こんにちは!
ダイの大冒険大好きサラリーマンのヘーボンです!
ダイの大冒険には熱いバトルが何度もありますが、必ずしも強い方が勝つわけではありません。
「勝敗は時の運」という言葉があるように、実力的には劣っている者が、機転や幸運によって勝利を掴み取ったパターンもあるのです。
今回はそんな奇跡の勝利を紹介していきたいと思います。
ダイの大冒険のネタバレを含みますので、気にする方はここでページを閉じるか他の記事へどうぞ。
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奇跡の勝利!格上に勝ったバトル5選【ダイの大冒険】
ポップ VS ガルダンディー
最初に紹介するのは、ポップと竜騎衆の一人ガルダンディーとの戦いです。
バランが竜騎衆と共にダイを奪おうとやって来た際、ポップはたった一人で迎え撃ちました。
規格外の強さを持つバランはもちろん、竜騎衆の三人も「六団長に匹敵する」といわれる実力者で、少なくとも当時のポップが太刀打ちできる相手ではありません。
そんな格上四人に一人で立ち向かうという無謀に、多くの読者が度肝を抜かれた事でしょう。
実際ポップも勝算があったわけではありません。それでもダイを守るために、やれることをやろうとしたのです。
実際に戦いが始まると、その実力差は明白でした。
ポップは不意打ちで重圧呪文を唱えますが、それで倒せたのは手下のドラゴンのみ。肝心のバランと竜騎衆には殆どダメージを与えられません。
自慢のメラゾーマもボラホーンのブレスに打ち消され、「オモチャにしても遊びごたえが無さすぎる」と言われてしまいます。
さらにガルダンディーが使う”白い羽”は相手から魔法力を奪う効果があり、魔法使いのポップにとってはまさに最悪の相手でした。
しかし、そんな絶望的な状況に救いの手を差し伸べる者がいました。
ガルダンディーがポップの首を跳ね飛ばそうとしたまさにその時、ヒュンケルが現れブラッディースクライドでガルダンディーを攻撃。見事にポップを救ってみせました。
ここでポップからヒュンケルに選手交代…と思いきや、なんとヒュンケルは「ガルダンディーの相手はポップに任せる」と言い出します。
ヒュンケルは傷付いた状態のガルダンディーであればポップでも勝てると判断し、ポップに先ほどまでの恨みを晴らすチャンスを与えたのです。
ポップもそれを理解していたのでしょう。先ほどまで劣勢だったにも拘わらず、「見せ場を譲っちまっていいのかよ」と勝つ気満々の返事をしました。
すっかりヒュンケルと戦うつもりだったガルダンディーは、これに激昂。
怒りのままにポップを殺そうとしますが、そのせいで自分のダメージに気が付いていませんでした。
ポップがトベルーラで飛び上がると、翼が切り裂かれていたガルダンディーは体勢を崩します。そして真上からイオの直撃を受けてしまうのでした。
ガルダンディーはそのまま地面に激突し絶命。
ポップは奇跡の大勝利を収めるのでした。
ヒュンケル VS ラーハルト
引き続き紹介するのは、ヒュンケルと竜騎衆のラーハルトとの戦いです。
ポップがガルダンディーを仕留めた後、残りの竜騎衆であるボラホーンとラーハルトとはヒュンケルが戦う事になります。
ヒュンケルはボラホーン相手に圧倒的な実力差を見せつけ、無傷で勝利を収めました。
しかしヒュンケルの戦いぶりを見ていたラーハルトは、それでも余裕の態度を崩すことなく「実力はオレの方が上」と言ってのけました。
単なる自惚れかと思いきや、いざ戦いが始まるとヒュンケルはラーハルトの動きに全く付いていけず、今度はヒュンケルが実力差を見せつけられる事になります。
一応「力はヒュンケルの方が上」らしいのですが、その力も攻撃が当たらなければ意味がありません。
やむを得ずヒュンケルは、攻撃をワザと喰らい反撃する作戦を立てますが、それすらもラーハルトに見抜かれてしまいました。
二人ともロン・ベルク製の武具を使用しているという対等な条件で、ここまで一方的な戦いになるという事は、この時点でヒュンケルよりラーハルトの方が戦士として上と考えて間違いありません。
この後ヒュンケルは、バランとダイの過去を聞いたことで奮起。「くらってもかまわん覚悟」を決める事で、ラーハルトの攻撃を躱せるようになり、反撃に移ります。
突然強くなったヒュンケルにラーハルトが動揺しているので、「ヒュンケルは本気になればラーハルトに負けないほど強い」と感じた読者も少なくないかもしれません。
確かにこのシーンでは「ヒュンケルが押してる感」はあるのですが、ラーハルトにダメージを与える事までは出来ておらず、ラーハルトが本気になると再び攻撃を喰らうようになります。
やはり戦士としての腕は、ラーハルトが上と考えて良いでしょう。
いよいよヒュンケルが倒れこむと、ラーハルトは勝利を確信し、トドメのハーケンディストールを放ちました。
しかし、その瞬間こそヒュンケルにとって逆転のチャンスでした。
身動きできないフリをすることでトドメの一撃を誘い、反撃に打って出たのです。
隠し持っていたアバンのしるしとラーハルトの槍で十字を作り、グランドクルスをカウンターで放ちました。
必殺技を必殺技でカウンターされては流石のラーハルトも耐え切れず、ヒュンケルの勝利となります。
しかし最後のカウンターを除けば、ヒュンケルはラーハルトに一撃も食らわせる事が出来ていません。
まさに圧倒的な実力差を覆した奇跡の勝利と言えるでしょう。
ダイ VS バラン
次の奇跡の勝利はダイとバランの戦いです。
バランに記憶を奪わていたダイは一時的に戦闘不能になっていたため、初めは仲間たちがバランと戦いました。
しかしポップのメガンテを切っ掛けにダイが覚醒。記憶を取り戻しただけでなく、竜闘気を自分の意志で操れるようになり、バランとダイの戦いが始まります。
そして何度も激しい衝突を繰り返し、最終的にバランを撃破するに至ったのです。
しかしダイがバランを完全に超えたのかというと、そうではありません。
竜魔人状態のバランは、超魔生物となったハドラーを子ども扱い出来る程の実力がある筈です。
対してダイはようやく竜闘気を扱えるようになったという段階…本来であれば、竜魔人の相手など務まる筈がありません。
ではなぜダイはバランに勝利する事が出来たのでしょう。
バランの敗因…その一つは魔力切れです。
ダイとバランは決着の一撃にそれぞれライデインストラッシュとギガブレイクを選びますが、バランには既にギガデインを使う魔法力がなく、ライデインで代用していました。
なぜ魔力切れを起こしたかと言えば、理由は二つ。
ドルオーラという大呪文を2回も使っている事、そしてダイの前にポップたちとも戦っているからです。
特にクロコダインはバランの体力を少しでも奪おうと、ギガブレイクを二回も使わせていました。
バランが息切れしている描写もあり、バランはダイと戦いが始まる前に、体力・魔力ともにかなり消耗していたと見るべきでしょう。
その消耗があったために、ダイはバランと互角の戦いが出来たのです。
そしてバランのもう一つの敗因は、何と言ってもポップからの攻撃があったからです。
メガンテによって死亡したポップですが、ゴメちゃんの奇跡の力を借りる事で、なんと”死んだまま”魔法を放ちます。
バランは勝利を確信した瞬間にポップの攻撃を受ける事になり、激しく動揺。ダイに対して大きな隙を見せる事になりました。
まさにダイと仲間の全員でつかみ取った、奇跡の勝利と言うべきでしょう。
マァム VS アルビナス
己の死期を悟ったハドラーは、最後にダイとの決着を望みます。
ダイと一騎打ちするために、ポップ・マァム・ヒュンケルの相手は配下の親衛騎団に任せました。
そこでマァムと戦う事になったのがアルビナスです。
アルビナスは「勇者一行でダイ以外に恐ろしいのはポップとヒュンケルだけ」などと言い、マァムを完全に格下として見ていました。
しかしそれも無理のない事…
マァムの必殺技である閃華裂光拳は金属生命体であるアルビナスには効きません。
さらに以前の戦いでは、得意のスピードで親衛騎団のシグマに完全に負けているのです。
親衛騎団最強のアルビナスから見れば、全く脅威を感じない相手でしょう。
対するアルビナスは、普段封印している手足を展開する事でシグマ以上のスピードを得る事ができ、必殺技のサウザンドボールを連続で放つ事が出来ます。
その戦闘力は、マァムが「バーン並み」と称するほど。
マァムはロン・ベルクから受け取った魔甲拳を装着することで、なんとかアルビナスに攻撃が通るようになりますが、それでもやはりアルビナスのスピードには付いていけません。
そこで今度は、アルビナスのスピードを逆に利用する事を思いつきました。
敢えて仰向けに寝転び、アルビナスがトドメを刺そうと近づいてきたタイミングで、魔甲拳の一部を自ら砕いたのです。
アルビナスはその破片に超スピードで飛び込むことになり、大ダメージを受けてしまいます。
動きが鈍くなったアルビナスに、マァムはもう一つの必殺技 猛虎破砕拳を叩き込み、勝利を手にしました。
ただ実をいうと、アルビナスは「強力過ぎる機動力が逆に弱点になる」という女王の弱点を、自分で知っていました
しかしそんな弱点など気にしていられない事情が、アルビナスにはあったのです
実はアルビナスはバーンにハドラーの助命嘆願をするつもりであり、そのための交渉材料として、勇者一行を自分1人で全滅させるつもりでした。
時間さえかければ確実にマァムに勝つことはできたでしょう。しかしダイたち全員をハドラーが死ぬ前に倒さなければいけないため、マァム一人に時間を使う訳にはいかなかったのです。
アルビナスのハドラーへの愛情が焦りを生み、皮肉にも敗北を招く結果となりました。
アバン VS キルバーン
アバンがキルバーンに勝ったのも、格上への勝利と言えるでしょう。
とはいえ、剣だけの勝負ならアバンの方が上かもしれません。
キルバーンも一流の剣術を身に付けてはいますが、本来のスタイルは相手を罠にはめ動けなくなったところを悠々とトドメを刺すというもの。
長年そのスタイルを続けていたせいで、互角の相手と正面から戦った場合は気合負けしてしまうのです。
実際アバンにもそのことを指摘され、戦いの最中に「おまえの負けだ」と宣言されてしまいました。
とはいえキルバーンは暗殺者…その実力はトラップ込みで評価するべきでしょう。
トラップを得意とするキルバーンは、アバンとの戦闘においてもいくつかのトラップを仕掛けていました。
一つは、見えない刃ファントムレイザーです。
アバンの周囲に見えない刃を仕掛けておき、アバンが攻撃を避けようとすると、その刃に切り刻まれてしまうという状況を作り上げました。
アバンはさっきまでの優勢から一転、キルバーンに対して手も足も出なくなってしまいます。
追いつめられたアバンはメガンテで相打ちに持ち込もうとしますが、それすらもキルバーンの想定内。
キルバーンは、審判役のジャッジを「いざという時はアバンを道連れにメガンテする」ように、予め改造していたのです。
逆にメガンテを喰らう事になったアバンは、ここで完全に敗北した…筈でした。
しかしアバンはそこから奇跡の生還を果たします。
メガンテを受けても”なぜか”無事だったアバンは、リリルーラによって再びキルバーンの前に現れました。
キルバーンは自身の片腕を犠牲にした大技バーニングクリメイションを放ちますが、それすらも”なぜか”搔い潜ってしまいます。
実はアバンがメガンテやバーニングクリメイションを受けても無事だったのは、ハドラーの灰のおかげです。
超魔生物だったハドラーは最後に灰となって消えましたが、その灰がアバンの身体に残っており、アバンを守っていたのでした。
アバンはそのままアバンストラッシュを決め、キルバーンに勝利しました。
とはいえ前述した通り、アバン一人の力で生き残った訳ではありません。
かつての勇者と魔王、二人の共闘が生んだ奇跡の勝利といえます。
力だけが強さではない
以上、格上に勝ったバトル5選いかがでしたでしょうか。
今回は戦闘の決着時の強さを比較し、弱い方が勝者になった戦いを紹介しました。
したがって両者の実力が伯仲していたり、戦いの中で相手を超えたパターンは除いています。
「勝敗は時の運」という言葉がありますが、常に強い方が勝つとは限らないのが戦いです。
アバンの教えにも「力だけが全てではない」という言葉があり、作中の戦闘においてもそれが現れているように感じます。
あなたがどの戦いが、一番奇跡的だと感じましたか?
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