こんにちは!
ダイの大冒険大好きサラリーマンのヘーボンです!
竜闘気とは、ダイやバランといった竜の騎士だけが使うことが出来る特殊な闘気で、それを纏うと全身が強化される上にあらゆる呪文を弾く防御幕となります。
バランいわく「それ以上のパワーや闘気をもってすれば貫かれてしまう」らしいのですが、逆に言えば呪文に対しては完璧な防御性能を持っているというでしょう。
…と言いたいところですが、実は作中を見てみると竜闘気を纏っている筈なのに呪文のダメージを受けているシーンというのがいくつかあるのです。
今回は竜闘気でも防げなかった呪文を、なぜ防げなかったのかを考察しながら紹介していきたいと思います。
ダイの大冒険のネタバレを含みますので、気にする方はここでページを閉じるか他の記事へどうぞ!
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竜闘気でも防げない呪文5選【ダイの大冒険】
メガンテ
竜闘気に有効な呪文と聞いて、真っ先に思い浮かぶのがメガンテです。
ポップがバランに対して使用し、呪文そのものは失敗したものの、バラン自身が「さすがの私もメガンテだけはダメージを受ける」と認めていました。
〇メガンテはなぜ竜闘気で防げないのか
バランにメガンテが有効な理由を、ポップは「『竜闘気以上のエネルギーをぶつければ貫くことができる』とバラン自身が言っていたから」と語っています。
しかし、これを聞いた時「それって力や闘気の話では?」と首を傾げた読者も多いのではないでしょうか。
バランが上記のセリフを言った時は「力や闘気をもって戦う相手が一番怖い」として、クロコダインを徹底的に叩いたのです。
そのシーンを見返してみると、むしろ「呪文では竜闘気を貫けない」と言っているように聞こえます。
ではなぜメガンテは有効なのか…
それはメガンテという呪文の性質を考えれば、答えが見えてきます。
メガンテというのは、そもそも魔法力を殆ど使いません。その代わりに全生命エネルギーを消費して大爆発を生むのです。
つまり呪文というカテゴリーではあるものの、そのエネルギーは魔法力ではなく生命力…どちらかと言うと闘気技に近い攻撃なのです。
生命エネルギーによる攻撃ならば、バランの発言とも矛盾しません。
バランが「メガンテだけはダメージを受ける」と言っていたのは、メガンテが魔法力に依存しない特殊な呪文だからなのでしょう。
竜闘気砲呪文(ドルオーラ)
ダイとバランの戦いで、バランはダイ相手に竜闘気砲呪文を使用しています。
ダイは自分も竜闘気を燃やすことでドルオーラを耐えていますが、あくまで”耐えた”のであって、完全に防げるわけではないようです。
〇ドルオーラはなぜ竜闘気で防げないのか
ドルオーラが竜闘気で弾き返せない理由は、メガンテと同様ドルオーラという呪文の性質を考えれば予想できます。
ドルオーラは「竜闘気を圧縮して打ち出す呪文」…つまり、呪文と言いつつ竜闘気による攻撃なのです。
魔法力ではなく竜闘気による攻撃だからこそ、竜闘気の防御幕でも完全には防ぎきれないという事でしょう。
魔法剣(ライデインストラッシュ・ギガブレイク)
あらゆる呪文を防ぐという竜闘気も、ライデインストラッシュやギガブレイクといった魔法剣は防げないようです。
というのも、ダイVSバランの戦いでは二人とも竜闘気を全開で戦っているにも拘わらず、何度か魔法剣を使用しているからです。
もし剣に宿した魔法力を竜闘気で無効化できるなら、二人の魔法剣は全くの無駄行動という事になってしまいますし、なによりダイがバランを倒した決め技もライデインストラッシュでした。
魔法剣で強化された剣は、その強化分も竜闘気に有効であると考えて間違いありません。
〇魔法剣はなぜ竜闘気で防げないのか
おそらく竜闘気に効かないのはあくまで純粋な魔法力の話であり、魔法力をそれ以外の力と組み合わせれば竜闘気に有効な攻撃になり得るという事でしょう。
鉄に炭素を加えるとより強い鋼になるように、魔法力も他のエネルギーと組み合わせる事で性質が変わるのかもしれません。
海中バギクロス
ダイとバランが海底から大魔宮に攻め入ろうとしたとき、門の前に待ち構えていたフェンブレンと戦うことになります。
そこでフェンブレンは海中でバギクロスを放つ事で海流を乱し、ダイとバランの動きを封じてみせました。
この際バランの額には竜の紋章が輝いていましたが、海流の影響を防ぐことはできず、あまつさえ真魔剛竜剣を手放してしまったのです。
〇海中バギクロスはなぜ竜闘気で防げないのか
おそらくバギクロスの魔法力を直接喰らったのなら竜闘気で防げたのでしょうが、それによって引き起こされた海流の影響までは防げないという事でしょう。
バギクロスが直接効いた訳ではないので、今回紹介すべきか迷いましたが、間接的には効いていると考え、数に入れさせて頂きました。
カイザーフェニックス
大魔王バーンが放つメラゾーマ”カイザーフェニックス”も、竜闘気に有効な呪文です。
老バーンの最大の攻撃はカイザーフェニックスと光魔の杖による同時攻撃ですが、この攻撃に対してダイはあえてカイザーフェニックスに飛び込むことで光魔の杖を躱し、さらに反撃の一撃を加えてみせました。
2つの攻撃を両方躱すのは不可能と判断し、カイザーフェニックスによるダメージだけは受ける覚悟をしたのです。
しかしそのダメージは大きく、その後ダイは膝をついてしまいました。
このことから、竜闘気でもカイザーフェニックスの威力は殺せていない事が分かります。
1度目の戦いでもカイザーフェニックスをわざわざアバンストラッシュで相殺していました。
やはり竜闘気でカイザーフェニックスは防げないと考えて間違いなさそうです。
〇カイザーフェニックスはなぜ竜闘気で防げないのか
今回は2つの可能性を考察してみました。
まず一つ目は、さすがに大魔王バーンの魔法力は強すぎて防げないという可能性です。
バーンの魔力が規格外である事は作中で何度も描写されていましたし、バランもバーンと戦った事は無かったでしょう。
それならば「竜闘気はあらゆる呪文をはじく」という言葉も、嘘を言った事にはなりません。
神の力を超えたとまで言われた大魔王バーンの魔力であれば、神が作り出した竜の騎士に通用すると考えても違和感はないでしょう。
そしてもう一つの可能性は…
カイザーフェニックスが魔法力以外のエネルギーを含んだ呪文であるというものです。
カイザーフェニックスはメラゾーマを元にしたバーンのオリジナル呪文ですが、巨大な火球を放つメラゾーマとは見た目からして違います。
もしかしたらバーンは、普通のメラゾーマに暗黒闘気を組み合わせて変質させる事でカイザーフェニックスを作り出しているのではないでしょうか。
暗黒闘気を含んでいるというなら、見た目が普通のメラゾーマと違うのも分かりますし、竜闘気に通用するのも納得です。
【番外編】竜闘気に通用する可能性がある呪文2選
前の項目で竜闘気でも防げない呪文を紹介しましたが、他にも実際に竜闘気を貫くような描写は無かったものの「この呪文なら貫けるのでは?」と思わされる呪文があります。
次は番外編として、竜闘気に通用する可能性がある呪文を紹介したいと思います。
メドローア
全てを問答無用で消滅させるメドローアであれば、竜闘気すら消してしまえる可能性があります。
メドローアは本来無敵である筈の”凍れる時の秘法”にも通用すると言われており、どれだけ強力な防御術であっても、その術ごと消し去ってしまえるからです。
ただ確実に通じるかと聞かれると、実はそうとは言い切れません。
なぜならメドローアには、マホカンタの様な呪文反射は無効化できないという弱点があり、同じく呪文反射の特性を持つシャハルの鏡やフェニックスウイングでもはね返されてしまうことが分かっています。
そして、竜闘気でも呪文反射と似たような事が出来るのです。
バーンとの1回目の戦いの際、ダイは竜闘気を爆発させることで、バーンが放ったイオラの嵐をはね返しています。
それと同じ要領で、メドローアすらもはね返してしまえる可能性は充分にあるでしょう。
竜闘気とメドローアがぶつかったらどちらが勝つのか…作中の描写からはっきりと判断するのは難しいので、人によって意見が分かれそうです。
超熱拳(ヒートナックル)
魔法剣が竜闘気に通用するなら、同じ理由で”超熱拳”も通用する可能性が高いでしょう。
超熱拳はメラ系の威力を宿したヒムの得意技で、原理はライデインストラッシュやギガブレイクと同じです。
しかもオリハルコンの拳から繰り出される一撃ですから、威力も申し分ないでしょう。
そもそも作中で、ヒムは(ノヴァに邪魔されて決まらなかったものの)ダイを相手に超熱拳を使おうとしており、ヒム本人にも竜闘気に通用する自信があったのかもしれません。
【おまけ】呪文が竜闘気に通用した様に見えるシーン2選
上記で紹介した以外にも、呪文が竜闘気に通用した様に見えるシーンをいくつか発見しました。
はっきり「通用した」とは言えないと考え、上記では紹介しませんでしたが、おまけとして紹介しておきたいと思います。
ポップが死んだまま放った呪文
バランとの戦いでポップはメガンテを使って死んでしまいます。
しかしダイがバランに苦戦していると、なんと”死んだままの状態”で呪文を放ち、バランに攻撃を加えたのです。
それによってバランに隙が生まれ、ダイの勝利に繋がった、まさに勝敗を分けた呪文といえます。
しかしこのシーン、バランは額に紋章が輝いているどころか、竜魔人形態であるにも拘わらずポップの呪文が効いているように見えます。
〇本当にポップの呪文は効いたのか
この時ポップが何の呪文を放ったのかは定かではありませんが、当時のポップの魔法力が竜闘気を貫けるほど強力だった…とは考えづらいです。
もし効いていたと仮定するならば、考えられるのはゴメちゃんの能力によるものでしょう。
そもそもポップが死んだまま動けたのは、ゴメちゃんの”神の涙”としての能力によるものです。
その能力がポップの魔法力にもなんらかの影響を与え、一時的に竜闘気に通用する状態になったという風に考えられなくはありません。
とは言ったものの「なんらかの影響」の部分が曖昧ですし、少々強引な理由付けになってしまっている様に感じます。
となるとやはり、ポップの呪文はバランに通用したわけではないと考えるべきかもしれません。
つまり、バランは「死人が呪文を唱えた」という事実に驚いただけであり、ポップの呪文によってダメージを受けたわけではないという事です。
ハドラーのイオラとイオナズン
ダイとバランが大魔宮でハドラーと戦った際、ハドラーが超魔生物になった事を知らないバランのために、まずはダイが一人で戦いました。
ハドラーはダイを地獄の鎖で拘束した上でイオラを連打。さらにアバンストラッシュで反撃しようとしたダイをイオナズンで迎撃しています。
本来であればイオラやイオナズンといった呪文は竜闘気で防げるはずですが、この時のダイは明らかにダメージを受けているように見えます。
〇なぜダイに呪文が効いたのか
まず考えたのが「ハドラーの呪文が竜闘気で防げないほど強力だった」という可能性ですが、正直この可能性は低そうです。
なぜならこのシーンのすぐ後に、ダイとバランがハドラーのベギラゴンを竜闘気で防いでいるからです。
となれば「イオラやイオナズンを喰らった時、ダイは竜闘気を纏っていなかった」と考えるのが妥当でしょう。
そもそもダイは戦いの最中常に竜闘気を纏っている訳ではなく、ザムザ戦以降、竜闘気を温存しながら戦うことを覚えています。
いざとなればすぐに竜闘気を纏う事が出来るのでしょうが、イオラを受けたときは地獄の鎖を受けた直後であり、イオナズンを受けたのは反撃に転じようとした隙を突かれているので、竜闘気を纏う暇が無かったのでしょう。
逆に言えば、ハドラーはそこまで見越して呪文を繰り出していたという事です。
一応該当シーンを見返しましたが、確かに呪文を受けるまでの戦いでダイの竜の紋章が輝いている様子はありませんでした。
やはり、ハドラーのイオラやイオナズンが竜闘気を貫いたのではなく、そもそもダイが竜闘気を纏っていなかったと考えて良さそうです。
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