こんにちは!
ダイの大冒険大好きサラリーマンのヘーボンです!
ラーハルトは竜騎将バランの配下である竜騎衆の一人で、ストーリーの序盤でヒュンケルが戦った敵です。
戦いの後でヒュンケルを認め、ダイとバランの事を託して息を引き取りましたが、ストーリー終盤でまさかの復活。正式な仲間メンバーとしてラストバトルまで参戦する事になりました。
「序盤の敵が、パワーのインフレが進んだストーリー終盤に再登場して活躍できるのか?」という読者の不安をよそに、ラーハルトはミストバーンや大魔王バーンという強敵相手に一歩も引かない戦いぶりを見せつけます。
ネット上には「ラーハルトが強すぎる」と…ラーハルトの強さに驚く声が溢れ、「ラーハルトはどうやってパワーアップしたのか」という考察も良く目にするようになりました。
しかしそんな声を耳にするたび、私はこう思っていました。
「いやいや、ラーハルトは最初から強かっただろ!!」…と。
実はラーハルトは復活してパワーアップしたのではなく、最初から終盤の敵と同レベルの実力を持っており、しばらく戦線離脱していたことでようやく周囲のレベルが追い付いてきたと考えた方が正確なのです。
この記事では、ラーハルトが最初から強かったという根拠とその実力について解説していきます。
ダイの大冒険のネタバレを含みますので、気にする方はここでページを閉じるか他の記事へどうぞ!
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復活したラーハルトが強すぎる!?強さの秘密を徹底解説【ダイの大冒険】
復活後のラーハルトはこんなに強い!!
まずは多くの読者が驚かされた、復活後のラーハルトの強さを見ていきましょう。
オリハルコン戦士たちをあっさり撃破するラーハルト
序盤で一度は退場したラーハルトですが、ヒュンケルがマキシマムに卑怯な手段で追いつめられている現場に現れ、ヒュンケルを救出してみせました。
そしてそのままマキシマム率いるオリハルコン軍団と戦うことになります。
オリハルコンと言えばドラクエファンなら言わずと知れた最強の金属で、ダイの大冒険においてはあらゆる魔法を弾くという特性まで付加されています。
そんなチートな身体を持つ敵がストーリー中盤から登場してしまったことで、それ以降は「オリハルコン相手に有効打を出せないキャラは戦力外」という過酷な状況になってしまいました。
果たして序盤のキャラであるラーハルトに、オリハルコンへの有効打が出せるのか…
そんな読者の心配を裏に、ラーハルトは必殺技のハーケンディストールでオリハルコンの兵士たちをあっさり撃破、マキシマムに至っては槍を手に取るついでとばかりに、いつの間にかバラバラにしてしまっていました。
登場して早々、ラーハルトは終盤の敵にも全く引けを取らない実力である事を見せつけました。
ミストバーンが「ロン・ベルク級」と評価する
オリハルコン軍団を一掃したラーハルトは、ミストバーンと戦っていたポップとマァムに追いつき加勢します。
2人相手でもまだ余裕があったミストバーンですが、ラーハルトの動きを見るや「強い…ロン・ベルク級かもしれん」と気を引き締めました。
ロン・ベルクと言えば直前までミストバーンと互角に戦っていた男で、その意外な強さに多くの読者が驚かされたことでしょう。
そしてミストバーンは言わずと知れた、大魔王バーンが最も信頼する大幹部。
ラーハルトはそんな終盤の大ボスと互角レベルの実力者という事になります。
ヒムと戦えばラーハルトが勝つ
ミストバーン相手にラーハルト・ポップ・マァムの三人で戦うことになりますが、ミストバーンは”光の闘気以外でダメージを受けない”というチート能力を持っており、さしものラーハルト達でも有効打を出せずにいました。
そこに光の闘気に目覚めたヒムが駆け付け、なんと一人でミストバーンを圧倒してしまいます。
ヒムの実力にさしものラーハルトも驚きますが、ヒュンケルはそこで「ヒムが優勢なのは相性が良いからで、二人が戦えばラーハルトが勝つ」と分析しました。
二人の実力を誰よりも知っているヒュンケルの言葉です。かなり信頼できる分析と考えて良いでしょう。
ストーリー中盤から終盤にかけて何度もその強さを見せつけ、ミストバーンすらも圧倒したヒム。そんなヒムに勝てるとなれば、ラーハルトが作中でも最強クラスの戦士である事は疑いようがないでしょう。
真・大魔王バーン戦にも参戦
ミストバーンとの戦いの後、ラーハルトは大魔王バーンとの戦いにも参戦します。
真・大魔王バーンにとって戦うまでもない相手は、魔力によって”瞳”と呼ばれる宝玉に変えられてしまうのですが、残ったのはダイ・ポップ・アバン・ヒム・ラーハルトの五人。
当然ながらラーハルトも「真・大魔王バーンと戦う資格のある相手」として選ばれました。
ラーハルトはパワーアップして復活した?
前の項目で解説したとおり、序盤に退場したラーハルトが突如として復活し、戦闘力がインフレ化した終盤のキャラ達をも上回る戦いぶりを始めたのですから、読者に与えた衝撃は計り知れません。
ファンの間でも「どうやってパワーアップしたの?」という声が飛び交いました。
しかし同じく復活したアバンには「三ヶ月かけて破邪の洞窟に挑んでいた」というパワーアップの理由が説明されているにも拘わらず、ラーハルトがパワーアップした事を示す描写は何もありません。
そもそもラーハルトは復活前と比べてパワーアップしているのでしょうか?
この項目では復活後のラーハルトにパワーアップの余地があったのかを考察していきたいと思います。
ヒュンケルはラーハルトの実力に驚いていない
かつてラーハルトと戦ったヒュンケルは、その実力を良く知っています。
もしもラーハルトがヒュンケルと戦った時に比べ大きくパワーアップしていたなら、ヒュンケルのリアクションからそれが伺い知れる筈です。
しかし、ヒュンケルはラーハルトの戦いを見ても全く驚いていません。
むしろ驚いているのは初めて見たヒムの方で、ヒュンケルはラーハルトの無双ぶりを「当然のこと」として受け止めていました。
このことから、ラーハルトの実力は復活前後で大きく変わってないように思えます。
竜の血でパワーアップした可能性は?
ファンの間の「ラーハルトはどうやってパワーアップしたのか?」という考察で、最も良く見られたのが「”竜の血”でパワーアップしていた説」です。
ラーハルトはヒュンケルとの戦いで一度は死んだものの、バランから竜の血を飲まされたことで復活を遂げます。
竜の血といえば、かつてバランはポップにも与えており、その際に「飲んだ者の身体を強靭にする作用がある」事が語られていました。
つまりその竜の血の作用により、ラーハルトはパワーアップを遂げたのではないか…という説があるのです。
これについては私もその可能性はあるかなと思っています。
竜の血を飲んだ後のポップは、ザボエラの魔香気が効きづらくなるなど特別な力を身に付けており、ラーハルトにもいくらかの能力向上効果があったと考えるのが妥当でしょう。
しかし終盤のラーハルトの活躍が全て「竜の血のおかげ」かと言うと、そうとは思えません。
ポップは確かに竜の血によって呪文の威力がアップしたようですが、逆に言えばその程度で、その後の戦闘力のインフレを帳消しに出来るほどのものだとは考えにくいのです。
竜の血によるパワーアップが有ったとしても微々たるもので、やはりラーハルトは最初から終盤レベルの実力を持っていたと考えた方がしっくりきます。
再登場前に修業していた可能性は?
次に、ラーハルトがアバンのように再登場までに修行してきた可能性を考えてみましょう。
約三ヶ月の修業期間があったアバンと違い、ラーハルトは復活までにかなりの時間を要しています。
ラーハルト本人の話によると、復活したのは再登場のほんの数日前だったとか。
ダイもアバンの修業を3日で終えている事を考えると、数日間の修業でもある程度のパワーアップは可能かもしれません。
しかし、やはりそれだけで戦闘力のインフレに追いついた…とはさすがに考えにくいでしょう。
そもそもラーハルトの「最後の戦いを寝過ごすとこだった」という口振りからして、ゆっくり修行する余裕があったとは思えません。
目覚めてから現状を理解するにも時間が必要だったでしょうし、やはりラーハルトが充分な修業をしていた可能性は低いでしょう。
鎧の魔槍がパワーアップしていた影響は?
ファンの間の「ラーハルトはどうやってパワーアップしたのか?」という考察で、「鎧の魔槍が強化された影響では?」という意見も見かけました。
鎧の魔槍はダイの剣と共にバーンに破壊されたことがあり、それをロン・ベルクが修復した際に強化もしているのです。
つまり「鎧の魔槍の強化がラーハルトの実力不足を埋めてくれたのでは?」という意見です。
ではロン・ベルクによる魔槍の強化がどれほどだったのか…それは単行本の章間に掲載されていた「キャラクターパラメータ」から逆算する事ができます。
当時の使用者であるヒュンケルの「攻撃力」から「ちから」を引いた値が鎧の魔槍の攻撃力ですから、強化前の攻撃力は”85”、強化後は”90”という事になります。
つまりロン・ベルクによる魔槍の強化分は”5”。
確かに強化されていますが、「ラーハルトが終盤戦えていたのは鎧の魔槍のおかげ」と言えるかといえば、答えは否でしょう。
序盤のラーハルトの強さは?
上述した通り、ラーハルトが復活後に急激なパワーアップを果たしたという可能性は低い様に思えます。
ならば冒頭でも述べた通り「ストーリー序盤から、既に終盤まで通用する実力を持っていた」と考えるしかありません。
という訳で、次は初登場時のラーハルトの強さを見ていきましょう。
ヒュンケル相手に一方的な戦い
復活前のラーハルトの実力は、ヒュンケルとの戦いから判断する事ができます。
竜騎衆との戦いは、元々は竜騎衆3人VSポップという絶望的な戦いでした。
そこにヒュンケルが駆け付けた事により状況が好転し、ポップがガルダンディーを、ヒュンケルがボラホーンを撃破することに成功します。
意外なほどにあっさりと逆転したことで、読者の中に一瞬安心感が芽生えますが、その安心感をぶち壊したのが続いて始まったラーハルト戦です。
先ほどボラホーンに完封勝ちを決めたヒュンケルを、今度はラーハルトが一方的に叩きのめし始めたのです。
同じロン・ベルク製の武具を使用しているという対等な条件だったにも拘わらず、ヒュンケルはラーハルトのスピードに全くついていけませんでした。
追いつめられたヒュンケルは”くらってもかまわん覚悟”を決める事で、なんとかラーハルトの攻撃に対応できるようになります。
…が、それも結局は一時しのぎに過ぎません。しばらくすると再び一方的に攻撃をうけるようになってしまったのです。
最終的にはヒュンケルが勝利する事になりますが、その勝利はイチかバチかのグランドクルスが運良く成功したから得られたもの…それ以外の攻撃はラーハルトに一撃たりとも当たっていません。
つまりヒュンケルの勝利は作戦勝ちによるもので、戦士としての実力で言えばラーハルトの方が遥かに上であると考えられます。
当時のヒュンケルの実力は?
「ラーハルトはヒュンケルよりも遥かに強かった」という話をしましたが、「序盤のヒュンケルより強い程度じゃ、大したこと無いのでは?」という反論があるかもしれません。
では次はラーハルトと戦った時のヒュンケルがどの程度の強さだったのかを考えてみましょう。
実は作中にそれが良くわかるセリフがあるのです。
ラーハルトとの戦い以降、ヒュンケルは武器を剣から槍へと変えますが、ヒュンケルとダイがロン・ベルクに修業を付けてもらった際、ロン・ベルクから「剣を使えばオレに劣らん実力だった」と言われているのです。
つまりヒュンケルはラーハルトと戦った当時からロン・ベルク並の実力があった事になります。
先ほどミストバーンがラーハルトを「ロン・ベルク級」と称したと述べましたが、ヒュンケルとの戦いを見る限り、ラーハルトはロン・ベルクより遥かに強い可能性すらあるのです。
序盤のラーハルトが過小評価されている理由
前の項目で「ラーハルトは序盤の時点で、終盤の強キャラであるロン・ベルクよりも強かった」という話をしました。
しかし序盤からそんなにも強い姿を見せていたにも拘わらず、なぜ読者は復活後の強さに驚いたのでしょうか。
冒頭でも述べましたが、SNSなどの反応を見ていると「ラーハルトは復活後に急にパワーアップした」と考えているファンが多い様に感じます。
次は序盤のラーハルトが過小評価されている理由について考察してみようと思います。
復活まで時間がかかり過ぎた
まず考えられるのは「復活まで時間が掛かったために、読者がラーハルトの強さを忘れてしまった」という理由です。
そもそも復活前のラーハルトの戦いが見られるのは、ヒュンケルとの戦いのみ。
話数で言うと96話~101話の事で、次に登場するのは280話…実に179話越しの再登場だった訳です。
それだけ時間が経っていれば、読者がラーハルトの強さを忘れてしまっていても無理はありません。
ラーハルトの戦いぶりを忘れ「序盤にヒュンケルに負けた敵」という印象だけが残ったために、復活したラーハルトが急に強くなったように感じられたのでしょう。
バランの印象が強すぎた
復活前のラーハルトが過小評価されている理由として、バランの存在もあるでしょう。
読者はヒュンケルVSラーハルトの戦いで、ラーハルトの強さに驚かされますが、その直後にそれを上回るバランの圧倒的な強さに度肝を抜かされることになります。
バランと言えば序盤の敵であるにも拘わらず、ラスボスである大魔王バーンが「戦いたくない」というほどの実力を持っており、作品全体を通しても最強クラスの存在と言えるでしょう。
そのバランの強さがあまりにも衝撃的だったため、直前にあったラーハルト戦の印象が薄まってしまったという訳です。
しかし、冷静に考えればそんなバランに鍛えられたラーハルトが弱い筈もなく、むしろバランの存在がラーハルトの強さの裏付けになっているとも言えるでしょう。
よくバランの余りの強さから「序盤に登場して良い強さじゃない」と言われていますが、実はそれはラーハルトにも言える事なのです。
ヒュンケルを倒し切れなかった
ラーハルトはヒュンケルとの戦いで、ヒュンケルの攻撃を悉く避け、一方的に攻撃を加えました。
逆に言えば「何度も攻撃を当てているのにヒュンケルを倒せなかった」という言い方も出来ます。
なので読者の中には、ラーハルトに「スピードはあるけど力は無い」という印象を持っている人も居るかもしれません。
確かにヒュンケルも「力だけならこちらが上」と語っています。
しかしラーハルトの攻撃によって、ヒュンケルの鎧の魔剣はあっさりと砕かれ、大地は大きく引き裂かれているので、決して非力という訳ではなさそうです。
そもそも、ヒュンケルは溶岩に全身が浸かっても死なず、その傷が癒えないままハドラーと戦い勝利してしまうチートキャラです。
そんなヒュンケルを殺せなかったからと言って非力認定してしまうのは、さすがに酷でしょう。
ちなみに、ヒュンケルの不死身振りについては別記事で纏めています。
ラーハルトの復活に時間が掛かった理由
少し話が本筋とズレますが、ポップと比べラーハルトの復活に時間が掛かったことを疑問視する声も多かったので、ついでに考察してみたいと思います。
確かにポップが竜の血で瞬時に復活したのに対し、ラーハルトは復活まで1か月以上かかってしまっています。
理由は「死んでから竜の血が与えられるのに時間が掛かってしまったから」とか「ラーハルトの傷が深かったから」とかも考えられますが、私は「ラーハルトが死に際に安心してしまったこと」が原因ではないかと考えています。
前述したとおり、竜の血で蘇るためには強い精神力が必要です。
ポップの場合、メガンテで死んだあと死後の世界(?)でゴメちゃんに煽られ「オレはダイを見捨てたりしない」と、生きる決意を新たに固めていました。
そのことがポップがすぐに復活できた理由となったのでしょう。
それに対し、ラーハルトは死の間際、ヒュンケルに「バランさまとディーノさまを頼む」と後を託して死んでいきます。
そのおかげで安らかな顔で死んでいく事が出来たわけですが、逆に言えば生きる事を諦めてしまったとも言えます。
その死に際の精神状態が、ラーハルトの復活に時間が掛かった理由なのではないでしょうか。
復活前後のラーハルトの強さまとめ
以上、ラーハルトの強さの秘密を解説してきました。
まとめると、以下のようになります。
並べてみると、ラーハルトの強さが復活前後で劇的に変わったと言う印象はありません。
やはり「ラーハルトは登場時から終盤まで戦える実力を持っており、戦線離脱している間に周囲のレベルが追い付いてきた」と考えて間違いなさそうです。
ここまで読んでもまだ「序盤のラーハルトって、そんなに強かったっけ?」という方はぜひ単行本を読み返してみてください。
ラーハルトの強さに改めて驚かされる事でしょう。
単行本を持っていない方はこちらからどうぞ。
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コメント
ラーハルトは元来の構想ではブレーガンの配下であって地下からの援軍である。