こんにちは!
マンガ大好きサラリーマンのヘーボンです!
進撃の巨人は非日常的な戦いの世界を描いているように見えて、実のところ現実の歴史をモデルにしているかのようなリアルな世界観をしており、教訓や名言に溢れています。
中でも主人公であるエレン・イェーガーは、”自由”に対する強いあこがれを持ち、それを邪魔するものにはどんな相手であろうと立ち向かっていく芯の強い人物です。
しかしその自由への渇望は少年誌の主人公としてはあまりに強く、時には狂気と呼べるほど…
今回はエレンの強すぎる闘志が伺える名言をランキング形式で紹介していきます。
物語のネタバレを含みますので、気にする方はここで記事を閉じるか他の記事へどうぞ!
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英雄か殺戮者か!エレンの名言ランキングベスト10【進撃の巨人】
10位まるで家畜じゃないか…
一生壁の中から出られなくても……
出典:進撃の巨人 1巻
メシ食って寝てりゃ生きていけるよ…
でも…それじゃ…
まるで
家畜じゃないか…
ハンネスたち駐屯兵団がエレンが憧れる調査兵団のことを「外に出ようなんて気が知れない」と馬鹿にした際に、エレンが言い返した言葉。
エレンにとって町を囲う壁は”不自由”の象徴でした。
いつか外に出たいと夢見るエレンからすれば、壁の内側の安全な生活など「家畜の安寧」に過ぎないのです。
エレンの中の”自由”への憧れの強さや誇り高さが表れたセリフと言えるでしょう。
9位駆逐してやる!!この世から…一匹…残らず!!
もう…あの家には…二度と帰れない
出典:進撃の巨人 1巻
どうして最後までロクでもない口ゲンカしかできなかったんだ!!
もう…母さんはいない!!
どこにもいない…
どうしてこんな目に…
人間が弱いから?
弱いヤツは泣き喚くしかないのか!?
駆逐してやる!!
この世から…一匹…残らず!!
突然現れた巨人たちによって母親も故郷も失ったエレン。
大切なものを理不尽に奪われた理由を「自分たち人間が弱いから」と解釈したエレンは、いつか強くなり巨人たちに復讐することを誓います。
エレンの代名詞とも呼べる有名なセリフです。
8位ここで誰も続く人がいなかったら今までに死んだ人達の命が無駄になる!
外の世界がどうなっているのか
出典:進撃の巨人 1巻
何も知らずに一生壁の中で過ごすなんて嫌だ!!
それに…
ここで誰も続く人がいなかったら
今までに死んだ人達の命が無駄になる!
父であるグリシャから「どうして外に出たいのか」と聞かれた時のエレンの返答。
未知の世界に対する探究心、そして過去の犠牲を無駄にしてはいけないという使命感を感じさせる名言です。
7位戦術の発達を放棄してまで大人しく巨人のエサになりたいのか?
なぁ…諦めて良いことあるのか?
出典:進撃の巨人 1巻
あえて希望を捨ててまで現実逃避する方が良いのか?
そもそも巨人に物量戦を挑んで負けるのは当たり前だ
4年前の敗因の1つは
巨人に対しての無知だ…
負けはしたが得た情報は
確実に次の希望に繋がる
お前は戦術の発達を放棄してまで大人しく巨人のエサになりたいのか?
……冗談だろ?
オレは…オレには夢がある…
巨人を駆逐して
この狭い壁内の世界を出たら
…外の世界を
探検するんだ
第104期訓練兵団の解散式の夜「人類は巨人には勝てない」と言うジャンに対して、「戦い続けること」の重要性を語ったエレンの演説。
いつ再び巨人が壁を破り中に入ってくるかわからないという状況なので、ジャンのようになるべく壁の内側に生きたいという考えになるのは理解できます。
しかし目先の危険から逃げたとしても、巨人をなんとかしない事には遅かれ早かれ人類は絶滅してしまうでしょう。
ならば今必要なことは、過去の教訓から学びリスクを覚悟の上で戦い続けることです。
多くの人が頭では理解しながらも恐怖に負けて実行できない真理を、エレンは自らの指針として堂々と宣言したのでした。
6位勝てば生きる…戦わなければ勝てない…
た……戦え!!
出典:進撃の巨人 2巻
戦うんだよ!!
勝てなきゃ…死ぬ…
…勝てば生きる…
戦わなければ勝てない…
幼少期、誘拐されたミカサを救うためにエレンは1人で誘拐犯を追いかけました。
隙を突いて2人の誘拐犯を殺害したエレンですが、潜んでいたもう1人の誘拐犯に捕まり殺されそうになります。
その際にすぐそばで見ていたミカサに対してエレンが呼び掛けたのがこちらのセリフ。
この世には他人の”自由”を理不尽に奪おうとする存在がおり、”自由”を守るにはそいつらと戦わなければならない。
エレンの異常なまでの闘争本能がむき出しになったセリフであり、その後のミカサに大きな影響を与えた言葉でもあります。
5位 それを見た者はこの世界で一番の自由を手に入れた者だ
オレたちは皆
出典:進撃の巨人 4巻
生まれたときから自由だ
それを拒む者がどれだけ強くても
関係ない
炎の水でも氷の大地でも何でもいい
それを見た者はこの世界で一番の自由を手に入れた者だ
戦え!!
そのためなら命なんか惜しくない
どれだけ世界が恐ろしくても関係ない
どれだけ世界が残酷でも関係ない
戦え!!戦え!!戦え!!
トロスト区奪還作戦において、壁の穴を塞ぐために巨人になって大岩を運んでいた時のエレンの独白。
当初は巨人の力を制御できず、ミカサに襲い掛かったあげく気を失ってしまったエレンですが、アルミンの「エレンはどうして外の世界に生きたいと思ったの?」という問いかけに応えるかのように立ち上がります。
幼いころからの夢を思い出したエレンは、再び闘争本能を燃やし巨人の力を制御することに成功するのでした。
4位 ライナー…お前と同じだよ…
あぁ…言ったっけ?
出典:進撃の巨人 25巻
そんなこと……忘れてくれ
確かにオレは…
海の向こうにあるもの
すべてが敵に見えた
そして…海を渡って
敵と同じ屋根の下で
敵と同じ飯を食った…
ライナー…お前と同じだよ…
もちろんムカつく奴もいるし
いい奴もいる
海の外も壁の中も同じなんだ
だがお前達は壁の中にいる奴らは自分達とは違うものだと教えられた
悪魔だと
お前ら大陸のエルディア人や世界の人々を脅かす悪魔があの壁の中にいると…
まだ何も知らない子供が…
何も知らない大人からそう叩き込まれた
…一体何ができたよ子供だったお前が
その環境と歴史を相手に
なぁ…ライナー
お前…ずっと苦しかっただろ?
今のおれにはそれがわかると思う…
立てよライナー
もう…わかったから
やっぱりオレは…お前と同じだ
多分…生まれたときからこうなんだ
オレは進み続ける
敵を駆逐するまで
マーレに帰還し日常生活を送っていたライナーの前に、マーレに潜入していたエレンが現れます。
ライナーはエレンが以前「お前らができるだけ苦しんで死ぬように努力する」と言っていたことを思い出し、「そのために来たんだろう?」と問いかけますが、それに対するエレンの答えがこのセリフです。
かつてパラディ島の人類を攻撃し、母親を殺したライナーたちのことを、エレンは激しく憎悪していました。
しかし巨人の記憶により外の世界を知り、自ら海を渡ったエレンは、そこに住む人々が自分たちと変わらない人間であることに気が付きます。
そしてそれは、かつてパラディ島の人々を悪魔と教えられ、潜入しているうちに過ちに気が付いたライナーと同じでした。
しかしライナーに同情するかのような言葉をかけるエレンですが、最後には故郷を守るために攻撃を続けることを宣言します。
それもまた、かつてのライナーの選択と同じなのでした。
犠牲を厭わないエレンの決意と、戦争の虚しさを感じさせる名言です。
3位 それはわからない進み続けた者にしか…わからない
オレはこの施設に来て毎日思う…
出典:進撃の巨人 24巻
何でこんなことになったんだろうって…
心も体も蝕まれ
徹底的に自由は奪われ
自分自身をも失う…
こんなことになるなんて知っていれば誰も戦場になんか行かないだろう
でも…皆「何か」に背中を押されて地獄に足を突っ込むんだ
大抵その「何か」は自分の意思じゃない
他人や環境に強制されて仕方なくだ
ただし自分で自分の背中を押した奴の見る地獄は別だ
その地獄の先にある何かを見ている
それは希望かもしれないし
さらなる地獄かもしれない
それはわからない
進み続けた者にしか…わからない
マーレの病院に負傷兵として潜入していたエレンが、”鎧の巨人”の継承者になれそうにないと悩むファルコ相手に言った言葉。
ファルコが継承者となれば、文字通り死ぬまで戦場で戦い続けることを強要されるでしょう。
もし周囲に流されるままにその状況になったのなら、後々深く後悔することになるかもしれません。
だからエレンはファルコに対し、「やれ」とも「やるな」とも言いませんでした。
あくまで「自分の意思」で決断することが重要であり、決断したならどんな結果になっても後悔してはならないと説きます。
地獄の先にさらなる地獄を見つけ、それでも進み続けようとするエレンの実感のこもったセリフです。
2位待っていたんだろずっと 二千年前から誰かを
終わりだ
出典:進撃の巨人 30巻
オレがこの世を終わらせてやる
オレに力を貸せ
お前は奴隷じゃない 神でもない
ただの人だ
誰にも従わなくていい
お前が決めていい
決めるのはお前だ お前が選べ
永久にここにいるのか
終わらせるかだ
オレをここまで導いたのはお前なのか?
待っていたんだろ
ずっと
二千年前から
誰かを
”座標”と呼ばれる空間で始祖ユミルに出会ったエレンが、ユミルに対して言ったセリフ。
ユミルは元々初代フリッツ王の奴隷でした。
豚を逃がした罪で死刑にされそうになりますが、その時に偶然から巨人化の力を手に入れます。
すると今度はフリッツ王から強引に妻にされ、王から言われるままに領地を開拓し、敵国と戦い、三人の娘を生みました。
最後にはフリッツ王を刺客の手から身を挺して庇いますが、その際にフリッツ王から掛けられた言葉によって、未だに自分が奴隷であることを悟り絶望の中で死んでしまいます。
そして死後もユミルは”座標”に留まり、フリッツ王家の奴隷として巨人の力を行使し続けていたのでした。
エレンはそんなユミルの絶望を理解し、「お前は奴隷じゃない」「自分で決めていい」と呼びかけます。
それを聞いたユミルは王家の血を引くジークではなく、”自由”をくれたエレンに力を貸すのでした。
ちなみに最後の「二千年前から誰かを」という言葉は、第一話のタイトルである「二千年後の君へ」の伏線回収にもなってます。
1位 そこにある命をこの世から駆逐するまで
すべてのユミルの民に告ぐ
出典:進撃の巨人 31巻
オレの名はエレン・イェーガー
始祖の巨人の力を介し
すべてのユミルの民へ話しかけている
パラディ島のにある
すべての壁の硬質化が解かれ
その中に埋められていたすべての巨人は歩み始めた
オレの目的は
オレが生まれ育ったパラディ島の人々を守ることにある
しかし世界はパラディ島の人々が死滅することを望み
永い時間をかけ膨れ上がった憎悪はこの島のみならず
すべてのユミルの民が殺され尽くすまで止まらないだろう
オレはその望みを拒む
壁の巨人はこの島の外にあるすべての地表を踏み鳴らす
そこにある命を
この世から駆逐するまで
ついに”地ならし”を発動させたエレンが、世界中の”ユミルの民”に向けて行った演説。
これまで世界の人々は、巨人の力を持つユミルの民を「世界を滅ぼす可能性のある悪魔たち」として憎み、その滅亡を願っていました。
しかしずっと”自由”を手に入れるために戦ってきたエレンからすれば、自分や仲間たちが殺されるなど到底受け入れられるものではありません。
むしろエレンは、自分たちの”自由”を奪われるくらいなら、自らの手で世界中の”自由”を奪うと宣言します。
まさに狂気の沙汰と言える行動ですが、その行動の根底にあるのは仲間を守りたいというエレンの真摯な想いでした。
そしてそんなエレンを支持しているユミルの民の民も間違いなく存在します。
英雄と殺戮者は紙一重…
そんな事を思わせる名言と言えるでしょう。
名言から見るエレンの人物像
以上、エレンの名言ランキングベスト10如何でしたでしょうか。
”自由”を求めてどこまでも戦い続けるエレン。
その強い目的意識は、正体不明の巨人と戦っているときには、いかにも頼もしく主人公らしい姿に見えました。
しかし敵が意思なき怪物ではなく人間であるとわかると、それでも攻撃を止めないエレンに多くの読者が慄かされたことでしょう。
エレン自身のスタンスに変化があったというより、状況の変化によりその印象が大きく変わった人物だと言えるでしょう。
紹介した名言にはそれぞれ私の解説を載せさせて頂きましたが、正直私の解説が唯一の正解だとは考えていません。
そもそも解釈が難しいセリフも多く、人によって受ける印象が違うはずだと思います。
まさにそこがエレンと言う人物の、そして進撃の巨人の面白い部分なのかもしれません。
あなたの目には、エレンはどんな人物に見えましたか?
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