こんにちは!
漫画大好きサラリーマンのヘーボンです!
今回はとあるラブコメ漫画を紹介したいと思います!
ラブコメと言えば、魅力的な異性と触れ合い、時に悩みを解決しながら仲を深めていく様子を面白おかしく描いた作品ですよね。
ええ、この漫画もそういう作品です。
ただ…一つだけ他とは違う点を挙げるとすれば、この漫画…コメディーなのに闇が深い。
↓その漫画がこちら↓
「渡くんの××が崩壊寸前」(鳴見なる)
「××ってなんだよ!」って言いたくなるタイトルですね!
それは作品を読めば分かる…かもしれません。
シスコンの主人公と周囲の女の子たちとのラブコメなのですが、実はこの漫画のキャラクター、全員心に何らかの闇を抱えてます。
コメディー調で笑いながら読んでいたら、突然キャラが闇を覗かせてくるのでドキッとさせられます!日常漫画ならぬ、日常崩壊漫画です!
あらすじと感想を解説していきますが、序盤のネタバレを含みます。全くネタバレしたくないという人は、下のリンクから飛んでください。
「渡くんの××が崩壊寸前」あらすじ(序盤のネタバレあり)
2年前に両親を亡くした渡直人は、妹と共に親戚中をたらい回しにされ、一月前から叔母の家に世話になっていました。
両親の代わりに妹を守らなくては…と思うあまりすっかり過保護になり、放課後は部活に入らず友達とも遊ばずに家に帰るほどです。
妹の鈴も直人にベッタリで、小4にもなって手伝ってもらわないと着替えも出来ないブラコンぶり。
直人は同級生の石原紫に恋心を抱いていましたが、自分の恋愛よりも妹優先!「恋愛なんて、夢のまた夢だな…」と半ば諦めて高校生活を送っていました。
しかしある時を境に一人の女生徒が事ある毎に付きまとってくるようになります。
その女子 館花紗月とは6年前にも会った事がありました。
当時、直人は紗月に恋をしていましたが、紗月はある日とつぜん直人が大切にしていた家庭菜園に踏み込み、滅茶苦茶にしてしまったのです。
当時の事を思い出し紗月を警戒する直人ですが、紗月はいまさら直人に気があるかのような素振りを見せてきます。
意味不明な紗月の行動に直人は戸惑いますが「こんな女に振り回されてる場合じゃない!俺は鈴の世話で忙しいんだ!」と気にしないことにします。
鈴は相変わらず甘えん坊で、勉強も出来ないし同級生と上手くやれているのかも怪しいものです。
直人もさすがに少しは自立させなければマズイとは思いますが、唯一残された家族である妹に甘えられるとついつい甘やかしてしまいます。
なにしろ両親が亡くなって以来ようやく戻ってきた穏やかな日常です。
いずれは何とかしようと思いつつも、もうしばらくはこのままでいいか…と考える直人。
そんなある日、雨が降ったため鈴を迎えに行こうとした直人は、鈴の部屋でテストが隠してあるのを見つけます。
さてはまた酷い点を取って隠してたのか?と確認しますが、なんと点数は100点!
「なんだよ鈴のやつ…ちゃんといい点取れるんじゃないか…」
勉強が出来ないはずの鈴が満点を取ったという事実とそれを隠していた事に、直人の胸には言いようのない違和感が芽生えます。
その後も雨のせいで帰れないと思っていた鈴は自分で用意していた傘で帰ってきて、さらには同級生を送ってきたと言います。
本来であれば褒めなければいけないところですが、直人の違和感はどんどん強くなっていきました。
「鈴は…いつも俺にベッタリで…俺が勉強を教えてやって、俺が迎えに行ってやって、俺が遊んでやらなきゃいけないはずで…俺が居なきゃ何も出来なくて俺が必要なはずで俺が必要なくなったら俺は」
ー変わらないでいて欲しかったのは俺の方だったー
「渡くんの××が崩壊寸前」主な登場人物
渡 直人(わたり なおと)
妹想いの高校2年生。
死んだ両親の代わりに自分が鈴を守らなければならないと考えていて、自分の恋愛や交友関係を犠牲にするレベルで妹中心の生活を送っています。
しかしその実態は共依存に近いものがあり、直人自身も鈴の世話に没頭することで様々なことから目を背けてきました。
館花 紗月(たちばな さつき)
直人の初恋相手であり、トラウマを植え付けた相手でもあります。
直人に異様なまでに執着しており、気のある素振りを見せてきますが「彼女になりたい訳ではない」と発言したり、過去の一件も含めて謎の多い存在です。
渡 鈴白(わたり すずしろ)
お兄ちゃんにベッタリな直人の妹。
非常に甘えん坊で、自分と過ごす時間が減るからという理由で直人が部活やバイトをするのを禁止するほど束縛が激しい子です。
直人からは自分が居なければ何も出来ない妹と思われているが、実は兄の関心を引くためにワザと「出来ない妹」を演じていました。
石原 紫(いしはら ゆかり)
直人の同級生で、現在の想い人。
直人は妹優先であるため、彼女の事は最初から諦めている節があるが、実は紫も直人を意識しています。
美人でスタイルも良いため男子から非常にモテますが、紫自身は男子からのそういった視線が苦手で、また引っ込み思案で文句も言えなかったために男子そのものに苦手意識を持っていました。
しかし紫よりも妹を優先しようとする直人を見て逆に信頼するようになり、直人の事を煩悩の無い聖人君子かのように考えています。
「渡くんの××が崩壊寸前」感想
基本的に可愛い女の子や妹とイチャイチャしている姿を描いたラブコメなのですが、そう思ってみていると、急にくるのでビビらされます!
メインキャラクターのほぼ全てが何らかの闇を抱えており、しかもそれが「現実にもこんな人居そう」と思えるほどリアルなもので、ただ善良なだけの人間なんて居ないんだな…と思い知らされました。
恋愛的なドキドキと、深淵を覗き見るようなドキドキが相まってどんどん惹き込まれてしまう作品です。
直人の日常が良くも悪くも変わっていく、日常崩壊ラブコメです。
↓「渡くんの××が崩壊寸前」読むならこちら↓
↓鳴見なる先生の他の作品はこちら↓
↓次のおすすめ漫画を見る
コメント