こんにちは!
漫画大好きサラリーマンのヘーボンです!
みなさん、ネットで炎上したことありますか?
ネットを使う以上、誰もが炎上のリスクを抱えていると言えます。
そしてひとたび炎上すると徹底的に叩かれ、場合によっては名前や住所まで晒されてしまうというのですから、恐ろしいです。
自分に明らかな過失があるならまだしも、デマや誹謗中傷がキッカケで炎上してしまうケースもあるようで、そんなことになったらたまったものではありませんよね。
デマや誹謗中傷で炎上した場合、泣き寝入りするしかないのでしょうか?
今回紹介する漫画は、そんな疑問に答えてくれる作品です。
↓そのマンガがこちら↓
「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」(左藤真通・富士屋カツヒト)
SNSなどで広告が出ている事もあるので「なんだか見たことある」という人も居るかもしれません。
ネット上にトラブルを抱えた人々を、現実主義者の弁護士がバッサリ切っていくというお話です。
主人公の弁護士は「無理なものは無理」とキッパリ言うタイプなので、「どんなケースなら法律に訴える事が可能なのか」「訴えたらどんな事ができるのか」がわかりやすく理解できます。
あらすじと感想をレビューしていきますが、序盤のネタバレを含みます。全くネタバレせずに読みたい方は、下のリンクから飛んでください。
「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」あらすじ(序盤ネタバレ)
桐原こずえは主婦業のかたわら、節約術などを紹介するブログを運営していました。
ある朝、連続で鳴り響くスマホの通知音によって目を覚まします。
「何かバズッたのかな?」と思ってスマホを見てみると、なんとブログやSNSのコメントが誹謗中傷で埋め尽くされている事に気が付きました。
「え…?私のブログ…炎上してる!?」
どうやら大手掲示板に「人気ブロガーが売春」だの「人妻風俗店勤務」だのとデマを書き込まれたらしく、それがキッカケでブログが炎上。
既に電話番号まで晒されているようで、いたずら電話までかかって来る有様でした。
突然の出来事にどうすれば良いのか分からなくなったこずえは、ネット案件に強いという弁護士の無料相談会があると聞き、出かける事にします。
担当の保田という弁護士の元に案内され、いざ事情を説明しようとするこずえ。しかし、その瞬間色々な感情が押し寄せ、ポロポロと涙が零れてきてしまいました。
そんなこずえに、保田はキッパリとこう告げます。
「泣いてないでちゃんと説明してください」
まさかのセリフにこずえが唖然としていると、保田のパラリーガル(弁護士の補助をする職業)の女性が現れ、保田を連れていきました。
(ちょっと先生!もっとお客様に寄り添ってくださいよ!)
(ええ…だって…しょせんは他人事じゃん?)
(だってもくそもあるか!)
保田と女性で何やら密談したあと、二人はこずえの元に戻り、改めて相談を続ける事になりました。
こずえから話を聞いた保田は、「出来ることは大きく二つある」と告げます。
書き込みを消す「削除申請」と、書き込んだ相手を特定する「情報開示請求」。
「削除申請」は個人でもできる上、今回の場合は「情報開示請求」が通る見込みも充分にあるとのことでした。
それを聞いたこずえは、さっそく「情報開示請求」を依頼しようとしますが、そこに保田が待ったをかけます。
相手から慰謝料を取れたとしても、手続きや裁判にかかる費用とせいぜいトントン…損得で考えるなら「情報開示請求」はお勧めできないと言うのです。
「結局は桐原さんの気持ちの問題ですね」
よく考えるように言われ、こずえは家に引き返しました。
相変わらずスマホの通知はなりっぱなし。夫にも相談してみましたが「ネットの悪口なんて気にしなきゃいい」と、こずえを神経質呼ばわりするだけでした。
こずえはだんだんと、周囲の人間が常に自分を見張っているかのような、強迫観念すら感じるようになります。
(やっぱりこのままで終われない…)
そう考えたこずえは保田法律事務所の口コミを調べてみますが、やはり失礼な事を言われた人が多いらしく、その評判は酷いものでした。
しかし、その中の一つの口コミが目に止まります。
「余計な事やお世辞を言わずに、必要なことだけを言ってくれたので信頼できる」
そのコメントを見て、こずえは不思議と納得していました。
(私はカウンセリングを受けに行ったわけじゃない…どんな法的措置が可能なのかを聞きに行ったんだ…その点において、保田さんは誠実だった…)
そう考えたこずえは、決心を固めて保田に電話をかけます。
「もうお金の問題じゃないんです。私は知りたい…ああゆう事をする奴らがどんなダサい面をしているのか!!」
こずえの決心を聞いた保田もまた、電話の向こうで戦う決意を固めます。
「桐原様の意志を尊重いたします。『情報開示請求』承りました」
「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」主な登場人物
保田 理(やすだ おさむ)
主にネット案件の扱いに慣れた弁護士。
客に対して感情移入しない主義で、仕事の依頼に対しても「しょせんは他人事」と割り切って対応しています。
歯に衣着せぬ言い方をするため相手を怒らせてしまう事も多いですが、弁護士としての能力は優秀で、「綺麗ごとを言わずに必要なことだけを教えてくれる」と信頼している客も少なくないようです。
加賀見 灯(かがみ あかり)
保田の業務を補佐するパラリーガル。
客に対してそっけない保田の態度をいつも注意しており、一歩間違えば険悪になりかねない保田と客の間に立ち、緩衝材のような役割を担っています。
「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」感想
ネット上のトラブルに巻き込まれたとき、どのように法的措置をとれば良いのかを教えてくれる漫画です。
私自身もブログやSNSをやっているので、ためになる内容が多く、次々と読み進めてしまいました。
現代社会でネットに全く関りが無い人も中々居ないでしょうし、ネットトラブルは誰もが被害者にも加害者にもなり得る問題です。
被害者になってしまったとき、どんな対応が可能なのか簡潔に理解できますし、逆に加害者が情報開示請求を受けると、どんな罰を受けるのかもわかります。
もしこれを読んでいる人で、過去にネットに攻撃的なコメントを書き込んだことがあるという人は、それがリスクのある行動だとしっかり認識した方がよいでしょう。
もしかしたら「自分が言い始めたわけじゃないから大丈夫」と考えている人も居るかもしれませんが、誹謗中傷のあるツイートをリツイートするだけでも、法同じように誹謗中傷したと見なされるようですよ。
「炎上したらどうすればよいのか」「誹謗中傷したらどうなるのか」知りたい方はぜひ読んでみてください。
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