本当は父親以上!?ザムザの凄さ徹底解説【ダイの大冒険】

ダイの大冒険 ザムザネタバレ考察(ダイの大冒険)
出典:ダイの大冒険 TVアニメ 第9話 © 三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 © SQUARE ENIX CO., LTD.
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こんにちは!
ダイの大冒険大好きサラリーマンのヘーボンです!

ダイの大冒険といえば、序盤からどんどん強敵が押し寄せてくる作品です。

出てくる敵は、みんな「こんな強い奴、序盤から登場して良いの?」と思えるような奴らばかりで、ファンからも根強い人気があります。

しかしそんな中で、能力はある筈なのに印象が薄く、イマイチ過小評価されているかわいそうなキャラが居ます。

それはザボエラの息子、妖魔学士ザムザです。

六団長ですらない彼ですが、実は物語上重要な役割を果たしており、その能力も父親以上のものを持っているのです。

今回は、そんな本当は凄いザムザの能力について解説していきます。

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本当は父親以上!?ザムザの凄さ徹底解説【ダイの大冒険】

ザムザの有能ポイント

覚醒後のダイを圧倒する戦闘力

強敵との激闘が何度も描かれるダイの大冒険において、ザムザと戦ったのは一度きりです。

ですので、あまり強敵という印象を持っていない読者も多いのではないでしょうか。

しかし冷静に見てみると、ザムザは魔軍司令ハドラーや六団長といった強敵以上の強さを持っている事が分かります。

というのも、ザムザはロモス武術大会時のダイを一人で圧倒し、実質勝利しているからです。

「そんなこと言ったら、ダイは毎回苦戦してるじゃないか」と思うかもしれません。

しかしこの時点のダイは、それ以前のダイとは訳が違います。バランとの戦いを経て自分が竜の騎士だと自覚し、竜闘気を完全に操れるようになっているのです。

クロコダインはダイを追いつめましたが、ダイが竜闘気を発揮した途端歯が立たなくなりました。

ヒュンケルフレイザード相手とは、竜闘気なしで戦っています。

極めつけはハドラーザボエラです。この二人が放った渾身のベギラゴンとベギラマを、竜闘気に目覚めたダイはあっさりはね返してしまったのです。

つまりそれまでに戦った強敵たちは、(バランを除いて)誰も竜闘気を使ったダイには歯が立たないのです。

そんなダイを、ザムザは真正面から力で叩き伏せてしまいました

自身を超魔生物に改造していたザムザは、竜の騎士に負けない戦闘力を誇り、竜の騎士ダイ、バランの血でパワーアップしたポップ、ブロキーナの元で修業したマァムチウ、4人の力を合わせてようやく倒すことが出来たのです。

ザムザのセリフに「今なら妖魔士団長だって…百獣魔団長だってつとまる」というのがありますが、実際ザボエラやクロコダイン以上の強さはあるでしょう。

覚醒後のダイを圧倒する戦闘力
出典:ダイの大冒険 130話

バランやミストバーンは別格として、ザムザの力は六団長を凌駕していると言えます。

超魔生物を作り上げる

ザムザの功績として一番大きいのは、やはり超魔生物を創り出した事でしょう。

これによってザムザ自身がパワーアップしただけでなく、超魔生物ハドラーの誕生に繋がりました。

しかしザムザは超魔生物の完成割合を「9割方」と言いました。

変身すると呪文が使えなくなる」という課題が残っていたからです。

超魔生物を作り上げる
出典:ダイの大冒険 125話

したがって、「超魔生物はザムザが9割、残りの1割はザボエラが完成させた」と考えている人も多いでしょう。

しかし個人的には、「超魔生物は10割ザムザが作った」と言うべきだと考えています。

なぜなら、ザボエラは「呪文が使えなくなる」という課題を解決するために、変身機能を無くし、ハドラーの身体そのものを超魔生物に改造しました。

超魔生物を作り上げる
出典:ダイの大冒険 133話

つまり、ザムザの研究に何かを付け加えたのではなく、むしろ機能を取り除いているのです。

ザムザが目指した完成形は「魔族の身体から超魔生物に変身し、かつ呪文も使える状態」だった筈です。

それに対し、ザボエラは「呪文は使えるが、魔族に戻れなくなる状態」を完成形とし、ハドラーにそのデメリットをのみこませました。

しかしその状態を完成と呼ぶなら、「超魔生物は10割ザムザの研究成果によるもの」と言うべきでしょう。

ザボエラの功績扱いされがちな超魔生物ですが、真の功労者はザムザである事を忘れてはいけません。

ロモス王国に潜入する

ザムザは初登場の時点で、ロモス王国に潜入していました。

どうやって潜入したのかは分かりませんが、考えてみればこれはかなり凄い事です。

クロコダインがロモスを攻めていた時から潜入していたとは考えにくいので、潜入期間は長くても40日程度という事になります。

それだけの短期間で、人間の国に溶け込み、国王の側近に上り詰め、国宝を賞品とした武術大会を開かせたのです。

実際ロモス王は、ザムザが正体を現すまで、全く疑っていない様子でした。

ロモス王国に潜入する
出典:ダイの大冒険 120話

いかにロモス王がお人好しとはいえ、魔王軍との戦いが激化している中でここまで信頼を勝ち取るとは、ザムザは相当な人心掌握術の持ち主なのでしょう。

覇者の剣をハドラーに献上する

ザムザの功績として忘れてはいけないのが、覇者の剣を入手したことです。

ザムザは武術大会に人間の強者を集めるために、ロモス王に「覇者の剣を賞品にする」ように進言しました。

しかしその裏で、覇者の剣を偽物にすり替え、本物はハドラーに献上していたのです。

覇者の剣をハドラーに献上する
出典:ダイの大冒険 131話

ハドラーがダイの剣真魔剛竜剣に対抗できたのは、覇者の剣があってこそ。そう考えると、ハドラーに対する貢献度は、相当に大きいでしょう。

単に剣を盗むだけでなく、偽物にすり替えて武術大会にも利用している辺り、ザムザの合理的な性格を伺わせます。

「悪魔のおおめだま」を創り上げる

外伝作品『勇者アバンと獄炎の魔王』では、ザボエラがハドラーに「悪魔のおおめだま」という魔物を売るシーンがあります。

「悪魔のおおめだま」とは、悪魔の目玉おおめだまを合わせたような魔物で、ザボエラは「自分の自信作」としてハドラーに紹介しました。

「悪魔のおおめだま」を創り上げる
出典:勇者アバンと獄炎の魔王 10話

しかし実際にはザムザが作った魔物であり、ザボエラはその手柄を横取りしたのです。

ザボエラのずる賢さが伺えるシーンですが、横取りしたくなるほどにザムザの発明が凄かったともいえます。

章間のキャラクター解説にも「ある領域においては父を完全に超えている」と紹介されており、少なくとも研究者としてはザボエラ以上と考えて良いでしょう。

なぜザムザは過小評価されるのか?

ここまでで、いかにザムザが有能か分かって頂けたかと思います。

しかし冒頭で述べた通り、作中におけるザムザの印象はあまり強くありません。

次はなぜザムザが過小評価されているのか、その理由を考察していきます。

ザボエラの息子という肩書き

ザムザが過小評価されているのは、大した肩書きを持っていないという理由があるでしょう。

ダイの大冒険では、序盤から魔軍司令ハドラーや、六団長のクロコダイン、ヒュンケルといった幹部クラスと激闘を繰り広げていました。

その中で、ザムザはザボエラの息子というくらいしか肩書きを持っていません。

ザボエラの息子という肩書き
出典:ダイの大冒険 122話

団長クラスの敵が当たり前となった物語中盤で、いまさらヒラの魔物が敵と言われても、強敵という印象は抱けないでしょう。

それどころか、卑怯者として知られるザボエラの息子なんて、はっきり言って雑魚臭しかしません。

実際には六団長レベルを超える能力を持っているのですが、肩書きで損をしていると言えます。

1度しか戦っていない

ダイの大冒険の敵キャラの多くは、ダイたちと2回以上戦っています

クロコダインにしろ、ヒュンケルにしろ、フレイザードにしろ、一度はダイたちを追いつめ、その後の再戦で打ち破られているのです。

しかしザムザはロモス武術大会で初登場し、その場で決着がついてしまいます。

これでは印象に残らないのも無理はありません。

言い方は悪いですが、”使い捨てキャラ”なのです。

しかし戦闘の内容を見れば、ザムザが他の敵キャラに劣っている訳ではないと分かります。

戦うタイミングが悪かった

ザムザの印象が薄い理由として、バラン戦の後というのもあるでしょう。

バランと言えば、ラスボスと主人公を除けば最強候補として名前が挙がる超強キャラ。バラン戦は序盤で最も盛り上がる激闘です。

バランの印象が強すぎた
出典:ダイの大冒険 104話

そんなバランの後に戦う相手となれば、どうしてもバランと比較され、見劣りしてしまうのは仕方ありません。

そういう意味で、ザムザは貧乏くじを引いてしまったと言えます。

かわいそうなほど過小評価なザムザ

以上、ザムザの凄さ徹底解説いかがでしたでしょうか。

ザムザは非常に高い能力を持っていながら、最後まで父親に利用され逆らう事をしなかった、かわいそうなキャラクターです。

それはダイとバランの関係と対比になっており、二つの親子関係を比較してみるると面白い事が分かります。

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