こんにちは!
ダイの大冒険大好きサラリーマンのヘーボンです。
ダイの大冒険と同様、ドラゴンクエストを題材とした漫画はいくつか存在します。
ドラクエ3のその後の世界を描いた『ロトの紋章』。ドラクエ6のストーリーをコミカライズした『幻の大地』などがそうです。
その中で、ダイの大冒険ならでは特徴と言えば、何が思い浮かびますか?
いくつか挙がるかもしれませんが、その中の一つとして「強力な呪文や技が、序盤から登場する」事が挙げられるでしょう。
ドラクエには多くの呪文が登場します。そして多くの作品では、メラやイオのような下位呪文から習得していくものです。
物語の進行に伴い中位呪文、上位呪文も習得していき、どのランクの呪文を習得しているかが、そのキャラの強さを判断する一つの指標になっています。
しかしダイの大冒険では、なんと旅立ち前の段階でメラゾーマやイオナズンといった上位呪文が登場してしまうのです。
お約束パターンをいきなり破る展開に、当時の読者は衝撃を受けました。
そこで今回は、デルムリン島時点で登場した、序盤で出るには強すぎる呪文や技を見ていきたいと思います。
記事にダイの大冒険のネタバレを含みます。気にする方はここでページを閉じるか、他の記事へどうぞ。
【おすすめマイナー漫画】マンガオタクが夢中になった隠れた名作9選
旅立ち前(デルムリン島時点)から登場した強すぎる呪文・必殺技10選【ダイの大冒険】
イオラ【でろりん】
ダイの大冒険の最初の敵である、偽勇者でろりんが使用しました。
世界に一匹しかいないゴールデンメタルスライム(ゴメちゃん)を捕まえに来た偽勇者一行は、デルムリン島に住む大人しい魔物たちを、容赦なく攻撃します。
そしてまんまとゴメちゃんを手に入れると、仕上げとばかりにでろりんがイオラを放ったのです。
イオラはイオ系の中位呪文ですが、ドラクエ3では勇者がレベル31、魔法使いがレベル23で習得。
効果は「敵全体に約60のダメージ」と、他の中位呪文と比較してもワンランク上の呪文と言えます。
実際にゲームをプレイした人は、中盤から終盤にかけて長期間お世話になったことでしょう。
少なくとも、最初の敵が使って良い呪文ではありません。
竜闘気(ドラゴニックオーラ)【ダイ】
竜の騎士だけが使える特殊な闘気で、当時はダイが怒った時に発揮される不思議な力という扱いでした。
技と呼んでいいのか微妙なところですが、ダイの強さを語る上で欠かせない要素なので、ここで紹介させて頂きます。
バランいわく「普通は成人するまで、自分の意志で竜闘気をコントロールできない」らしく、当時のダイも自由に竜闘気を扱えたわけではありません。
しかしひとたび竜闘気を発揮すると、身体が鋼鉄の様に強化され、バギクロスなどの上位呪文が使用可能になり、敵の攻撃呪文は殆ど効かなくなるというぶっ壊れ能力です。
そのとんでもない能力により、旅立ち前であるにも拘わらず、キラーマシンや魔軍司令ハドラーと言った強敵を圧倒してしまいました。
ダイは旅の中で様々な強敵と戦う事になりますが、ヒュンケルやフレイザードとは竜闘気無しで戦っています。
つまり竜闘気有りであれば、ダイはデルムリン島の時点で、既にフレイザードまでの敵に勝てる実力はあったのかもしれません。
ライデイン【ダイ】
ライデインと言えば、ヒュンケル戦でポップと二人で協力して放ったのが初登場…と思っている方が多いかもしれません。
しかし実は、ダイはデルムリン島時点で既にライデインを使っています。
バロンの罠に嵌り、レオナと共に地下に閉じ込められた際、ダイはレオナを助けるために竜闘気を燃やしました。
そしてライデインで天井をぶち破り、地下から脱出してみせたのです。
ライデインは勇者のみが使える呪文で、ドラクエ3ではレベル26で習得。効果は「敵一体に約80のダメージ」と、中盤以降の呪文と言えます。
それがこんな最序盤で登場したことも凄いですが、勇者専用呪文をダイが使用したことで、ダイが既に勇者の素質を持っているという示唆にもなっているのです。
ちなみに2020年版アニメでは、ダイはライデインではなく、竜闘気のビームのようなもので地下から脱出していました。
バギクロス【ダイ】
キラーマシンに乗り込んだバロンとの戦いで、ダイはバギクロスを放ちます。
魔法を使えない筈のダイが、唐突に魔法を使っただけでも驚くべきことです。しかもそれが、バギ系の最上位呪文だったのですからとんでもありません。
バギクロスは、ドラクエ3では僧侶がレベル36で習得。効果は「敵1グループに約90ダメージ」というもの。
ラストダンジョンであるゾーマ城に挑むのがレベル40程度だと思われるので、まさしく終盤の呪文といえます。
そんな終盤の呪文が最序盤で登場し、しかも決め技ですらなかったのです。
初めて読んだときは、本当に開いた口がふさがりませんでした。
メラゾーマ【ポップ】
ダイの最初の仲間であり、相棒と呼べる魔法使いポップ。
アバンと共に登場した彼は、あいさつ代わりにデルムリン島に攻めてきたガーゴイルを、呪文で焼き払ってみせます。その際に放ったのがメラゾーマです。
メラゾーマといえば、ドラクエ3では魔王使いがレベル36で習得し、効果は「敵一体に約180のダメージ」というもの。
敵単体への火力という意味では、勇者専用呪文のギガデインを除けば最強の呪文です。
仲間の魔法使いが最初に覚えている呪文と言えば、殆どの人は下位呪文のメラを思い浮かべるでしょう。それがいきなり最強呪文を放つなんて、型破りにもほどがあります。
正直私は驚きを通り越して「最初から強すぎると、物語の中で成長の幅が無くなるのでは…?」と不安になりました。
まさかその後、とてつもない急成長を見せる事になるとは…
ドラゴラム【アバン】
アバンがダイに海波斬を習得させる為に課した課題は、ドラゴラムによって竜に変身したアバンと戦う事でした。
ドラゴラムはドラクエ3において、魔法使いがレベル34で習得します。
ダイの師匠であるアバンが、強力な呪文を使える事自体は不思議なことではありません。
しかし勇者であるアバンが、魔法使いの上級呪文を使える事。そしてその上級呪文に、こんな最序盤でダイが立ち向かわなくてはいけないという展開は中々の衝撃でした。
イオナズン【ハドラー】
アバンを抹殺するために、デルムリン島に攻めてきた魔軍司令ハドラー。
彼の当時の最強呪文が、イオ系の最上位呪文イオナズンです。
ドラクエ3では魔法使いがレベル38で習得し、効果は「敵全体に140のダメージ」。魔法使いが覚える、最後の攻撃呪文でもあります。
敵でいえばラスボスか、それに準じるキャラクターが使用する呪文なのです。
ハドラーが元魔王であると考えれば、イオナズンを使える事は不自然ではありません。しかし魔王軍最初の敵と考えれば、あまりにも強力過ぎる呪文と言えます。
無刀陣【アバン】
無刀陣とは、自らを追い込むために剣を手放し、敵の攻撃を受け流した上で反撃するカウンター技です。
無刀陣についてはアバンの書に記載されており、ヒュンケルが死の大地でバラン相手に使用しようとしました。
ヒュンケルが無刀陣を使ったのは184話という物語中盤ですが、実は無刀陣の初出は12話。そこでアバン自身が使用しているのです。
それは魔軍司令ハドラーとの戦いの中、アバンはメガンテを仕掛けるために、敢えてハドラーの攻撃を受けています。
その時の動きが「剣を手放す→敵の攻撃を受ける→反撃に移る」と、まさしく無刀陣の動きをしているのです。
技名こそ言っていませんが、これは無刀陣であると判断して良いでしょう。
作中最強クラスであるバランすら警戒した無刀陣。実は12話という序盤で既に登場していたのでした。
メガンテ【アバン】
魔軍司令ハドラーとの戦いで、アバンはメガンテを唱えて相打ちを狙います。
メガンテは自分の命と引き換えに敵を殲滅する呪文で、ドラクエ3では僧侶がレベル41で習得。僧侶が習得する最後の呪文でもあります。
ドラゴラムといい、アバンは勇者でありながら、魔法使い・僧侶の上級呪文まで習得しているようです。
自分の命を犠牲にする哀しい呪文であると同時に、アバンの万能さを示す呪文とも言えるかもしれません。
アバンストラッシュ【ダイ】
アバンが魔王との戦いの中で編み出した究極の剣技、それがアバンストラッシュです。
「アバン流刀殺法には大地斬・海波斬・空裂斬という技があり、それらの技の上をいく技としてアバンストラッシュがある」とアバンは教えていました。
したがって、多くの読者は「ダイがストラッシュを覚えるのは、しばらく後になりそうだ」と思ったことでしょう。
しかし実際には、デルムリン島から旅立つ前。魔軍司令ハドラーとの戦いでダイはアバンストラッシュを習得してしまいます。
正確にはダイは空裂斬を習得していなかったので、それは不完全のストラッシュでした。
しかしハドラーは「アバンを超える威力があった」と語っており、既に必殺技と呼ぶのに十分すぎる威力がある事がわかります。
究極の剣技を旅立ち前に覚えてしまうという展開に、当時の読者はおおいに興奮した事でしょう。
ダイの大冒険の怒涛の展開
以上、旅立ち前(デルムリン島時点)から登場した強すぎる呪文・必殺技10選いかがでしたでしょうか。
冒頭でも述べましたが、ドラクエを題材にした多くの漫画が、メラなどの下位呪文から順に習得していきます。
序盤から上位呪文を習得してしまうと、作中での成長の幅が狭くなってしまうからです。
ダイの大冒険は、そんな固定観念を見事に打ち破ってみせました。
しかも、序盤から強力な呪文を出しておきながら、その後の成長もしっかり描いているのですから驚かされます。
序盤に登場した技や呪文の中で、あなたが一番驚かされた呪文はどれですか?
↓「ダイの大冒険」関連書籍
【お得に読む】ダイの大冒険おすすめ漫画購入先5選
【序盤ネタバレレビュー】「勇者アバンと獄炎の魔王」あらすじ&感想
【ネタバレ感想レビュー】ドラゴンクエスト ダイの大冒険 それぞれの道【小説】
↓「ダイの大冒険」の記事をもっと読むならこちら
コメント