こんにちは!
鬼滅の刃大好きサラリーマンのヘーボンです!
鬼舞辻無惨は鬼滅の刃のラスボスであり、鬼たちを束ねる恐ろしい存在です。
その性格はまさしく傍若無人!人を人とも思わぬ残酷さを持ち、部下である鬼に対しても気分次第で処刑することも珍しくありません。
そのあまりに理不尽な振る舞いに、ファンの間では「パワハラ上司」などと揶揄されることも…。
今回はそんな鬼舞辻無惨の、理不尽過ぎる名言の数々を紹介していきます。
鬼滅の刃のネタバレを含むので、気にする方はここで記事を閉じるか、他の記事へどうぞ!
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パワハラ上司!?鬼舞辻無惨の理不尽過ぎる名言10選【鬼滅の刃】
名言① 私の顔色は悪く見えるか
私の顔色は悪く見えるか
出典:鬼滅の刃 2巻
私の顔は青白いか?
病弱に見えるか?
長く生きられないように見えるか?
死にそうに見えるか?
違う違う違う違う
私は限りなく完璧に近い生物だ
無惨が浅草で酔っ払いに絡まれ、「青白い顔しやがって」と言われた時に言い返したセリフ。
おそらく病弱だった人間時代を思い出してしまい、激高したのでしょう。それにしても、無惨が人間だったのは千年以上前のことなのに、未だにコンプレックスのようです。
しかもこのセリフ、暴言を吐いた酔っ払いに言った訳ではありません。
無惨はその酔っ払いを一瞬で殺してしまったので、上記のセリフは酔っ払いと一緒に居た女性に言ったのです。
そして女性に血を注入し、恐怖を与えながら殺してしまいました。暴言を吐いた本人でもないのに、なんとも理不尽な仕打ちです。
名言② 誰が喋って良いと言った?
誰が喋って良いと言った?
出典:鬼滅の刃 6巻
貴様共のくだらぬ意思で物を言うな
私に聞かれたことにのみ答えよ
下弦会議の折、無惨は女性に擬態して現れたので、下弦の鬼たちは無惨だとすぐには気が付きませんでした。
下弦の肆はそのことを謝罪しますが、それに対する無惨の返答が上記のセリフ。
無惨は本当に、他人の意思をどうでも良いと考えているのでしょう。
自分の意にそわない言動は、それが謝意や誠意からくるものであっても許せないようです。
名言③ 何がまずい?言ってみろ
”そんなことを俺たちに言われても”
出典:鬼滅の刃 6巻
何だ?言ってみろ
何がまずい?
言ってみろ
下弦会議で無惨が下弦の陸に言ったセリフ。
下弦の伍が鬼殺隊に倒された事に腹を立てた無惨は、その怒りを他の下弦の鬼たちに向けました。
しかし下弦たちに言わせれば、別に自分が敗北したわけではありません。下弦の陸もそう考えた訳ですが、その思考を無惨に読み取られてしまいます。それが歯向かったと見なされ、処刑されてしまいました。
心の中で逆らっただけで殺される。無惨の部下には、言論の自由どころか思考の自由も無いようです。
名言④ お前は私が言うことを否定するのか?
お前は私が言うことを否定するのか?
出典:鬼滅の刃 6巻
下弦会議で、無惨は下弦の肆に「お前は鬼狩りの柱と遭遇したら逃げようと思っているな」と問いかけます。
それに対して下弦の肆は「いいえ、思っていません」と否定しました。
先ほど下弦の陸が殺されたばかりです。下弦の肆は、無惨の機嫌を損ねないようにそう言ったのでしょう。しかしこれが無惨の怒りに触れました。下弦の肆は処刑となってしまいます。
肯定しても否定しても殺される…理不尽ここに極まれりといったセリフです。
名言⑤ 何も違わない 私は何も間違えない
黙れ
出典:鬼滅の刃 6巻
何も違わない
私は何も間違えない
全ての決定権は私に有り
私の言うことは絶対である
お前に拒否する権利はない
私が”正しい”と言ったことが
”正しい”のだ
お前は私に指図した
死に値する
無惨が「下弦の鬼は解体する」という無惨に、下弦の弐は「貴方様の血を分けて頂ければ、私はまだ役に立てます」と主張します。
命乞いのために「私は役に立てる」と言ったものの、鬼殺隊の柱相手に勝利する自信は無かったのでしょう。「血を分けて頂ければ」と条件を付けてしまいました。
これが無惨の怒りに触れます。「なぜお前の指図で血を与えねばならん」と激昂。上弦の弐も処刑されてしまうのです。
実際「下弦の鬼に血を与えて強化する」というのは、無惨にとっても悪い策では無かった筈です。しかし無惨はそれ以上に、自分に意見したことが許せなかったのでしょう。
自分への意見は、それが有用なものであっても許せない。無惨のパワハラ気質が良く表れたセリフです。
名言⑥ 鬼が人間に勝つのは当然のことだろう?
たかが柱……
出典:鬼滅の刃 8巻
それを始末したからなんだと言うのか?
鬼が人間に勝つのは当然のことだろう
私の望みは鬼殺隊の殲滅
一人残らず叩き殺して
二度と私の視界に入らせないこと
複雑なことではないはずだ
それなのに未だ叶わぬ…
どういうことなんだ?
お前は得意げに
柱を殺したと報告するが
あの場にはまだ三人の鬼狩りがいた
なぜ始末してこなかった?
わざわざ近くにいたお前を向かわせたのに…
猗窩座 猗窩座 猗窩座
猗窩座!!
お前には失望した
無限列車での戦いの後、猗窩座は杏寿郎を倒したことを無惨に報告しに行きました。そんな猗窩座に無惨が言ったのが上記のセリフ。
どうやら無限列車に猗窩座が現れたのは無惨の指示だったようです。だから猗窩座はその報告をしたわけですが、無惨がまず猗窩座に聞いたのは「青い彼岸花は見つかったのか?」という質問でした。
猗窩座が柱を倒した報告だと告げると、無惨は「そんなことをいちいち報告するな」とばかりに激昂。褒めるどころか、他の隊士を全滅させなかったことを𠮟りつけました。
組織において、細かい報告は本来徹底すべきものです。しかし無惨にとって、鬼たちはただ命令に従うだけの存在。統率するつもりなど最初からないのでしょう。
そもそも青い彼岸花が見つからないのも、鬼殺隊を殲滅できないのも、本来であればボスである無惨が考えるべき問題です。
部下の手柄を「当然のこと」と呼び、細かい落ち度を責め、さらには本来統率者が取るべき責任まで部下のせいにする。
まさしくパワハラ上司の典型例と言うべきでしょう。
名言⑦ 貴様らの存在意義がわからなくなってきた
産屋敷一族を未だに葬っていない
出典:鬼滅の刃 12巻
”青い彼岸花”はどうした?
なぜ何百年も見付けられぬ
私は―…
貴様らの存在意義がわからなくなってきた
上弦会議において、上弦の鬼たちを叱責する無惨のセリフ。
無惨が鬼を増やす目的は『鬼殺隊の殲滅』と『青い彼岸花の探索』です。なので「それを叶えられないお前らに存在価値はない」ということでしょう。
言ってることはわかりますが、考えてみればどちらも無惨に責任があります。
産屋敷一族が無惨を狙うのは『無惨が産屋敷一族から出た鬼だから』ですし、青い彼岸花が見つからなくなったのは『唯一ありかを知っていた医者を、無惨が殺したから』です。
無惨が発端であるにも拘わらず、それを棚に上げて部下を叱責し、「存在意義がない」とまで言ってしまう。理不尽を通り越して、厚顔無恥と言えるかもしれません。
名言⑧ まだ確定していない情報を嬉々として伝えようとするな
私が嫌いなものは”変化”だ
出典:鬼滅の刃 12巻
状況の変化
肉体の変化
感情の変化
あらゆる変化は殆どの場合”劣化”だ
衰えなのだ
私が好きなものは”不変”
完璧な状態で永遠に変わらないこと
百十三年振りに上弦を殺されて
私は不快の絶頂だ
まだ確定していない情報を
嬉々として伝えようとするな
上弦会議で「たった今有益な情報を掴んだ」と報告した玉壺に、無惨が言ったセリフ。
ここで玉壺が掴んだ情報とは、刀鍛冶の里という鬼殺隊にとって重要拠点の場所です。間違いなく有益な情報なのですが、無惨は「情報が確定していない」という理由で玉壺の首を引き千切ってしまいました。
”変化”の話は、不死身の肉体を持つ鬼らしい理屈ですが、それが玉壺の首を千切る事とどう繋がるのかよく分かりません。
ひょっとして「上弦の陸を殺されて機嫌悪いから、玉壺に八つ当たりした」と言っているのでしょうか?
現に無惨はこの後、玉壺と半天狗に刀鍛冶の里を攻めるように命じているので、玉壺の報告内容自体に問題は無かったように思えます。やはりただの八つ当たりだったのでしょう。
名言⑨ しつこい
しつこい
出典:鬼滅の刃 21巻
お前たちは本当にしつこい
飽き飽きする
心底うんざりした
口を開けば
親の仇 子の仇 兄弟の仇と
馬鹿の一つ覚え
お前たちは生き残ったのだから
それで充分だろう
ついに無惨の元へとたどり着いた炭治郎と義勇。その二人に対して、無惨が言ったのが上記のセリフ。
多くの人間を殺してきた元凶でありながら、まるで自分が被害者かのような物言いです。これには炭治郎も絶句してしまいました。
とはいえ、無惨に言わせれば本気で疑問なのかもしれません。
自分本位で他人を犠牲にすることに何の抵抗もない無惨には、他人のために怒るという感情が理解できないのでしょう。
改めて、無惨が身も心も鬼なのだと理解できる名言です。
名言⑩ 私はその事実を目の当たりにし 感動して震えた
産屋敷
出典:鬼滅の刃 23巻
お前の言ったことは正しかったと認めざるを得ない
生き物は例外なく死ぬ
想いこそが永遠であり不滅
確かにそうだった
殺した人間など誰一人覚えていない
肉体は死ねば終わり
だがどうだ
想いは受け継がれ決して滅びず
この私すらも打ち負かしたのだ
私はその事実を目の当たりにし
感動して震えた
私の肉体は間もなく滅びるだろう
日の光によって
だが
私の想いもまた不滅なのだ永遠なのだ
私はこの子供に想いの全てを託すことにする
鬼殺隊の活躍により、ついに倒された無惨。しかし無惨は日に焼かれる前に炭治郎を鬼化し、自分の力を全て分け与えました。その際の無惨の心中が上記のセリフ。
無惨は常に自分が生き続ける事だけを考えてきました。しかしいざ死を目前にした事で、産屋敷の言っていた「想いを後世に伝える意味」を知ったというのです。
一見鬼殺隊を認めた言葉にも聞こえますが、要は自分が死んだあと何もの残らない事に気が付き焦ったのでしょう。産屋敷の言葉を都合よく解釈し、炭治郎を洗脳し想いを託そうとしたのです。
他人に託す意味を知ったと言いながら、結局は自分本位といえます。
名言⑪ 私を置いて行くなアアアア!!
炭治郎待て!!
出典:鬼滅の刃 23巻
待ってくれ頼む!!
私の意志を思いを継いでくれ
お前が!!
お前にしかできない
お前は神に選ばれし者だというのが
わからないのか
お前ならなれる!!
完璧な…究極な生物に!!
炭治郎
炭治郎行くな!!
私を置いていくなアアアア!!
炭治郎を鬼化し、自分の後継者としようとした無惨。しかし鬼殺隊の活躍により炭治郎の洗脳は解かれようとしていました。
そんな炭治郎に、無惨が精神世界で呼びかけたのが上記のセリフ。
無惨は炭治郎を言いくるめようと、「仲間はお前を恨んでいる」などと言って脅し、「お前は類まれなる生物なのだ」とおだて、最後には懇願し始めました。
しかしどの言葉も炭治郎には通用せず、無惨の企みは失敗に終わります。
それもそのはず、炭治郎からすれば無惨の想いなど、ただの押し付けでしかありません。
無惨のやろうとしたことは、自分の夢を子どもに押し付ける毒親のようなもの。まして無惨は炭治郎の親でも何でもないのですから、見限られて当然でしょう。
思いを託すというのは、二人の間に信頼関係が合って初めて成り立つものなのです。
鬼舞辻無惨のラスボス像
以上、鬼舞辻無惨の理不尽過ぎる名言11選いかがでしたでしょうか。
私が最初に鬼滅の刃を読んだとき、鬼舞辻無惨というラスボスを掴みかねていたのを覚えています。
私にとってジャンプのラスボスとは、悪でありながらもカリスマ性があり、独自の美学を持ち合わせた威厳ある存在だったからです。
しかし無惨はというと、非常に気が短く、自らの過ちを認めず、些細なことで部下を処刑します。その姿からはカリスマ性も美学も威厳も、一切感じることが出来ません。
現にSNSなどでは、無惨は「パワハラ上司」とか「器が小さい」とは散々な言われようでした。
私はそんなSNSでの酷評を見て、なんとなく無残のラスボス像が理解できた気がします。
無惨は文字通り、”鬼”を体現した存在なのだと。
短気で乱暴で無責任。人から嫌われる要素を一身に詰め込まれたのが鬼舞辻無惨というキャラクターなのでしょう。
そう考えると、なるほど無惨は鬼滅の刃のラスボスとして、ふさわしい存在といえるでしょう。
皆さんの目には、無惨というキャラクターがどう見えましたか?コメント欄で意見を聞かせて頂けると嬉しいです。
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