こんにちは!
ラノベ大好きサラリーマンのヘーボンです!
みなさん、もし家出少女と出会ったら、どうしますか?
保護しようとするでしょうか?それとも放置?
はたまた警察に連絡するでしょうか?
善意で保護したつもりでも、誘拐になってしまうなんて話もありますし、結構難しい問題ですよね。
今回紹介するのはそんな家出少女を拾ったサラリーマンのお話です。
↓そのラノベがこちら↓
「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」(しめさば)
通称「ひげひろ」。
会社員である主人公が、家出中の女子高生を拾い同居することになるというお話です。
…こうして書くとエロ漫画みたいで完全にアウトな状況ですね…。
しかし主人公はしっかりした良識のある大人なので、ただれた展開にはなりませんし、むしろ貞操観念の緩くなったヒロインを説教して、まともな感覚を取り戻させようとします。
傷付いたヒロインが、主人公の不器用な優しさに触れながら癒されていく、ハートフルストーリーです。
序盤のネタバレありであらすじと感想を記述していきますので、全くネタバレしたくないよという人は、下のリンクから飛んでください。
「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」あらすじ(序盤ネタバレ)
その日、吉田は泥酔していました。
入社以来、5年間片思いしていた相手に告白し、失恋したからです。
「クソォ…!彼氏いんならなんでデートに来たんだよ…ヒック…」
歩くのもおぼつかないほどヤケ酒をした吉田は、もうすぐ家というところで、道端に女子高生が座っているのを見かけました。
どうやら家出してきたらしい少女 沙優は、どこにも帰る場所がないと言います。
「じゃあどうするつもりなんだ?」そう問いかける吉田に、沙優はあっけらかんと答えました。
「ヤらせてあげるから、おじさんの家に泊めてよ」
なんでもなさそうに言う沙優にショックを受ける吉田。
「ざけんな。ガキを抱けるかよ…」
「じゃあタダで泊めて?」
(信じられねぇ…最近のガキはみんなこうなのか?)
言い争う気力もなかった吉田は一晩だけ沙優を泊めることを了承します。
「じゃあ俺は寝るから、お前も好きにしてくれ」
「あれ?本当にヤらないの?」
「…さっきも言ったろ、ガキを抱けるか」
いまいち納得しない様子の沙優は、さらに吉田に問いかけます。
「私に何かしてほしいことない?」
もはや意識を保っていることも限界だった吉田は、頭に浮かんだ言葉をそのまま口にしました。
「…女の作った味噌汁が飲みたい…」
翌朝目覚めると、沙優が味噌汁を作って待っていました。
「誰だお前!?」
「昨日泊って良いって言ったじゃん」
言われて思い出した吉田は、一先ず味噌汁を飲みながら、沙優と話してみることにします。
「そっかー、吉田さん振られちゃったんだ。かわいそー」
「絶対かわいそうとか思ってねえだろ」
「そんなことないよー。ね、私が慰めてあげよっか」
なにかと誘惑してくる沙優に、違和感を覚える吉田。
「冗談はやめろよ…」
「なんでそんな顔するの?普通じゃないのは吉田さんの方だって、今までは何も要求しないで泊めてくれる人なんて居なかったよ」
その言葉を聞いて吉田は悟ります。
沙優の家出が一日二日の物ではないこと。
今まで何度も男に身体を許しながら、その家を渡り歩いてきたことを。
それに気付いた吉田はショックを受けると同時に腹が立ってきました。
今まで簡単に男に身体を許してきた沙優と、それを受け入れてきた男たちに。
「働け。学校からドロップアウトしたガキだってな、みんなそうやって金貰ってんだ!住む場所がねえってんなら、ここに居たらいい」
一先ず家事をすることで沙優が家に居ることを許した吉田。
こうしてサラリーマンと女子高生の奇妙な同居生活が始まります。
「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」主な登場人物
吉田(よしだ)
沙優を拾ったサラリーマン。
気の強い性格ですが、勤務態度は至って真面目で上司からも部下からも頼りにされています。
手のかかる後輩を根気強く指導したり、社会的にまずい状況だとは理解しつつも沙優を自宅に住まわせたりと、面倒見の良い性格です。
沙優との生活は意外と気に入っているようで、何かと気を使ってやるようになりますが、本人曰く恋愛感情ではないとのこと。
沙優のことを良い意味で子ども扱いしており、幸せの基準が低くなっている沙優にまともな生活をさせてやりたいと考えています。
沙優(さゆ)
北海道からはるばるやってきた家出少女。
既に何人もの男の家を渡り歩いていて、貞操観念はかなり薄くなっています。
男性が自分に優しくするのは自分の身体目当てである事を理解していて、吉田も当然そうするだろうと考えていましたが一向に手を出してこないので戸惑っています。
ギブ&テイクの関係が身に付いているようで、吉田から要求された家事などは文句も言わずしっかりとこなす、意外と義理堅い少女です。
吉田を始めとした良識ある人々に触れることで、少しずつ一般的な価値観を取り戻していきます。
三島 柚葉(みしま ゆずは)
吉田が指導係をしている後輩社員。
一見不まじめで仕事が出来ないように見えますが、「日頃から頑張り過ぎると、いざという時力が出せない」という考えから敢えて力を抜いており、実は要領の良いタイプ。
吉田に対してハッキリと恋愛感情を抱いていますが、吉田にはいまいち伝わっていません。
後藤 愛依梨(ごとう あいり)
吉田の上司で、入社以来の片思いの相手。
吉田の告白を「恋人がいるから」と言って断りますが、なぜかその後も気のあるようなそぶりを見せてきます。
はたしてその真意は…?
「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」感想
僕ってドロドロした話が苦手なので、タイトル見たときはちょっと不安だったんですが、いい意味で裏切られました。
吉田が沙優に対して一貫して大人としての態度をとるので、爛れた関係にはなりませんし、安心して読んでいられます。
吉田に言わせれば「俺が優しいわけじゃない。今まで沙優の周りにいた奴らがクズだっただけ」という事らしく、沙優に普通の子供らしい生き方を教えてやろうとします。
沙優も根っこは素直で、読んでいくうちにどんどん可愛らしく感じてきました。
そして「まともな大人」の優しさに触れて、沙優が少しずつ良識を取り戻していく姿は、見ていて心が温かくなります。
実際、家出少女に出会ったとして、みなさんならどうしますか?
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ひげを剃る。そして女子高生を拾う。(しめさば) – カクヨム (kakuyomu.jp)
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