで動き出します。
メノウは速やかに城に潜入し、迷い人アカリを発見。
友好的な態度で近づきながら、油断したところでそのうなじに短剣を突き立てました。
その瞬間、メノウは信じられない光景を目撃します!
ビデオの逆再生のように飛び散った血が無くなり、うなじの傷もきれいさっぱり無くなってしまいまったのです!
残ったのは何が起きたのか分からずキョトンとしているアカリだけ。
なんとアカリは時を巻き戻すことが出来る、死なない能力を持った迷い人だったのです。
アカリを殺す方法が分からないメノウは、一先ず護衛と称して彼女と行動を共にすることにします。
いつかその手で殺すために。
しかも当のアカリには、妙に懐かれてしまい…?
これは、彼女が彼女を殺すための物語。
「処刑少女の生きる道(バージンロード)」主な登場人物
メノウ
処刑人の少女。
人災をもたらす迷い人を殺す事を使命とする暗殺者。
幼いころに迷い人によって故郷を滅ぼされ、メノウ自身も記憶や人格を漂白されてしまいました。
その際に処刑人に救われたことから、自分もその道を歩む決意をします。
突然異世界転移して戸惑っている迷い人に近づき、時に友情を語り、時に愛を囁き油断させて殺す。
一見非道な手口ですが、もし迷い人の反撃を受ければ一瞬で消し飛ばされてしまうため、常に死と隣り合わせの過酷な役割を担っているといえるでしょう。
迷い人を排除すべき人災と割り切りながらも、彼ら自身に悪意が無いことも理解していて、その内心には強い罪悪感を抱えています。
時任灯里(ときとうあかり)
王によって日本から召喚された日本人。
自分の能力を「傷を癒す能力」と理解していますが、実際には「時を巻き戻す能力」を持っています。
たとえ殺されても無意識に時を巻き戻してしまうため、メノウの技量でも殺すことができませんでした。
そのためメノウはやむを得ずアカリを保護するフリをして行動を共にします。
初対面にも拘わらず、メノウに対して全幅の信頼を置いており、のんきとも思える言動が多いですが、それもメノウを信じているからこそ。
実は物語開始時点で既に…
モモ
メノウの補佐を務める少女。
処刑人候補を育成する施設で育ち、その異常な環境から抜け出したいと考えていました。
しかし他の候補達を開放することを条件に、メノウが処刑人になることを決めたことを知ったことにより、自分も残ることを決意します。
メノウのことが大好きで、彼女の為ならばいくらでも殺せると豪語する少女。
アーシェナ・グリザリカ
騎士の称号を持つ王女様。
我が道を行く強気な性格で、民衆からは世直し王女様と呼ばれ慕われています。
アカリを召喚した王の娘ですが、アーシェナ自身は召喚に関わっておらず、王を唆した黒幕の存在を疑っているようです。
「処刑少女の生きる道(バージンロード)」感想
序盤にコミカルなノリがあったので油断しましたが、してやられました。
あらすじからある程度は予想していたのですが、唐突なシリアス展開にビビらされ、重い使命感と罪悪感に苛まれるメノウを目の当たりにして、一気に物語に引き込まれてしまいます。
アカリはアカリで、一見考えなしののんきな女の子なのですが、メノウを信頼する理由が分かると、そこに非常に複雑な感情が含まれていることに気付きます。
僕はこれを読んでいて、なぜだか「進撃の巨人」のケニーの言葉を思い出しました。
「みんな何かに酔っぱらってないと、やってられなかったんだな」ってやつです。
この小説のキャラ達も同じで、使命感や特定の人物に心酔することで、理不尽で残酷な世界を生き抜いているのだろうと感じました。
ついつい息を吸うのも忘れて読み進めてしまった作品です。
異世界転生の新解釈、味わってみてください。
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