こんにちは!
ダイの大冒険大好きサラリーマンのヘーボンです!
先代勇者であり、メインキャラ5人の師匠であるアバン。
メインキャラと比べて出番は多くありませんが、ダイたちを何度も導く重要なキャラクターとして描かれています。
アバンの強さはどれほどのものなのでしょうか?
おそらく、ファンの間でもかなり意見が分かれるテーマだと思います。
なぜなら、アバンを強いと考えると「じゃあ何で物語序盤で負けたの?」という疑問が出てしまい、弱いと考えると「その割には活躍してるよね?」となってしまうからです。
そもそもアバンは知略や機転を武器に戦うタイプであり、格上の実力者から一目置かれることも珍しくありません。
そのことも、彼の戦闘能力を分かりにくくしている要因かもしれません。
今回はあえて、アバンの強さを純粋な戦闘能力のみに着目して考察してみたいと思います。
記事内にダイの大冒険のネタバレを含みます。気にする方はここでページを閉じるか、他の記事へどうぞ。
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強いのか?弱いのか?アバンの強さ徹底考察【ダイの大冒険】
アバンの強さは序盤から変わっていない?
アバンの強さを考察するに当たって、作中での強さの変化を考える必要があります。
序盤に一時退場したアバンですが、終盤で奇跡の復活を遂げました。
「序盤のキャラが、後にパワーアップして助けに駆けつける」
バトル漫画によくある熱い展開ですが、アバンに限って言えば、そこまでパワーアップしたわけではなさそうです。
ヒュンケルいわく「自分やダイ、ポップに及ばない。大魔宮の強敵たちには太刀打ちできない」というのです。
この言葉はヒュンケルの本心ではなく、アバンに代わり自分が殿を務める為に言ったセリフです。
しかし、アバン自身も「単純な戦闘力では、ダイの半分にも満たない」と認めているので、間違った指摘ではないのでしょう。
このことから、アバンの強さは序盤とさして変わっていないように考えられます。
一応、三ヶ月の間”破邪の洞窟”で修業していたことが語られているので、その間に多少のレベルアップはしたのかもしれません。
しかし、そもそもアバンは最初から既に完成された戦士であり、破邪の洞窟に潜ったのも、自分の戦闘力に限界を感じ、それ以外の”新たな力”を求めての事でした。
アバン自身も「破邪の洞窟の深部は、知恵が試される試練が多かった」と語っています。
やはり戦闘力に限って言えば、アバンは序盤と大して変わっていないのでしょう。
アバンが弱いと思えるポイント
前の項目で「アバンの強さは序盤と大して変わってない」と述べました。
ということは、アバンは終盤の強キャラたちと比べるとかなり弱いという事になってしまいます。
次はアバンが弱いと思えるポイントを見ていきましょう。
序盤にハドラーに負けている
アバンの強さを判断するには、デルムリン島におけるハドラーとの戦いを避けては通れません。
アバンはかつて、魔王時代のハドラーに勝利しています。
しかし、バーンの力でパワーアップした魔軍司令ハドラーには歯が立たず、戦いは終始劣勢でした。
一応「ダイとの修業で疲労していた」というフォローは可能です。
しかし、全生命力をかけたメガンテでもハドラーを倒せなかったことから、「アバンはこの時点のハドラーに及ばない」と判断せざるを得ません。
となると、アバンは終盤の強敵どころか、六団長の誰にも勝てない可能性すらあります。
なぜなら、六団長はそれぞれ「得意分野ならハドラー以上」の実力を持ち合わせており、ヒュンケルなどはこの後さらにパワーアップしたハドラーと相打ちになっているのです。(ハドラーは死亡し、ヒュンケルは生き残ったので、ヒュンケルの勝利と言ってもいいかもしれません)
このことからアバンの戦闘力は、少なくとも初登場時のヒュンケル以下という事になります。
せいぜい「クロコダインに勝てるかどうか」くらいの実力だと考えるのが妥当かもしれません。
ダイの未完成アバンストラッシュ>アバンの完成形アバンストラッシュ
アバンのメガンテでも倒せなかったハドラーですが、”紋章の力”を発動したダイが追い払いました。
ハドラーはダイの力に慄き、「ダイのアバンストラッシュはアバンのストラッシュを超えていた」と述べます。
ダイがとてつもない才能を秘めている事を示している訳ですが、逆に言えばアバンはこの時点のダイ以下とも解釈できます。
もちろん竜闘気というチート能力ありきの話です。
しかし、この時点でダイは空裂斬を習得していないので、アバンストラッシュは未完成なのです。
つまりアバンの完成形ストラッシュ<ダイの未完成ストラッシュという事になってしまいます。
ダイはその後アバンストラッシュを完成させ、竜闘気も自在に操れるようになりました。
さらにライデインストラッシュ・アバンストラッシュクロス・ギガストラッシュという上位互換技を次々と編み出しているのです。
最強技の威力が初期のダイに及ばないと考えると、やはりアバンの攻撃力は、終盤の強敵には到底通じないと感じてしまいます。
アバンが強いと思えるポイント
ここまで「アバンの戦闘力は終盤の強敵には到底及ばない」という話をしてきました。
しかし終盤に再登場したアバンは、他の強キャラたちを驚かせるほどの活躍を何度も見せてくれるのです。
それらのシーンを見て、「やっぱりアバンって強いのでは?」と思った読者も少なくないでしょう。
次はアバンが強く見えるポイントを、「なぜ活躍できたのか」を考察しながら見ていきたいと思います。
バーンに一目置かれる
ラスボスである大魔王バーンは、アバンの事を高く評価しています。
「余が信じる強さとは全く異質の強さを感じる男」と呼び、「警戒しているからこそ、まっさきにハドラーに抹殺を命じた」と語っています。
ダイたちが歯が立たなかったバーンにそこまで言わせるとは、「アバンには何かとんでもない力が秘められているらしい」…と思わされるシーンです。
〇バーンはなぜアバンを警戒したのか
とはいえ、バーンはここで「恐るべきはヤツの力ではない」とも語っています。
後から考えれば、バーンはアバンの頭脳を警戒していたのでしょう。
バーンはこの時点で、密かに地上消滅計画を進めており、それを見破られることを何より恐れていました。
バーンはアバンを「地上一の切れ者」と呼んでいるので、計画を見抜く可能性が一番高い男として警戒していたのです。
そこまで踏まえてみると、アバンの戦闘力を恐れていた訳ではないと判断できます。
ミストバーンが「自分を倒せる存在として名を上げる」
白い宮庭におけるミストバーンとの戦いで、ポップとマァムはダイを先に行かせ、二人で戦い始めました。
その際ミストバーンは「おまえたち程度では足止めすらままならん」と言い、同時に「アバンかヒュンケルでもいればわからんが」と語っています。
このセリフを聞くと、まるでアバンがポップやマァムよりも格上であるかのように聞こえます。
少し前にヒュンケルは、アバンの実力を「ポップに及ばない」と称しています。
ミストバーンのセリフを聞いて「アバンって結局、ポップより強いの?弱いの?」と混乱した読者も多いのではないでしょうか。
〇なぜミストバーンはアバンの名を挙げたのか
一見矛盾しているミストバーンとヒュンケルのセリフ…ですが、辻褄の合う解釈は可能です。
ミストバーンの弱点は光の闘気で、それ以外の攻撃をほぼ無効化できます。
そしてダイの仲間で光の闘気を扱えるのはアバンとヒュンケルのみ。(ヒムも使えますが、この時点でミストバーンは知りません)
ミストバーンは「自分に対する有効打を持っている相手」としてアバンの名前を挙げたのです。
という事はやはり、純粋な戦闘力という点ではポップの方が上なのでしょう。
キルバーンと互角以上に戦う
アバンはキルバーンから決闘を申し込まれ、剣の勝負で互角以上の戦いぶりを見せます。
キルバーンと言えば、ミストバーンと並ぶ最後の幹部です。
そのキルバーンを、それまで「戦闘力は大したことない」と言われていたアバンが真っ向勝負で押し負けなかったのですから、その意外な強さに驚いた読者も少なくないでしょう。
〇なぜキルバーンと戦えたのか
とはいえアバンがキルバーンと戦えた理由は、アバン自身が説明しています。
暗殺者であるキルバーンは、相手を罠にはめるスタイルが身に染み付いてしまっており、まともな勝ち方ができなくなっているというのです。
そもそもキルバーンは、アバンの挑発に乗せられて決闘を申し込んだだけであり、純粋な戦士ではありません。
アバンが強いというより、キルバーンがそこまで強くなかったと言った方が正確でしょう。
バーンとの最終決戦に参戦する
バーンはその魔力によって、戦うまでも無い相手を”瞳”と呼ばれる宝玉に変える事ができます。
ダイを助けに駆けつけた仲間たちも、その多くが瞳に変えられてしまいました。
その中でアバンは、ダイ・ポップ・ラーハルト・ヒムと同様に瞳にならずに済んだのです。
このシーンを意外に思った人も少なくないのではないでしょうか。
なぜならここで、クロコダインも瞳にされているからです。
ポップはこれを「クロコダインの実力不足」と分析しました。そうなるとアバンはクロコダインよりも強いという事になります。
しかし、先ほどは「アバンはクロコダインに勝てるかどうかの実力」という話をしました。実際に戦ったとしても、タフなクロコダインをアバンの攻撃力で倒せるかは微妙なところでしょう。
なぜクロコダインは瞳にされたのに、アバンは大丈夫だったのでしょう?
今回はいくつかの可能性を考察してみました。
〇僅差でクロコダインを上回った?
上述した通り、アバンとクロコダインにはっきりした実力差は無いように思えます。
ならば、アバンはクロコダインを僅差で上回っていた…という事かもしれません。
そもそもどの程度の実力があれば瞳にならずに済むのか明確ではありませんが、ちょうどアバンやクロコダインくらいの実力がしきい値であり、クロコダインは惜しくもそのしきい値を下回ってしまったという可能性です。
〇魔力と大量を合わせ持っていたから?
アバンは剣も魔法も扱えるオールラウンダーです。
そのことが瞳への抵抗力を高めた可能性があります。
戦士タイプのラーハルトと魔法使いのポップ、両方が瞳にならずに済んでいるので、体力か魔法力のどちらかが高ければ瞳にされずに済むのでしょう。
つまり体力と魔法力が両方とも高いアバンは、他人より瞳への抵抗力が高かったという考察が可能です。
それに対しクロコダインは、体力は高くとも魔法が使えません。瞳への抵抗力という点では、アバンに劣ってしまったのかもしれません。
〇クロコダインにダメージが残ってた
クロコダインが瞳にされた理由を、ポップは「実力不足」と判断しました。
そもそもこの判断が間違っていたのかもしれません。
というのも、バーンの元にたどり着くまでにクロコダインは大きく消耗しており、そのダメージが残っていた可能性があるのです。
詳しくは別記事で解説しているので、併せてご覧ください。
本当に実力不足?最終決戦でクロコダインが戦力外となった理由【ダイの大冒険】
クロコダインが瞳にされたのは、アバンより弱いからではなく、回復しきれないダメージが残っていたからなのかもしれません。
アバンの実力は?
以上、アバンの強さ徹底考察いかがでしたでしょうか。
純粋な戦闘力という点では、アバンはクロコダインと互角くらいと考えるべきでしょう。
最終盤においては、心もとない戦闘力かもしれません。
しかし冒頭でも述べた通り、アバンの神髄は知略と機転、そして新たに身に付けた”破邪の秘法”に有ります。
それらを駆使して実力差をひっくり返してしまうのがアバンの凄いところであり、むしろ戦闘能力の低さが彼の凄さを引き立たせているとも言えるでしょう。
アバン自身のセリフに「力だけが強さではない」というものがありますが、まさにそれを体現したキャラと言えますね。
あなたはアバンの強さはどのくらいだと思いますか?
コメント欄などで意見を聞かせて頂けると嬉しいです。
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