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マンガ大好きサラリーマンのヘーボンです!
進撃の巨人は非日常的な戦いの世界を描いているように見えて、実のところ現実の歴史をモデルにしているかのようなリアルな世界観をしており、教訓や名言に溢れています。
中でもジャン・キルシュタインは、作中で大きく成長した人物の一人であり、状況判断能力に優れた指揮官向きのキャラとして描かれています。
エレン達に比べ壮絶な生い立ちがあるわけではありませんが、常に「今何をすべきか」を考え続け、恐怖に負けずに親友の期待に応えようとする姿は見ていて応援したくなる人物です。
今回はそんなジャンの状況を見据えた名言をランキング形式で紹介していきます。
物語のネタバレを含みますので、気にする方はここでページを閉じるか、他の記事へどうぞ!
今何をすべきか!ジャンの名言ランキングベスト10【進撃の巨人】
10位 子供を空から投げ捨てれば…この…殺し合いが終わるのかよ…
子供を空から投げ捨てれば…
出典:進撃の巨人 26巻
この…殺し合いが終わるのかよ…
ガビがファルコと共に調査兵団の飛行船に乗り込みサシャを撃ち殺した際、二人を捕らえて「飛行船の外に投げる」と言ったフロックに対するジャンの返事。
ジャンはサシャが撃たれたことに強い衝撃を受けましたが、幼い二人を殺したとしても何の利益もないことを理解しており、憎しみに身を増させた復讐をすることはありませんでした。
後にこの二人は、ジャン達がライナー達と協力体制を作るために必要不可欠な存在となったため、結果的にこの時のジャンの決断は英断だったと言えます。
9位 何か…そこに奴の真意があるんじゃないのか
…ミカサを傷つけたってどんな風に?
出典:進撃の巨人 29巻
…いやよくねぇよ
どう傷つけたのか話してくれ
…奴が正気だとしたら
何の意味もなくそんなことをするとは思えない
何か…そこに奴の真意があるんじゃないのか?
エレンがミカサを傷付けたと聞いたジャンは、その時の詳細をミカサやアルミンに聞きます。
ジャンはエレンの言葉に傷付いたミカサやその行動に憤るコニーとは違い、エレンの行動に何か理由があるはずだと考えました。
聞きにくい事でも疑問点ははっきりと聞き、現状を正しく認識しようとするジャンの冷静な言葉です。
8位 そんなクソ野郎を…俺は…妬んだ かっこよかったから…
俺は訓練兵団の時から奴は危険だと言ってきた…
出典:進撃の巨人 29巻
エレンは皆を地獄に導くクソ野郎だ
そんなクソ野郎を…
俺は…妬んだ
かっこよかったから…
死ぬほどムカツクことだが
俺はまだ奴に死んでほしくねぇ
イェーガー派に捕らわれていたジャン達が、オニャンコポンに「エレンを援護してほしい」と頼まれた際にジャンが言ったセリフ。
訓練兵団時代、ジャンとエレンは犬猿の仲でした。「エレンは危険だ」というジャンの指摘は、現状を見れば的を得ていたことになります。
しかしジャンはそんなエレンに憧れてもいたとも明かし、助けに行く決意を固めるのでした。
喧嘩仲間であるエレンに対するジャンの胸の内を素直に語った、印象的な名言です。
7位 誰しも劇的に死ねるってわけでもないらしいぜ
マルコは死んだ
出典:進撃の巨人 5巻
誰しも劇的に死ねるってわけでもないらしいぜ
どんな最期だったかもわかんねぇよ…
立体起動装置もつけてねぇし…
あいつは誰もみてない所で人知れず死んだんだ
先に調査兵団入りしていたエレンに、ジャンがマルコの死を伝えた際のセリフ。
物語のにおいて、登場人物の死というのは大きなイベントですが、現実の戦場においては多くの兵士が大したドラマもなく死んでいくものです。
親友が死んだというのに、その死に様さえもわからない…戦場のリアルな非情さが伝わる名言と言えるでしょう。
6位 骨の燃えカスが俺を許してくれねぇんだよ…
もう…あのまま耳を塞いで部屋に籠っていたかった…
出典:進撃の巨人 31巻
でも…
それじゃあ…
骨の燃えカスが俺を許してくれねぇんだよ…
フロックからイェーガー派での地位を約束されたジャンですが、ハンジの要請を受けエレンを止めるべく動き出します。
差し当たってイェーガー派に処刑させそうになっていたイェレナとオニャンコポンを救い出しますが、その時にオニャンコポンから聞かれた「イェーガー派にいれば安泰なのにいいのか?」という質問に対するジャンの答えがこちらです。
まさに世界の危機というべき現状ですが、自分1人の身を案じるならジャンにとっては悪い状況ではありません。
自分は生き残れるどころか、敵はいなくなり、英雄としてチヤホヤされる未来が待っているのです。
世界中の人々を死なせてしまう罪悪感はあるでしょうが、「地鳴らしというとんでもない力を前に自分の力ではどうしようもない」という免罪符もあります。
しかしそれでもジャンが立ち上がったのは、自分が調査兵団に入った理由を思い出したからです。
「自分を信じてくれた亡き親友に、恥ずかしい生き方をするわけにはいかない」そんな想いがジャンを今までずっと支えてきたのでした。
5位 知っておくべきだエレンもオレ達もオレ達が何のために命を使うのかをな
あのなミカサ
出典:進撃の巨人 5巻
誰しもお前みたいになぁ…
エレンのために無償で死ねるわけじゃないんだぜ?
知っておくべきだエレンもオレ達も
オレ達が何のために命を使うのかをな
じゃねえといざという時に迷っちまうよ
オレ達はエレンに見返りを求めている
きっちり値踏みさせてくれよ
自分の命に見合うのかどうかをな…
だから…エレン
お前…本当に…頼むぞ?
エレンが巨人化の力をまだ制御できていないと知ったジャンは、そのことを仲間たちに包み隠さず伝えます。
エレンを追い詰めるかのような物言いをミカサから咎められますが、それに反論する形で言ったのがこのセリフ。
ジャンはエレンの能力の必要性を認め、エレンを守るために命を懸ける覚悟を決めましたが、それは決して自らの命を安売りしたわけではありません。
むしろ自分たちの命に見合う対価をエレンに期待していると言い、エレンにジャン達の命を背負っているという自覚を持つように求めました。
覚悟とは怖いもの知らずの蛮勇を言うのではなく、厳しい現実を正しく認識した上で、それでも決断を下すことです。
そのことを踏まえたジャンが、エレンと仲間たちに覚悟を求めた名言といえます。
4位 こればかりは自分で決めずに務まる仕事じゃねぇよ
は?嫌に決まってんだろ
出典:進撃の巨人 5巻
調査兵団なんか
別に巨人が怖くないから調査兵団に決めたわけじゃねえよ
そして有能な奴は調査兵団になる責任があるなんて言うつもりもないからな
いいか?
くれぐれもえれんみてぇな死に急ぎ野郎とオレを一緒にすんなよ
オレはな…
誰かに説教されて自分の命を懸けているわけじゃない
こればかりは自分で決めずに務まる仕事じゃねぇよ
調査兵団入りを決意したジャンは、新兵勧誘式の前にサシャから「怖くないのですか?」と質問されます。それに対するジャンの答えがこちら。
結果的にエレンと同じ調査兵団を選んだジャンですが、あくまで自分で考えた結果であり、エレンに影響されたわけではないと言います。
命を懸ける決断をするなら、しっかりと自分の意志で決めなくてはいけません。もし他人の言葉に流されて命を失う結果になったら、絶対に後悔することになるでしょう。
「オレは決して他人に流されて決断したわけじゃないし、お前たちもオレの決断に流されずに自分で決めろ」という、”自分で”決断することの大切さを表した名言です。
3位 そんな化け物になって巨人を駆逐したとして それは人類の勝利なのか?
化け物をしのぐためなら
出典:進撃の巨人 TVアニメ 25話
人間性さえ捨てる
そうでなきゃ勝てねえか
そんな化け物になって
巨人を駆逐したとして
それは人類の勝利なのか?
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
アニメ限定の名言。
アルミンが言った「何かを変えられる人は、大事なものを捨てることができる人」という言葉を受けて、ジャンはこう聞き返しました。
この時点ではジャンがまだ覚悟が決まり切っていないことを示しているようにも聞こえますが、物語終盤まで見てから改めて聞くと印象が変わります。
始祖の巨人を掌握し地鳴らしを発生させたエレンや、それに追従するイェーガー派の人たちは、まさに人間性をすてた化け物のようにも見えます。
もしそのままエレン達の虐殺が完遂されていたとしても、そこにある未来はジャンやアルミンが望んでいたものとは程遠いものだったでしょう。
非情な決断も時に必要かもしれませんが、だからと言って人間性を完全に捨ててしまうこともまた間違っている…そんなことを気付かせてくれる名言です。
2位 わかっていてもてめぇみたいな馬鹿にはなれねぇ…
皆 後悔してる
出典:進撃の巨人 4巻
こんな地獄だと知ってりゃ兵士なんか選ばなかった
精魂尽き果てた今…
頭にあることはそればっかりだ
なぁ…マルコ
もう…どれがお前の骨だか…
わかんなくなったよ…
兵士になんかならなければ…
お前らなんかに会わなければ…
次は誰の番かなんて考えずに済んだのに…
てめぇ(エレン)に教えてもらわなくてもわかってんだよ
戦わなきゃいけねぇってことぐらい…
でも…わかっていてもてめぇみたいな馬鹿にはなれねぇ…
誰しもお前みたいに…
強くないんだ…
トロスト区が襲撃された際に、マルコを含めた犠牲者の死体を焼きながらジャンが心中で考えていたセリフ。
巨人の恐ろしさ、仲間を失う恐怖を知ってしまったジャンは、「巨人と戦うべき」というエレンの正しさと強さを認めながらも、その恐怖を忘れることなどできないと打ちひしがれます。
そしてエレンに同調して「調査兵団に入る」と言っていた仲間たちも、おそらく同じ気持ちであろうことを察していました。
臆病と言ってしまえばそれまでですが、正しいことをしたくても行恐怖で動できないというのは、非常に人間らしく同情できる感情です。
そして同時にマルコが言っていた「ジャンは弱い人の気持ちが理解できる」という言葉を裏付けるセリフでもあります。
1位 オレは…調査兵団になる
今…何を…するべきか…
出典:進撃の巨人 4巻
おい…お前ら…
所属兵科は何にするか決めたか?
オレは決めたぞ
オレは…
……
オレは…
調査兵団になる
トロスト区の被害者の死体を焼いた夜、ジャンが訓練兵の仲間たちに宣言した言葉。
絶望的な状況に打ちひしがれていたジャンですが、マルコが言った「今何をすべきかわかるだろ?」という言葉を思い出し、最も危険な調査兵団入りを決意しました。
亡き親友に恥じない自分であろうとし、恐怖に震えながらも入団を宣言するジャンの姿は非情に胸を打つものがあります。
今まで自分のことしか考えていなかったジャンが自己犠牲的な決断をしたことは、周囲にも大きな衝撃を与え、調査兵団入りを迷っていた他の仲間たちの背中を押すことにもなりました。
最後に
以上、ジャンの名言ランキングベスト10如何でしたでしょうか。
ジャンは進撃の巨人の中でも一番読者の視点に近いキャラクターと言われています。
序盤は「快適な暮らしを手に入れるために兵士を目指す」と飄々と言ってのけるような自分本位なキャラクターで、エレンのように強い目的意識があったわけではありません。
しかし「本当は戦いたくないが、必要に迫られて戦う決意をする」というのは、一般人目線から見て理解できますし、非情な決断を迫られた際に見せる迷いは、ジャンが人間性を捨てきっていないことを示していると言えるでしょう。
物語序盤においてはそれが”甘さ”に見えることもありましたが、終盤においてイェーガー派という過激派が暴走していく姿を見ていくと、その人間性がやはり大事なものだったという事がわかります。
残酷な世界に生きながらも、最後まで人間性を捨てずに戦い続けた男。それがジャン・キルシュタインという男です。
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