皆が誤解してる!ダイの大冒険の分かりにくい要素11選【シグマの驚愕・ポップのメガンテなど】

ダイの大冒険 ポップのメガンテネタバレ考察(ダイの大冒険)
出典:ダイの大冒険 106話
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こんにちは!
ダイの大冒険大好きサラリーマンのヘーボンです!

ダイの大冒険は行間を読ませる様な演出が多く、読者の想像力を非常に掻き立ててくれる作品です。

特に私の様な考察厨にとっては正に大好物の漫画なのですが、初見で全てを理解するのは難しいですし、SNSなどに書き込まれている感想を見ていると「なんだか間違って理解している人が多いなあ」と感じることがままあります。

そこで今回はダイの大冒険において分かりにくい表現や、誤解してる人が多いシーンを解説付きで紹介していきます。

人によっては「わざわざ説明されなくても分かるよ!」という内容もあるかもしれませんが、そこはご容赦ください。

ダイの大冒険のネタバレを含みますので、気にする方はここでページを閉じるか他の記事へどうぞ!

【読むと得する!?】人生の為になる漫画4選!!

皆が誤解してる!ダイの大冒険の分かりにくい要素11選【シグマの驚愕・ポップのメガンテなど】】

フレイザードは暴魔のメダルを悠々と手に入れた?

フレイザードが身に付けていた”暴魔のメダル”。それはかつて、バーンが六大団長たちの忠誠心を試す為に与えたものでした。

バーンはあえて火柱に包まれた状態でメダルを召喚し、六団長に向けて「これは余への最大の忠誠心の証だ。我にと思わん者は手に取るがいい」と言ったのです。

バラン・クロコダイン・ヒュンケルといった強者ですら怯む炎に、誰よりも早く手を入れメダルを掴んだのはフレイザードでした。

出典:ダイの大冒険 65話

暴魔のメダルがフレイザードにとって栄光の象徴であること。そしてフレイザードが栄光を掴むためなら自らが傷付くことを厭わない性格である事を示すエピソードです。

しかし私は初見の時、そのことが上手く理解できませんでした。

というのも、「いやいや、おまえは半身が炎だから炎が効かないだけだろ」と思ってしまったのです。

フレイザードは左半身が炎、右半身が氷でできています。そしてメダルを掴んでいるのは炎に耐性のある左半身なので、フレイザードがノーリスクでメダルを手に入れた様に見えたのです。

しかし、何度か読み返すとそれが誤った解釈である事に気が付きました。

確かにメダルを掴んだのは左半身です。しかし、よくよく見ると氷の右半身はドロドロに溶け、顔の部分などは原型を留めていません

フレイザードは決して、悠々とメダルを手に入れた訳では無かったのです。

それでも他の軍団長よりは、有利な条件だったのでは?」という声もあるかもしれません。

しかしよく考えると、フレイザードだけが炎に耐性をもっていた訳ではありません

この時ヒュンケルは炎に耐性のある鎧の魔剣を着込んでいますし、バランは竜闘気を纏えばあらゆる攻撃を防ぐことが可能です。

この二人よりも早く決断し、メダルを手に掴んだ…

そこまで考えると、フレイザードが「魔王軍の切り込み隊長」と呼ばれていたのも納得できるでしょう。

「俺だってドラゴンの騎士だ」に込められた意味

バランがダイとの戦いでドルオーラを放とうとした際、「ドルオーラを耐えられる者などこの世にいない」というバランに対して、ダイは「竜の騎士にうったことはないだろ!?俺だって竜の騎士だ!」と言い返します。

「俺だってドラゴンの騎士だ」に込められた意味
出典:ダイの大冒険 110話

竜の騎士とは本来この世に一人しか居ない最強の存在です。

それがイレギュラーな事態によりダイというもう一人の竜の騎士が誕生したため、ダイであれば竜の騎士の最強技にも耐えられる可能性がある…と言っている訳ですが、実はこのセリフ、ダイの心情の大きな変化を示した言葉であることに気が付きましたでしょうか。

というのも、ダイは元々自分の事を人間だと思っており、本当は竜の騎士という人外の存在であると知った時は大きなショックを受けました。

助けた筈の人々から恐怖の目を向けられたこともありましたし、それによって一時はポップやレオナとすら距離を置こうとしたのです。

「俺だってドラゴンの騎士だ」に込められた意味
出典:ダイの大冒険 81話

しかしバランとの戦いを通して、ダイの考えは変わります。

ポップを始めとした仲間たちは、ダイが人間でないと知っても全く態度を変えませんでした。
それどころか、バランに連れ去られそうになったダイを、文字通り命を投げだしてでも守ろうとしたのです。

それを目の当たりにした事で、ダイは自分が人間ではないという事実を恐れるのではなく、受け入れることができるようになりました。

「俺だって竜の騎士だ」

その一言には、例え種族が違っても仲間たちとの絆は変わらないと確信し、自分が竜の騎士であることを受け入れるダイの決意が籠っているのです。

メガンテを使ったポップはなぜ砕け散らなかった?

ポップはバランからダイを守るためにメガンテを使いましたが、その際に「僧侶以外がメガンテを使えばバラバラになって蘇生出来ない」と語っていました。

メガンテを使ったポップはなぜ砕け散らなかった?
出典:ダイの大冒険 106話

この設定は本来僧侶の呪文であるメガンテを、ポップが使用できることに対する理由付けとして考えられたものだと思われます。

しかし蓋を開けてみれば、メガンテを使ったポップはバラバラになっていませんし、バランの血を分け与えられたことで蘇生にも成功しました

だとすると、一体「僧侶以外は蘇生できない」という設定は何だったのでしょうか。

ちなみにアバンも同じくメガンテを使って生き延びていますが、こちらは”カールの守り”という身代わりアイテムのおかげで助かったと説明があります。

しかしアバン生存の理由を分かりやすく説明されたことで、逆に「ポップがバラバラにならなかった理由は説明されてないような?」「ひょっとして…矛盾?」という読者の声がちらほら聞こえるようになりました。

しかし実は、ポップが砕け散らなかった理由もきちんと作中で説明されているんです。

そもそもポップのメガンテはバランには通用しませんでした
その理由はバランの口から説明されていますが、それを聞けばポップがバラバラにならなかった理由も見えてきます。

メガンテを使ったポップはなぜ砕け散らなかった?
出典:ダイの大冒険 107話

メガンテは「全生命エネルギーを指から送り込む」→「そのエネルギーを爆発させる」という順序で発動するらしいのですが、バランはその爆発の直前に振りほどくことに成功していたと言っています。

つまりポップは、全生命エネルギーを放出しただけで、メガンテそのものは不完全だったのです。

だからこそバランは殆どダメージを受けていませんでしたし、ポップの身体は砕け散らずに残りました。

ポップがバラバラにならなかったのは、メガンテの失敗によるものだったのです。

アルビナスのサウザンドボールってどんな技?

マァムVSアルビナスの戦いで、アルビナスは自分の技を「ベギラゴンを分散し針状にして全身から放つ技がニードルサウザンドで、そのエネルギーを一か所に集めたのがサウザンドボール」だと説明しています。

アルビナスのサウザンドボールってどんな技?
出典:ダイの大冒険 243話

その説明を聞いた時、こう思った方も多いのではないでしょうか。
「分散したベギラゴンのエネルギーを一点に集めたら、それって普通のベギラゴンなのでは?」…と。

確かにアルビナスの説明を聞くとそう解釈できてしまいますが、アルビナスはここで「サウザンドボールがいかに強力な技なのか」を説明している訳ですから、ベギラゴンと同じ威力のはずがありません。

ここではアルビナスの説明から、ニードルサウザンドがベギラゴンよりどう優れているのかを解説していきます。

まずニードルサウザンドは「ベギラゴンを針状にして放つ」と説明していますが、針状にすることで技の殺傷力を上げているのだと解釈できます。

しかし全身から広範囲に放っているため、無駄打ちしているエネルギーも沢山あるでしょう。

サウザンドボールはその弱点を克服するため、ニードルサウザンドの”針状にしたエネルギー”を一点に集めているのです。

漫画の画像からは分かりにくいですが、ウニのようなトゲトゲの球体にすることで、全ての針を敵に命中させる事が出来るようになっています。

ゲーム的な表現をするなら、本来グループ攻撃であるベギラゴンを、高威力にして全体攻撃化したのがニードルサウザンドで、単体攻撃化する事でさらに威力を上げたのがサウザンドボールという訳です。

加えて、エネルギーを”片手に集められる”というのも大きな利点と言えるでしょう。

ダイの大冒険において、ベギラゴンのような極大呪文を放つには、両手を使う必要があります。

それを片手で放てるようになった事によって、アルビナスはサウザンドボールを連発する事が可能になりました。

アルビナスのサウザンドボールは、ベギラゴンをより高威力にした上に連発を可能にしたものだったのです。

シグマは何に驚愕していた?

ポップVSシグマの戦いにおいて、ポップはベギラマを偽装した偽のメドローアを放ち、敢えて自分で受けることでシグマの隙を作りだして勝利しました。

シグマは何に驚愕していた?
出典:ダイの大冒険 248話

勝利を確認した後、異変を感じたシグマは「今彼は燃え尽きる…!!な、何!!?…燃えつきっ…!!?」と驚いていますが、シグマが何に驚いているのか誤解している人が多いようです。

というのも、このシーンだけを見ると「ポップが中々燃え尽きない事に驚いている」ように見えてしまいます。

しかし実際にはそうではありません。

というのも、シグマはポップがメドローアを受けたと思っているので、それならばポップの身体は燃え上がることなく一瞬で消滅するはずなのです。

だというのにポップの身体は炎を上げて燃えています
その様子を見てシグマは「今彼は燃え尽きる」と言いましたが、その自分の言葉の違和感に気が付いた事で「燃え尽きっ…!!?」と驚いたという訳です。

ちなみにアニメスタッフもこのセリフは分かりにくいと思ったのか、アニメでは「燃え尽きっ…!!?」のセリフが「消滅しない!!?」に変更されていました。

マァムは本当に勝利の女神だった

シグマ戦において、ポップはマァムを「勝利の女神」と呼びましたが、この戦いにおいて本当にマァムがポップを勝利に導いている事に気が付いたでしょうか。

前の項目でも説明した、偽のメドローアを受けるポップの作戦ですが、実を言うとそこまで成功率の高いものではありません。

というのも、偽のメドローアを受けることでポップの身体は燃え上がるので、その瞬間にメドローアが偽物であることがシグマにバレる可能性があるのです。

実際シグマはワンテンポ遅れてその事実に気が付きました。

ではなぜワンテンポ遅れたかというと、そこにマァムの存在があります。

偽のメドローアがポップに命中した瞬間、そこにマァムが駆け付けてポップの名前を叫びました。

それを聞いたシグマはマァムの方を振り返ってしまったのです。

あのままポップの方を見続けていれば、シグマはすぐに異変に気が付いたかもしれません。しかし実際にはシグマはマァムの方を振り向き、それがシグマの隙となったのです。

まさにマァムはポップの勝利の女神だったという訳ですね。

マァムは本当に勝利の女神だった
出典:ダイの大冒険 248話

ギガストラッシュはギガデイン×アバンストラッシュではない!!

ハドラーとの最後の戦いで、ダイはギガブレイクを使うと思いきや、それを上回るギガストラッシュを放ちハドラーに勝利しました。

ギガストラッシュはギガデイン×アバンストラッシュではない!!
出典:ダイの大冒険 253話

しかしそのシーンを見てこう思った人も多いのではないでしょうか。

「同じギガデインを使ってるなら、ギガブレイクもギガストラッシュも威力に大差ないのでは?」…と。

確かに、どちらもギガデインの威力を宿した魔法剣なので、威力の優劣は剣技によって決まることになるでしょう。

そしてギガブレイクの元々の使い手であるバランは、かつてアバンストラッシュを「人間の技にしては強力」と評し、竜の騎士にとっては取るに足らない技であるかのように言いました。

ギガストラッシュはギガデイン×アバンストラッシュではない!!
出典:ダイの大冒険 85話

それを覚えていた人は、ギガストラッシュがギガブレイクよりも遥かに格上の技として扱われていることに違和感を覚えたかもしれません。

しかし、そう思った人は一つ大きな勘違いをしています。

そもそもギガストラッシュはギガデイン×アバンストラッシュではないのです。

コミックスの章間にある技解説によると、ギガストラッシュはアバンストラッシュBブレイクとギガブレイクの中間のようなフォームから放たれる技と説明されています。

つまりダイはギガデインの魔法剣をアバンストラッシュのフォームで放つ事を思いついたのではなく、アバンストラッシュやギガブレイクを元にした新しい剣技を編み出していたのです。

元々アバンストラッシュは人間の勇者の最強の剣技でしたが、竜の騎士の力を受け継ぐダイだからこそ、さらにその技を昇華させることができたのでしょう。

まさにアバンの技とバランの力を合わせた必殺技ですね!

ギガストラッシュはギガデイン×アバンストラッシュではない!!
出典:ダイの大冒険 254話

ハドラーはなぜ”人間”の神に祈ったのか

ハドラーとポップがキルバーンのキルトラップ”ダイヤの9”に捕らわれてしまった際、ハドラーは人間の神に祈りを捧げました。

ハドラーはなぜ”人間”の神に祈ったのか
出典:ダイの大冒険 258話

この時ハドラーはなぜ”人間”の神に祈ったのでしょう?

ダイの大冒険の世界では「人間の神」「魔族の神」「竜の神」が信仰の対象として存在しており、魔族のハドラーが祈るなら魔族の神が相応しい気がします。

しかしハドラーは「魔族のオレが祈る」…と、本来筋違いである事を自覚しながらも敢えて人間の神に祈りを捧げました。

その理由はハドラーが何を祈っているのかを考えるとすぐに分かります。

ここでのハドラーの望みは自分の存命ではありません。ポップが生き延びることです。

人間であるポップの存命を望んでいるからこそ、人命を司るとされる人間の神に祈っているのです。

「自分はどうなってもいいからポップだけは助かって欲しい」

ハドラーのそんな想いが、種族を超えて人間の神に祈るという行動を取らせたのでした。

アバンはなぜ最初にキルバーンを倒さなかったのか

ハドラーやポップを”ダイヤの9”から救い出したのは死んだはずのアバンでした。

アバンはハドラーとの別れを済ませると、まだキルバーンが狙っていることに気が付き、自らキルバーンを引き付ける事で、ダイたちを先に進ませます

その際アバンは自分を殺そうとするキルバーン相手に余裕の表情を見せ、その動きを封じた上に仮面を切り捨て、「また卑劣な罠を仕掛けるなら容赦しない」と脅しをかけました。

アバンはなぜ最初にキルバーンを倒さなかったのか
出典:ダイの大冒険 261話

それによってキルバーンを一時撤退させることに成功したのですが、しかしこのシーン、見ようによってはキルバーンを倒せたのに敢えて見逃したようにも見えてしまいます。

後にアバンはこの理由を「キルバーンの注意を自分1人に引き付けたかったから」と語っていますが、キルバーンの動きを止める事に成功してますし、このまま倒してしまう事も出来たのでは…と感じた読者が多いようです。(実際にはキルバーンは正体を見抜かない限り倒せませんが、この時点でアバンには知る由もありません)

つい先ほどハドラーの「甘さを捨てろ」という遺言を聞いたばかりだという事もあって、ここでキルバーンを見逃すのは、正に甘さから出た手抜かり…と思えてしまいます。

なぜアバンはここでキルバーンを倒さなかったのか…それはアバンの行動の意味を一つ一つ考えていけば見えてきます。

まずキルバーンが立ち去ったシーンで、アバンは安心したようにため息を付いています。
アニメだとはっきり「行ってくれましたか…」と言っているので、安心しているのは間違いありません。

アバンはなぜ最初にキルバーンを倒さなかったのか
出典:ダイの大冒険 261話

何が言いたいかというと、実はアバンはこのシーンで余裕なんて一切なかったという事です。

そもそも後に激闘を繰り広げたことからも分かるように、アバンにとってキルバーンは強敵です。

呪法で動きを封じられても、その後すぐに動けるようになっていましたし、おそらくアバンはキルバーンが一筋縄ではいかない相手であることを見抜いていたのでしょう。

もちろん戦えば勝てていた可能性はありますが、アバンにはまだダイたちを回復させたりレオナに後を託したりと大切な役目が残っています。

この時点で一か八かの死闘を演じるわけにはいかなかったはずです。

だからこそアバンはキルバーンに心理戦を仕掛ける事にしました。

鎌を突きつけられて余裕顔していたのも、敢えて仮面しか切り落とさなかったのも全てハッタリ!

「貴方なんて私がその気になればいつでも倒せますし、今は見逃してあげましょう」…という態度を取ることでキルバーンの警戒心を煽り、見事に撤退させたのです。

そしてその後、無事にダイたちを回復しレオナに後を託したアバンは、心置きなくキルバーンからの決闘を受けたのでした。

アバンはなぜ最初にキルバーンを倒さなかったのか
出典:ダイの大冒険 284話

マァムは脳筋になった?

SNSやネット掲示板を見ていると、時折「マァムって終盤脳筋になったよな」という感想を見かける事があります。

確かにマァムは途中で武闘家に転職しましたし、ふざけた態度のポップに拳骨でツッコミを入れたりすることがありますが、ここで言われているのはそういう事では無いようでした。

例えばダイやポップが”ダイヤの9”に捕らわれた際、解決策を考えていたレオナを「平気な顔をしている」と批判した上に、拳圧で”ダイヤの9”を吹きとばそうとしたり…

マァムは脳筋になった?
出典:ダイの大冒険 256話

ミスト相手に感情的に殴り掛かり、結果として身体を乗っ取られてしまったシーンなどを指して、「脳筋になった」と言われているようです。

マァムは脳筋になった?
出典:ダイの大冒険 315話

そもそもマァムは序盤、レオナやヒュンケルといった仲間がピンチになっても、感情に流されずに正しい決断が出来る少女として描かれていました。

マァムは脳筋になった?
出典:ダイの大冒険 53話

それが終盤は感情的な行動が目立ち、パーティーの足を引っ張るようなシーンすらあるのですから、マァムの性格が終盤にきてブレてきたように感じた読者も多かったようです。

しかし、そこまで踏まえても私は「マァムの性格はブレていない」と断言します。

確かに終盤はマァムが感情的になるシーンが増えていますが、それにはマァムだからこそ感情的にならずにはいられない理由があるのです。

その理由とは、アルビナス戦の後にヒュンケルがマァムに言ったセリフの中にあります。

マァムは脳筋になった?
出典:ダイの大冒険 246話

マァムはヒュンケルやダイがピンチの時は合理的な判断が出来ますが、ポップの事だけは特別に心配してしまうと言うのです。

そして先ほど例に挙げた”ダイヤの9”のシーンでは正にポップが危機的状況でしたし、ミストに殴り掛かったシーンも、ポップが死んだと思い込んだからこその行動でした。

つまり終盤にマァムが感情的になるシーンが増えたのは、「マァムが脳筋になったから」ではなく、「ポップのピンチを目の当たりにするシーンが増えたから」なのです。

ヒムがチウの獣王遊撃隊に入った意味とは!

ハドラー親衛騎団だったヒムですが、ヒュンケルとの決着後にその説得によって仲間となりました。

その際にチウがヒムを気に入り、自分が隊長を務める獣王遊撃隊に強引に勧誘してしまいます

ヒムがチウの獣王遊撃隊に入った意味とは!
出典:ダイの大冒険 287話

自分より遥かに強いヒム相手に全く物怖じしないのはいかにもチウらしく、ヒムもそんなチウに戸惑いながらも、すぐに「隊長さん」と呼んで立てるようになります。

実はこのやり取り、単にコミカルなだけではなく、ヒムの精神的な成長を示す演出でもあるのです。

というのも、ヒムは元々”強さ”でのみ相手を評価する男でした。
どちらかと言うと、バーンの「力こそ正義」に近い価値観を持っていたのです。

ヒムがチウの獣王遊撃隊に入った意味とは!
出典:ダイの大冒険 276話

しかしヒュンケルとの戦いやチウから貰った言葉を通して、ヒムは「ハドラーの遺志が自分に宿った」と考えるようになります。

ヒムがチウの獣王遊撃隊に入った意味とは!
出典:ダイの大冒険 301話

それはつまり、ヒムが”強さ”以外のものに価値を見出したという事でもあります。

ヒムが自分より弱いチウを隊長と呼んだことは、つまり「力以外の価値観を重視す」というダイたち近い思考を持つようになった事を示しているのです。

ダイの大冒険の考察について

以上、ダイの大冒険の分かりにくい要素11選如何でしたでしょうか。

今回、読者に誤解されがちな表現を解説していきましたが、そもそも漫画の表現をどう解釈するかは読者一人一人の自由ですし、私の解説が絶対に正しいというつもりはありません。

とはいえポップのメガンテなど、ちゃんと理由があることなのに、さも矛盾点のように語られているのを耳にすると、つい「いやいやそれはちゃんと説明付きますよ」と言いたくなってしまい、この記事を執筆させて頂きました。

もし「私は別の解釈をしましたよ」という人がいらっしゃいましたら、コメント欄などで教えて頂けると嬉しいです。

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