こんにちは!
マンガ大好きサラリーマンのヘーボンです!
みなさん鬱漫画って好きですか?
漫画の中にはいじめや虐待…人間関係の闇を描いた作品もありますが、そう言った漫画は読んでいて辛くなる反面、不思議と物語に引き込まれてしまう魅力があります。
今回は私が最近読んで、思いっきり心を抉られた漫画を紹介します。
↓そのマンガがこちら↓
「タコピーの原罪」(タイザン5)
SNS等で話題になっていたので、既に知っている人も多いかもしれません。
みんなをハッピーにするために旅をしていたハッピー星人のタコピーが、地球でしずかちゃんという笑わない少女に助けられます。
お礼にしずかちゃんを笑顔にしてあげようとするタコピーですが、しずかちゃんを取り巻く環境はタコピーの想像も及ばぬほどに悲惨なもので…
序盤のネタバレありでレビューしていきますので、全くネタバレしたくないという人は、下のリンクから飛んでください。
「タコピーの原罪」あらすじ(序盤ネタバレ)
タコピーは、宇宙にハッピーを広めるために旅をするハッピー星人。
地球に降り立ったは良いものの、保健所に追われたり、食べ物も見付けられなかったりと、ひもじい思いをしていました。
そんな時に助けてくれたのがしずかちゃんでした!
偶然タコピーを見つけたしずかちゃんは、タコピーにパンを分けてくれたのです。
感激したタコピーは「お礼をさせてほしいっピー!」と言って、しずかちゃんに空を飛べるハッピー道具を出してあげます。
しかし、しずかちゃんは「空なんて飛べても何も変わらない」と全く喜んでくれませんでした。
しずかちゃんはそれ以来も、毎日パンを分けてくれるようになりました。
その度にタコピーはしずかちゃんを笑わせようとしますが、なかなかうまくいきません。
そんなタコピーを、ある日しずかちゃんはお家に招待してくれました。
しずかちゃんが言うには「ママは仕事で、パパは居ない」そうですが、その代わりに居たのがチャッピーという名前の大きな犬です。
大きな身体でじゃれてくるチャッピーにビビり気味なタコピーですが、ふと しずかちゃんがチャッピーと遊んでいる時は笑顔になっていることに気が付きます。
ほんの一瞬だけ見せてくれたしずかちゃんの笑顔に心惹かれたタコピー。
「しずかちゃんにもっと笑ってほしい」と強く想うようになったタコピーは、「今度はしずかちゃんをハッピー星に案内するっピよ」と約束し、その日は別れました。
そして翌日―――。
今日もしずかちゃんはタコピーを訪ねてきてくれましたが、不思議と服がいつもよりボロボロで、顔に変な模様があり、なぜかチャッピーの首輪を持っていました。
「友達とケンカした」というしずかちゃんに、タコピーは友達と仲直りできるハッピー道具を出してあげることにします。
するとしずかちゃんは珍しくそのハッピー道具を気にいったようで、「自分で使いたいから貸してくれる?」と言ってきました。
ふとタコピーの脳裏にハッピー道具の”掟”がよぎります。
――ハッピー道具はからなずハッピー星人の目の届く範囲で使う事。決して異星人の手に委ねてはならない――
一瞬迷ったタコピーですが「それでもしずかちゃんの頼みだっピー!」と、結局しずかちゃんに貸してしまいます。
そのままハッピー道具を持って帰ったしずかちゃんですが、タコピーはなんだか気が気ではありません。
どうしても心配になってしまったタコピーは、しずかちゃんの家まで訪ねていくことにしました。
「しずかちゃーん」
――無垢だったタコピーが、”罪”を知っていく――
「タコピーの原罪」主な登場人物
タコピー
ハッピー星からやってきたハッピー星人。
しずかちゃんに助けられたお礼に「しずかちゃんを笑顔にしてあげたい」と願うようになり、ハッピー道具を使ってしずかちゃんを喜ばせようとします。
基本的に善意で動いていますが、非常に無垢な性格で”人の悪意”というものを理解できません。
そのせいで悪意無く他人を傷付けてしまうことも…
久世 しずか(くぜ しずか)
タコピーを助けた少女。
特殊な家庭環境の上に、学校では酷いいじめを受けています。
飼い犬のチャッピーだけが心の支えでしたが、そのチャッピーすらも失うことになってしまいました。
非常に気の毒な少女ですが、タコピーや東君を都合よく動かしてしまうなど、天性の魔性の持ち主でもあります。
東 直樹(あずま なおき)
しずかちゃんのクラスメイトの少年。
しずかちゃんに好意をもっており、いじめられているしずかちゃんを何かと気にかけていました。
優秀な兄に対して強いコンプレックスを持ち、母親を失望させてしまったという意識があるせいか、頼られると断れないところがあるようです。
雲母坂 まりな(きららざか まりな)
しずかちゃんのクラスメイトで、いじめの首謀者。
まりな自身も家庭に問題を抱えており、執拗にしずかちゃんを敵視するのにも理由があるようです。
「タコピーの原罪」感想
タコピーなんてギャグっぽい名前なのに、なんて心に刺さる漫画なんだ…。
しずかちゃんだけでなく、ほぼ全ての登場人物が何らかの”闇”を抱えていて、読んでるうちに胃が痛くなってきてしまいます。
対してタコピーは善意の塊のような無垢な性格なのですが、だからこそ他人の悪意というものを理解できていない様子です。
例えば、いじめをただのケンカだと思って、いじめられっ子に対して「はやく仲直りした方がいいよ」と言ったりと、悪意無く他人を傷付けてしまうことがあるのです。
そんなタコピーも、物語が進むにつれて悪意というものを学んでいくのですが、それはそれで純粋な子供が汚い現実を突きつけられているかのような、いたたまれない気持ちにさせられます。
読んでて辛くなるのに、なぜか読み続けてしまう…不思議な魅力の漫画です。
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