こんにちは!
進撃の巨人大好きサラリーマンのヘーボンです!
アニメ進撃の巨人84話「週末の夜」にて、ついにライナーの口からジャンに対してマルコの死の真相が語られました。
読者にとってはライナー達が犯人であることは既に分かっていることでしたが、ジャン達にとっては今まで詳細は不明のままでしたし、今回新たに判明したこともあります。
そこで今回はアニメがここまで進んだ今だからこそ、マルコ・ボッドの死亡シーンを振り返ってみたいと思います。
進撃の巨人のネタバレを含みますので、アニメ84話もしくは原作漫画127話まで未視聴の方は、ここでページを閉じるか他の記事へどうぞ!
【進撃の巨人】今こそ振り返るマルコ死亡シーンの謎
マルコ・ボットとは
まずはマルコ・ポッドという人物について振り返りましょう。
マルコはエレン達と同じ第104期訓練兵で、上位7位の成績で卒業した実力者でした。
しかしマルコは周囲へ気を配ることが得意で、自分の得点よりも班全体での効率的な戦い方を考えることを好んでいたので、実際の能力はもっと上位だったのかもしれません。
その性格からエレンや104期の仲間たちからは「根っからの指揮役」と言われていましたが、当のマルコは「ジャンの方が指揮役に向いている」と考えており、ジャン自身にもそれを伝えていました。
その後マルコが謎の死を遂げたことで、マルコの言葉はジャンの中で遺言となり、「自分を見込んでくれたマルコを失望させるわけにはいかない」とジャンを何度も奮起させる存在になります。
マルコ死亡シーンの謎
マルコはトロスト区奪還作戦の中、原作漫画18話で死亡が判明しますが、その死は多くの謎を残しました。
そもそも当初はその死亡シーンは一切語られず、まさに気が付いたら死んでいた状態で、あまりにも唐突に訪れた死に多くの読者が唖然とさせられたことでしょう。
とはいえ戦場においては人知れず死んでいく兵士の方が大半であり、世界の残酷さと命の軽さを深く印象付けたシーンと言えます。
しかしこのマルコの死体を見たときに、一つの疑問が浮かんできます。
マルコは身体の半分が巨人に齧られたように抉れていましたが、逆に言えば残りの半分は食われなかったという事です。
他に巨人に食われた兵士たちは、後ほど吐き出され、顔の見分けが付かない状態で見つかっていますので、マルコが巨人に齧られた形跡があるのに見分けが付く状態で見つかった事は不自然なのです。
また後にアニが敵のスパイだった事が判明した際に、アルミンは「アニがマルコの立体起動装置を持っていた」ことに気が付きます。
これにより、マルコは巨人に食われたのではなく、アニもしくはその仲間に殺された可能性が出てきました。
マルコ死亡シーンの真相
長い間謎に包まれていたマルコの死の真相ですが、原作漫画77話で唐突に語られました。
アニと同じく敵のスパイであったライナーとベルトルト、二人の会話をマルコは偶然聞いてしまったのです。
そして正体がバレることを恐れたライナーに押さえ付けられ、後から駆け付けたアニに立体起動装置を外されてしまいます。
マルコは最後までライナー達に対話を求めましたが、その後やってきた巨人に為す術もなく食われてしまうのでした。
この話により「マルコがいつ・どうやって死んだのか」「誰かに殺されたのか」という二つの疑問が解消されたことになります。
ライナーの口から語られるマルコの死亡シーン
そして原作漫画127話において調査兵団とマーレの戦士は手を組むことになり、その席でライナーの口からマルコの死の真相について語られました。
読者にとっては77話から知っていることが殆どですが、新たに判明した事実が一つあります。
それはマルコを食った巨人はその後すぐにライナーによって殺されていたという事です。
スパイとして仲間を欺き多くの壁内人類を殺してきたライナーは、その罪悪感から”マーレの戦士”としての自分と”壁内を守る兵士”としての自分を混在させるようになりました。
したがってライナーは”戦士”としてマルコを巨人に食わせておきながら、”兵士”としてのライナーがマルコの仇を討つという矛盾した行動をとってしまったのです。
これを踏まえて考えると、まだ解明していなかった謎の答えが見えてきます。
そう、「マルコを食った巨人は、なぜ身体の半分を残したのか」という謎です。
つまりマルコを食った巨人は、マルコの身体を半分残したのではなく、完全に食べきる前にライナーによって殺されていたということです。
マルコ死亡シーンの謎まとめ
マルコ死亡シーンの謎をまとめると、以下のようになります。
〇いつ・どうやって死んだのか一切が不明
➡ トロスト区の戦いの中、立体起動装置を奪われ、巨人に食われて死亡
〇巨人に食われたのなら、身体の半分が残っていることは不自然
➡ マルコを食った巨人は、身体の半分を食った時点でライナーに殺された
〇誰かに殺された可能性も?
➡ ライナー達がマルコが巨人に食われるように仕向けた
進撃の巨人におけるマルコの役割
マルコ・ボットというキャラクターは、進撃の巨人においてどのような役割を持っていたのでしょうか。
一つはジャンの成長を促す起爆剤としての役割でしょう。
作中で大きな成長を見せたジャンですが、その起因となったのは「自分を見込んでくれたマルコを失望させたくない」という想いでした。
ジャンという人物は「今何をすべきか」という事を明確に見極められる反面、人間としての弱さも持っているので、作中で何度も葛藤するシーンが描かれます。その度にジャンはマルコを思い出し、自分を奮起させてきたのでした。
しかしマルコの役割はジャンに対してのみだけではありません。
原作漫画127話でライナーの口から改めてマルコの遺言が語られたことで、その言葉が今になって重みを増してきました。
進撃の巨人という物語は終盤になると、それぞれの勢力がそれぞれの正義を掲げて戦っていたことが判明します。
そこには明確な”悪”というものは存在せず、「誰が正しいのか」「どうすれば事態が収まるのか」という答えが不明確なまま殺し合いを続けてきました。
その中でようやく対話の場を持つことになった調査兵団とマーレの戦士。その状況でマルコの対話を求める遺言を聞くと、非常に重い意味を持つ言葉に聞こえてきます。
思えば調査兵団もマーレの戦士もろくに話し合わないまま戦い続けてきました。
もちろん話せば全ての問題が解決するなんて簡単な話ではありません。しかし人間というのは見ず知らずの人間の死は”仕方のない犠牲”と割り切れても、少しでも言葉を交わした相手の死は中々割り切れないものです。
もっと早くに対話の機会を設けることが出来ていれば、どちらかの滅亡で事態を収束させようなんて事態にはならなかったのかもしれません。
77話から見れば50話越し、18話から見れば実に109話越しにようやく実現した対話の機会…
マルコ・ボットという人物は、”進撃の巨人”終盤の差し迫った状況を回避する方法を、実はストーリー序盤からずっと提示していたキャラクターだったのです。
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